国産バナナは輸入バナナより超高級品⁉そんな国産バナナを栽培している都道府県の割合と収入

 国産バナナと聞いて、馴染みがない人が多いと思います。筆者も国産バナナを食べた経験は殆どなく、スーパーに売っているフィリピン産のバナナを食べている毎日です。しかし、国産バナナは輸入バナナより手間暇かけて作られているため、非常に価値があり一度は食べてみる経験もありだと思います。

 そこで、今回は国産バナナを栽培している都道府県の割合と収入を調べてみました!これから新規就農する方は就農して作る作物を選ぶ際の参考にしたり、既に農業をされている方でも作る作物を変えようと思っている人は気になる所だと思います。

 実際、その地域に集中した作物であればある程度の農家さんの年収というのはJAに卸していれば、ある程度は想像が出来るかもしれません。

 しかし、国産のバナナについては輸入バナナに比べて栽培している数も少ないためJAに卸している所は殆どなく、ネットや直接販売、一部のスーパーで売っていることが多いです。

 それでは、早速国産バナナを栽培している場所から見ていきましょう。

国産バナナを栽培について

 まずは、国内でどこが一番バナナを栽培しているか確認していきましょう。

 こちらは、バナナの産地をランキングで表したものです。見てのとおり、1位は沖縄で全国の約半分以上の収穫量を占めています。

 2位の鹿児島県はは約4割弱の割合を占めていて、この2県で国産バナナの収穫量を担っているといっても過言ではありません。

 この他にも、岐阜県や和歌山県、岡山県などグラフには現れていませんが国産バナナを栽培しているところがあります。

 こちらは、国産バナナの栽培面積と収穫量と出荷量を表した図です。近年は国産バナナの収穫量と出荷量が昔と比べて減っていることがわかります。つまり、国産バナナは市場に出回ってる数が少なく輸入バナナより希少価値が高いことが言えます。

 それでは、実際にこれらの国産バナナがどれくらいの値段で市場に出回っているのか紹介していきたいと思います。

露地野菜と施設野菜の収入

 露地野菜とはハウスなどは使わず露天の畑などで栽培した野菜のことで、四季を感じながら旬の野菜を収穫できます。

 露地栽培の特長は同一面積ならハウス栽培よりコストが安く、大規模化が比較的容易となり、連作障害が出る作物でも場所が変えられることです。一方で、作物本来の時期しか栽培できないことや、天候や害虫などによる作物の被害がハウス栽培より大きいことが挙げられます。

 新規就農を考える際に、初期投資などの少なさからまずは露地野菜から始める人も多いです。 

 一方、施設野菜は保温や雨よけのためにハウスなどで栽培した野菜のことです。温度・湿度等の生育状況をコントロールすることができるため、収集したデータを活かすIT化が進んでいたり、高付加価値の野菜を栽培する技術も確立されつつあります。

 バナナは野菜という区分に当てはまると考えられています。そこでわかりやすい例を出してみます。

 「木になる実=果物」何年もかけて育ち、何度も実をつける=果物

 「草になる実=野菜」1年で枯れてしまい、一度しか身が獲れないもの=野菜

  ここで農林水産省の基準に当てはめてみると、メロンやイチゴ、スイカなどは野菜 として取り扱っています。つまり草になるものでも2年以上に渡って栽培されるものは、果物として分類されることが分かります。

バナナは一度花が咲き実がなると、それ以降は昨日を失います。そのため毎年バナナを収穫したあとは、あの大きな草を伐採することになることから、、農林水産省の基準から野菜に当たると考えられます。

 バナナの説明が長くなったところで、ここから本題に入ります。

 上述したように、バナナは野菜という分類から露地野菜の区分に当たります。農林水産省のデータを参照して解説します。

 

 こちらは、平成30年の露地野菜における収益と農業を行う際にかかる費用をグラフで表したものです。単一経営というのは、農産物販売金額1位の部門の販売金額が、農産物総販売金額80%以上を占める場合を言います。つまり、バナナだけを栽培している農家は単一経営と言えます。

 作付面積ごとに収入の分布を表しています。それぞれのグラフの左側の薄い青色は粗収益を表していて、簡単にいうと1年間の農業経営により得られた総収益額のことをいいます。右側のオレンジ色のグラフは農業経営費を表していて、農業を営むのにかかった経費(農具の購入、燃料、農薬など)が挙げられます。真ん中のグラフは補助金の受取金を除いた粗収益なので、今は省略して左側と右側のグラフを見ていきます。

 左側のグラフから右側のグラフを引いた値が収入になります。一番多い収入では、0.5~1.0haのグラフになり、約300万円の収入があります。また、一番少ない収入は、7.0~10.0haとなり、約120万円の収入となります。

 

 こちらは、平成19年の10a当たりの施設野菜の収入になります。こちらの施設野菜の収入の平均は約120万円となります。このグラフの結果から露地野菜とほぼ同じと言えます。

 ただし、施設野菜のほうが一年中安定した収穫を得ることができるため収入も継続して安定できると言えます。ただし、初期の設備投資が不可欠なため、これから農業を始める人にとっては若干ハードルが高いと言えます。

 次に、国内のバナナ農家が販売しているバナナの販売額とバナナの販売量から収入を導いていきます。

ぐしちゃん銀バナナ農園 https://ginbanana.com/

〒9010512 沖縄県 島尻郡八重瀬町具志頭327

Tel:09019451014

 国産バナナの栽培日本一の沖縄県にあるぐしちゃん銀バナナ農園では、銀バナナという名前のバナナを販売しています。青いうち(未熟)は他のバナナに比べて白っぽく(光の加減では銀白色)見えることからこのように言われています。完熟時は薄い黄色でシュガースポットも出ないという特徴があります。

 大きさは市販のバナナより短く小ぶりで、モチモチ食感、味は甘みがあり、程良い酸味があります。香りは市販のバナナに比べてスッキリとした香りがします。

 

 こちらの商品は約20本のバナナで値段が7000円(税込み)となっています。この商品を約430個売り切れば粗利益300万円となり、約170本売れれば粗利益120万円に達する計算となります。

神バナナ http://kamibanana.co.jp/

本社

〒897-0215

鹿児島県南九州市川辺町平山4109番地

農場

〒897-0201

鹿児島県南九州市川辺町神殿1374番地

Tel:090-356-5575

 国産バナナの生産量第2位の鹿児島県にある神バナナは、製法にこだわっていて、有機100%のたい肥、ミネラル豊富な水1種類を使用、完全無農薬を謳い、皮ごとたべられるバナナとなっています。

 このバナナは5本で4385円の商品であり、この商品を約680本売り切れば約300万円の粗利益となり、約270本売れれば粗利益120万円に達する計算となります。

KOKUBO FARM https://kokubo-farm.com/

〒640-1161和歌山県海南市野上新622-2Tel:073-487-5224

和歌山県で栽培しているKOKUBO FARMでは蜜の月BANANAというブランドで国産バナナを販売しています。このバナナは皮ごと食べられる高級国産バナナとなっています。 糖度が高いのが特長で、バランスの良い芳醇な甘さと香りの高さが特徴です。熱帯作物のバナナを日本で育てるため、ハウス内の室内は常に28度に保たれており、近年注目されている「凍結解凍覚醒法」を採用しています。苗をマイナス60度で凍結させると、解凍したときに苗は常温でも暑いと感じるため、一気に成長させることができます。遺伝子変異やゲノム編集に依存することなく、既存の植物の生産性を向上させる革命的な技術で生産しております。

ここで一番高いバナナが化粧箱入りの超高級バナナでお値段なんと21,600円(税込み)!まさにメイドインバナナと言っていいほど希少なバナナで無農薬でとても甘い特選クラスとなっています。 このバナナを150本売り切れば、粗利益が300万、60本売れれば粗利益120万に達する計算となります。また、一番安い商品で2本1836円となっていて、約1600本売り切れば、粗利益300万、約650本売れれば粗利益120万円に達する計算となります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。国産バナナは輸入バナナと比べて出荷量が少なく市場に流通している量も少ないため、国産バナナに関するデータが限定的となりましたが、農業を始める人にとっては、露地栽培か施設栽培でのそれぞれのメリットデメリットを知ることができたと思います。また、作付け面積によって収入が変わってくること、国産バナナの値段と本数から粗利益を算出することにより、国産バナナを栽培している農家の人々がどれくらいを目標にしてインターネットを通じて販売しているかある程度想像できたかと思います。 日本における輸入バナナの消費量は約80万トンとなっているのに対して国産バナナは輸入バナナの0.01%の割合となっています。食の安全性を考えたときに、国産バナナが注目されれば国内の消費が上昇し、国産バナナに対する需要が高まると考えられます。国産バナナは様々な県で生産しています。今後、国産バナナの生産分布や収入に変化が現れるかもしれません。

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