農業を副業で始めてみたい方が押さえるべきポイント!

副業農業を始める前に押さえておくべきポイント

趣味の延長で農業を楽しんでみたい方、コロナ禍や都会の生活生活にストレスを感じ自然に触れる生活を夢見る方、子どもへの食育のため、安心安全な野菜を摂りたいなど。

理由は様々ですが、最近は農業に目を向ける方が増加傾向にあると言われています。

農業に興味を持たれている方に、実行に移す前にぜひ知っておいていただきたいことをお伝えしたいと思います。

農業を始めてみたいと考えてはいるものの、いざ本業を辞めていきなり農業を専業で!というのは勇気が必要です。

準備段階として副業として農業は可能かという視点からお伝えします。

もちろん副業として農業は可能です。今は意外と身近に農業というものが感じられます。

副業の農業には様々な形態があります。

副業の農業の形態

1⃣ 「週末だけで農業をする」

2⃣ 「半農半X」

3⃣ 「農業している農家でアルバイト・パートをする」

このように3つの形態で副業は可能です。

1⃣「週末農業」とは文字どおり週末だけ農業を行う副業のことです。

週末農業は、比較的気軽に始められる方法と言えるでしょう。農地の確保も「市民農園」「シェア畑」「家庭菜園」など低コストで始められる形態です。「市民農園」は農具を持っていない方にもおすすめです。小規模農地のレンタルサービスを提供する農園で、月額料金を支払うことで、指定された区画の農地を利用でき、農具を持参せず参加できるためです。「シェア畑」は農業未経験者におすすめです。農業に関する全面的なサポートが敷かれている小規模農地のレンタルサービスで、農具はもちろん農業に関する資材も貸し出してもらえるからです。「家庭菜園」は畑にできる土地を持っている必要がありますが、土地さえあればコスト面では他の2つの方法よりお得です。ただし、家庭菜園をはじめる際の資材等を全て自分で用意しなければなりません。

2⃣ 農業と他のことを両立させるには「半農半X」となります。

「半農半X」の中でも形態は様々で、自分で作った米や野菜等を自分で食べるもあり、売って収益を得たりと、自分で選択できます。半分は農業で、半分は自分の好きなことで生計を立てるなど、人間らしい生活を送れるのが魅力として「半農半X」は注目されています。

3⃣ 「農業をしている農家でアルバイト・パートをする」

利益を心配することなく農業のノウハウを学べます。なぜなら、アルバイトして給料をもらいながら現場の方々からいろいろと貴重な指導をしてもらえます。最近では、インディードなどの求人サイトに、農業アルバイトに関する求人も多く掲載されています。副業、未経験者OKの求人も多いので、副業で農業をやってみたいという方は、農業のアルバイトやパート求人に応募して農業を始めるのに必要なお金の問題、農業を体験するのもおすすめです。

 農業を始めるのに必要なお金の問題

農業を始める形態の次は、それにかかる初期費用についても軽く触れておきましょう。副業だとしても、農業を始めるには初期費用・毎月、毎年の維持費用もかかります。例えば「市民農園」を借りる場合、1シーズンで1~2万前後の使用料が必要です。「シェア畑」を利用する場合には、3㎡の畑で年間8万円前後の利用料が必要です。その他にも種や苗、肥料、支柱やビニール等の資材の費用も毎年必要になってきます。最低でも数千円、畑の面積にもよりますが、広ければ2〜3万円程度かかる場合もあるため、収穫量によっては赤字になることも考えられるでしょう。

農作物について

費用の次に考えるのは農作物は何にするかです。農業を始める前に農作物の知識を学ぶことも大切な準備の一つです。初めて取組む農業でいきなり手のかかる難しい農作物にチャレンジしても苦労が大きく、楽しい農業とはならないでしょう。農作物についてもよく調べることが必要になります。まず知っておきたい知識としては根菜類(ジャガイモ・さつまいも等)は収穫までの期間は長いのですが、水やり・施肥が少なくて済むなど、なす・トマト・きゅうりなどのように一つの苗に何個も実がなる野菜は、少ない面積でもたくさん収穫が見込めるので収益率が高いなどです。いきなり好き嫌いなどで安易に育て始めるのではなく、世間で人気や需要の高い農作物を選ぶことも大切です。副業として収益率なども視野に入れて、野菜・果物の育てやすさや畑周辺の気候に合っているかなども考慮して取り掛かる必要があります。

農作物を選ぶ際に大切な点は、

◆需要の高い農作物

◆手間が掛からず短期間で収穫・販売できる農作物

◆土地の気候に合った農作物

農業を始めてからのお金の問題

農作物の収穫後のお金の問題

一番気になる点は、『収益はどれくらい?』ということでしょうか。収益を上げていくには販路を獲得するのが大切なポイントになってきます。もちろん、作る農作物や畑の規模によっても変わってきますが結論としては、実際収益としてはとても厳しいと言えます。なぜなら、農作物の価格はとても安く、常に変動し、先に上げたように維持費用もかかるからです。

次に初めて副業で農業をしようと思う方に、少しでも稼ぐ方法を解説していきます。販売方法は、まず最初は身内や友人に買ってもらうのが良いでしょう。最初は販路を獲得するまでに時間も要するので、身近な人たちに購入してもらいご自身の農作物の感想も聞きやすいというメリットがあります。他には「直売所」「JA(農協)」「ネット販売」があります。農業の副業で少しでも多く稼ぐには「大量生産」か「販売価格を上げる」ことになりますが、現実的には難しく、自分に合う販売方法で稼ぐのがおすすめです。

「直売所」とは、町にある野菜の直売所や「道の駅」などで野菜を直接販売する方法です。利用料や販売価格の一部を支払い、場所を借りて販売できます。価格設定が可能で少量から販売できるので「直売所」はおすすめです。しかし市場の価格変動や気候の変動などの調査が必要です。また、プロの農家の方も販売しているため農作物の状態により販売できないこともあります。ある程度の調査や戦略が必要になります。安定した売上の見通しが立てやすいのは「JA(農協)」です。野菜を一定の価格で買い取ってくれるので、売り上げの見通しが立てられるメリットがあります。また、全国に支店があるので相談もしやすく便利です。反面、形や大きさの規格が厳しいことや、買取価格が一定なので大きな収入を得るのは難しいです。現在では「ネット販売」という新たな販売方法もあります。自分でネットショップを作ったり、メルカリなどのフリマアプリ等で出品し、収益を上げることが可能です。多くの人に販売できる可能性があるのが「ネット販売」です。価格設定もできるため収入が増える可能性もあります。しかし農作物は新鮮さが大切ですので売れないと収益が出ないということになるため、Webマーケティングやサイトの作成も重要な要素になってきます。

農業向けの補助金について

最後に具体的に副業での農業の収入はどれくらいなのか?というところです。

農林水産省の調査によると、副業収入で得られる平均年収は51.1万円と言われています。ちなみにここで対象となっている副業農家の定義は、農業所得が総所得金額の50%未満かつ1年間に60日以上農業に従事していることです。

農林水産省は、2023年度までに40歳以下の農業従事者を40万人以上までに増やす目標をかかげています。そのため、農業者を支えるための補助金がいくつか存在しています。

収益に関してももちろんですが、初期費用など資金面でも不安があるかと思います。全ての農業従事者対象というわけではありませんが、農業を支えるための補助金の種類は以下の通りです。

青年等就農資金

◆農業次世代人材投資資金

◆担い手確保・経営強化支援事業

◆スーパーL資金

◆収入現象影響緩和交付金 

農業を支えるサポート体制

初めて農業をする際に心配なことはたくさんあるかと思います。実際に農業を始めてみてからも不明なこと、聞きたいことも多々出てくることでしょう。そこをサポートしてくれる便利なサービスを代表的なものをいくつかご紹介しておきます。

◆農mers

◆ポケットマルシェ

◆農機おまとめリース

◆agmiruの農家コミュニティ

◆農mers

 簡単に言うと、農業をしたい人と農家とのマッチングアプリのようなサービスです。依頼する側も手伝う側も、負担する費用は0円です。扱う仕事としては、種まきや苗植え、耕うんなどがあります。マッチングしたあとはチャット形式で会話ができるなどやり取りが手軽にできるという点が魅力です。

◆「ポケットマルシェ」

 全国の農家・漁師が出店できるインターネット上のマルシェ(市場)です。消費者は、全国の農家や漁師と直接やり取りをしながら食材を買うことができます。このサービスは、自分でサイトを作成する手間がなく、簡単に自分の農作物をインターネット上で紹介でき、顧客管理の手間も不要という点が魅力です。導入に費用はかかりませんが、売上額の15%の販売手数料が必要になります。費用は多少かかりますが、配送にかかる手間が省略できること、消費者と直接繋がれるという魅力があります。

◆「agmiruの農家コミュニティ」

 わからないことや気になったことを農業のプロに相談することができます。全国の農家さんと相談や情報の共有ができ、様々なノウハウを知ることができます。人と人とがつながって支え合える環境で孤独を感じることなく、不安が軽減される点が魅力です。

他にも農機具のリースやシェアするシステムなどもあります。自分ひとりの力で行うには限界がありますが、このような便利なサービスを利用すれば悩みや不安も軽減されるはずです。

まだ農業を始めるのが不安な方

まだ副業での農業が難しいと思ったら・・・

 副業で農業を始めることは、週末だけで気軽にでき、自分で作った新鮮な野菜や果物を収穫してすぐに食することができ楽しめるというメリットも大きいです。しかし反面、販路の開拓や収益の上げ方は?継続して収益を上げるには? など、まだまだ不安の方が大きいという方は、『農業インターンシップ』などで実際に農業を体験してみる制度もあるのでまず

そこから始めてみることをおすすめします。

まとめ

今回の記事は、農業に興味があり副業として始めてみたい方へ、副業でも収益は上がるのか、始め方について、どのような農作物を選んだらよいのか、サポートやサービスについてわかりやすくまとめてみました。

今回の記事のポイントは、

★ 農業を副業とするには3つの形態。

★ 農業を始める際に考えるお金の問題。

★ 農作物は作りやすい・売れやすい・環境に合った物。

★ 販売方法について。

★ 農業開始後の資金の問題・支援金について。

★ 副業農業を支えるサポート体制。

でした。

副業とはいえ、農業を初めて手掛けるというのは多くの問題を解決していく必要が

あります。

問題も一つずつ解決し、事前に計画をよく立ててから楽しい農業を始めましょう!

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