ハツカダイコンは20日で育つ?早く育つコツは?家庭菜園初心者が実際に栽培してみた!

家庭菜園って、自分の手で育てた野菜を食べるのが最高なんですよね。

挑戦してみたいけれど、「手間や時間がかかるのは嫌だ。」という方は多いはず。

そんな方におすすめなのが、とにかく栽培期間が短い野菜です。

『ハツカダイコン』はその名前の通り、すごく早く育つ野菜のひとつ。

家庭菜園が初めての人でも失敗しにくく挑戦しやすいんです。

とはいえ、本当にたった20日間で収穫できるのか気になりますよね。

この記事では、家庭菜園初心者である筆者が、実際にハツカダイコンの栽培に挑戦する様子を紹介します。

早く育つポイントを押さえつつ、実際に収穫まで何日かかったのかを検証してみます。

「まずは簡単に早く育てられる野菜を育ててみたい!」

「ハツカダイコンが早く育つコツが知りたい!」

「実際に収穫まで何日くらいかかるのか気になる!」

という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

家庭菜園初心者におすすめの『ハツカダイコン』

家庭菜園は常に人気のある趣味として定着しています。

実際、日本人の5割が家庭菜園の経験者というデータもそれを物語っています。

土に触れることがストレス解消につながるという研究結果もあり、家庭菜園は食べるだけではなく、その過程を楽しみながら野菜を育てることができる素晴らしい趣味だといえます。

とはいえ、うまくいかずに継続できないという方も多いのも事実です。

最初から難易度の高い野菜に挑戦するのではなく、まずは初心者向けの簡単な野菜から育てることがモチベーション維持に非常に重要だといえるでしょう。

特に、ハツカダイコンは初心者にとっておすすめの野菜の一つです。

ハツカダイコンは比較的育てやすく、初心者でも手軽に育てられることが特徴です。

二十日大根(ハツカダイコン)という名前は、種まきから収穫まで20日程度でできることから名づけられました。

とにかく生長が早く、ほったらかしても育つ強さが、初めての家庭菜園に挑戦する方にぴったりです。

また、ハツカダイコンは比較的スペースを取らずに育てられるため、小さな庭でもベランダやポットでも栽培できるのも魅力です。

家庭菜園は自然と触れ合う楽しさや収穫の喜びを体験できる趣味であり、ハツカダイコンを育てることで、その楽しさを存分に味わうことができるでしょう。

ハツカダイコンはどんな野菜?

ハツカダイコンはラディッシュとも呼ばれる野菜です。

あまり店舗で買う機会がない、なじみの薄いハツカダイコンですが、その特徴について紹介します。

ハツカダイコンはダイコンの仲間

ハツカダイコンは丸っとした根が特徴的な、子カブのような見た目の野菜です。

カブに似ているのですが、アブラナ科ダイコン属の植物で、ダイコンの仲間になります。

赤や白色だけではなく、紫や黄色、黒色など色のバリエーションが豊富なのも魅力です。

ハツカダイコンはほぼ一年中栽培可能

ハツカダイコンは比較的寒さに強い野菜です。

種を植えてから収穫までの期間が短く、そのため真夏と真冬以外はほぼ一年中栽培することが可能です。

「家庭菜園をやってみたい!」と思ったときにすぐ始められるのはとても魅力的ですよね。

ただし、夏場は害虫の被害がある上に苦味が強くなることがあるため、初心者は避けましょう。

また、真冬も気温が低く日照時間が短いため、成長速度がかなり遅くなります。

初心者には3月から4月に種まきをする『春まき』か9月から10月に種まきをする『秋まき』がおすすめです。

ハツカダイコンは味が良く栄養価が高い

ハツカダイコンは、辛味があり、爽やかな味わいを持っています。

水分が豊富でシャキッとした食感が特徴で、サラダやスライスして料理に使われることがよくあります。

また、栄養価も高く、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどが含まれていますよ。

ハツカダイコンが早く育つポイント3つ

ハツカダイコンを早く育てるには3つのポイントがあります。

ポイントを押さえて、おいしいハツカダイコンを収穫しましょう!

プランターよりも畑で育てる

ハツカダイコンは4㎝程度の小さな根と20㎝程度の葉でできています。

サイズが小さい野菜なため、ベランダでプランター栽培も可能です。

ただし、『早く育てる』のであれば、プランターよりも畑の方がおすすめです。

その理由として、

  • 生長に必要なスペースが広く、根が広がりやすいこと
  • 畑の豊富な栄養を根が吸収しやすいこと
  • 安定した温度と湿度が保ちやすいこと
  • 水を保持しやすく適切な水分を供給できること
  • 日当たりが良く日照時間が長いこと

などがあげられます。

やはり、狭いプランターよりも広い畑の方がハツカダイコンものびのびと過ごせるため、生長が早いのだといえます。

日当たりが良い場所で育てる

ハツカダイコンは葉で光合成をして栄養を根に送ります。

秋冬よりも春夏の方が生長が早いのも、気温や日照時間が関係しています。

真冬では発芽に1か月ほどかかるのに対し、春は1週間以内に発芽することからも、その生長速度の違いが分かります。

ハツカダイコンを育てるにおいて日当たりは重要です。

種を播くときには「日当たりが良い場所か」をチェックしたうえで播きましょう。

きちんと耕した畑で育てる

ハツカダイコンはダイコンのように土の中に深く埋まって育つ野菜ではありません。

しかし、細い根が土の中深くに入り込み、水分や養分を取り込みます。

種を播く前には土づくりとして、きちんと耕してふかふかの畑にしてから育てましょう。

秋まきか春まき栽培で育てる

先ほど紹介したように、ハツカダイコンにおいて温度と日照時間は非常に重要です。

栽培適温は17度から20度なので、やや暖かい気候がベストであることが分かります。

春に種を播く『春まき』か秋に種をまく『秋まき』であれば、適温で栽培することが可能なため、生長も早く育ちます。

また、この時期は害虫被害や雑草による影響も受けにくいので非常に育てやすくて、初心者におすすめです。

ハツカダイコンの育て方の基本

ハツカダイコンの栽培方法について紹介します。

ハツカダイコンは栽培期間が短いので、植え替えや追肥がいらず、簡単に育てることが可能ですよ。

1.土づくりと畝づくり

種まきの1〜2週間ほど前に、土づくりを進めます。

堆肥を2kg/㎡、深さ20~30cmを目安に土を十分に耕して、土壌とよく混ぜ合わせましょう。

畝幅は70~80cm、畝の高さは10~15cmで作ります。

詳しくはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

2.種まき

畝に15~30㎝ほど間を空けて2条の溝を作りましょう。

溝の深さは1㎝ほどです。

溝に1㎝間隔で種をパラパラっとスジ播きします。

土を被せて軽く押さえて、たっぷり水を与えましょう。

3.間引き

種まきをしてから1~2週間後の芽が出そろったタイミングで3㎝くらい間を空けて間引きします。

その後、本葉3枚くらいのときに5㎝くらいの間を空けて2度目の間引きをしましょう。

4.収穫

根が3~4㎝、葉が20㎝くらいの大きさになったものから収穫していきます。

採りたてのほうがシャキシャキとおいしいので、こまめに収穫して楽しみましょう。

種まきから収穫までかかった日数は40日

筆者が種まきから収穫までにかかった日数は40日間でした。

ものによっては2か月かかったものもあります。

全体の流れは以下の通りです。

種まき:10月頭に2条でスジ播きをしました。

1回目の間引き:2週間後に発芽し、1回目の間引きをしました。

2回目の間引き:種まきから1か月頃に2回目の間引きをして、その後は放置。

収穫:種まきから40日後から収穫できるようになりました。

お世話:追肥なし、水やりも種まき後以外はやっていません。

ハツカダイコンと名付けられたのは明治時代のことで、昔と今では気候がかなり違います。

以前の日本であれば20日間で収穫できることもあったのかもしれませんが、今は早くても1か月はかかることが分かりました。

ハツカダイコンは初心者でも簡単か

ハツカダイコンはほとんど手がかからず、ほぼ放置で育ちました。

種まき後は水やりもせず、お世話といったら、間引きをしたくらいです。

あまりたくさん育てませんでしたが、次はもっと沢山育てたいと考えています。

手がかからないし失敗しないのに、サラダやスープなどで楽しみながら食べることができて、コスパはかなり良い野菜だと感じました。

ハツカダイコンは食育効果がある

ハツカダイコンを栽培して良かったのが『食育効果』があったことです。

『おおきなカブ』という有名な絵本で見たものが、家の畑で育っていることは子どもからしても嬉しかったようです。

あまりお世話が必要ないので、基本的に眺めるだけでしたが、収穫のときには「うんとこしょ、どっこいしょ!」と絵本と同じように抜いて、楽しんでいました。

いつもは野菜を食べたがらない子ですが、「カブたべるー!」とパクパク食べていて、家庭菜園は非常に食育の効果があると感じました。

「他の野菜でもいけるのでは?」と思い、コマツナでも同じように収穫し、食べさせてみましたが、反応はいまいちでした。

見た目の可愛さや、絵本で知っている野菜だったこともあり、ハツカダイコンが一番喜んでくれました。

ハツカダイコンの楽しみ方を紹介

ハツカダイコンにはたくさんの楽しみ方があります。

ぜひ、自分で育てたハツカダイコンを好みの味付けで楽しんでくださいね。

ハツカダイコンのサラダ

薄くスライスしたハツカダイコンを使って、新鮮なサラダを作ります。

レタスやベビースピナッチ、トマトなどと一緒にミックスして、オリーブオイルとレモンのドレッシングでいただくのがおすすめです。

ハツカダイコンのピクルス

輪切りや千切りにしたハツカダイコンを、塩と砂糖を加えた酢漬けの液に漬けて作るピクルスです。

サンドイッチやバーガーのトッピングとして最適です。

ハツカダイコンのスライドトースト

ラディッシュを薄切りにして、トーストしたパンの上にチーズやと一緒に乗せます。

塩と胡椒を振ってシンプルに味付けするか、ハチミツやハーブを添えるのも良いですね。

ハツカダイコンのロースト

ハツカダイコンをオリーブオイルやハーブと一緒にローストしても美味しいです。

オーブンで軽く焼き、香ばしく仕上げます。

ハツカダイコンの和え物

みりんや醤油、ごま油を使って、薄切りのラディッシュを和えます。

白いりごまや刻んだネギをトッピングすると美味しいですよ。

まとめ

家庭菜園初心者におすすめの『ハツカダイコン』は20日間で育つのか、早く育てるポイントとともに紹介させていただきました。

実際は20日間で収穫することは難しいですが、種まきから1か月から2か月程度で育てることができるハツカダイコンの生長はかなり早いといえます。

手間もかからず、子どもと一緒に家庭菜園を楽しむことができるハツカダイコンは家庭菜園初心者にはぴったりで、かなりおすすめです。

個人的にとても気に入ったので、次は春まき栽培に挑戦しようと思います。

食費の大幅な節約にはなりませんが、色鮮やかなハツカダイコンがサラダにあるだけで、おしゃれさがグレードアップして気分が上がりますよ。

気軽に家庭菜園を楽しむという目的であればハツカダイコン栽培はかなりおすすめです!

ぜひ、家庭菜園に興味のある方は、今回の記事を参考にハツカダイコン栽培に挑戦してみてくださいね。

また、「みんなで農家さん」では、農業に関する情報だけではなく、初心者に向けた家庭菜園に関する記事も多く紹介しています。

今後も実際に野菜を栽培していく様子を紹介していくので、興味のある方は、ぜひこちらからチェックしてみてください。

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