私たちが生きていくなかでかかせないこと、それは「食べること」です。
食べる事により健康を保ち、人生をよりよくする事ができます。
そんな人生をよりよくするために、食に関する正しい知識を身につけ健康を維持する事はとても大切なことです。
そして、「健康」でいるためには食の基礎知識をしっかりと学ぶ必要があります。
学びとはいえ、専門的な知識を形とする「国家資格」を取得となると、大学を受験し、単位がなければ受験資格すら獲得できなかったりと高いハードルがあります。
しかし「検定」は規定のカリキュラムや通信講座などを受け、「独学」でも取得可能です。
さらに年齢不問、学歴不問のように「誰にでも」取得できるチャンスがあります。
そこで今回は、独学でも学べて取得できる「食に関する検定」を4つご紹介すると共に、活用法もご紹介していきます。
食に関する検定の種類と概要
食に関する検定や資格の種類はどんどん増えています。
その中でも、今回は「独学」でも取得が可能な検定と資格を4つご紹介します。
※カリキュラムや通信講座を受けなければならない検定、資格もあります。
食の検定
資格名 | 食の検定 |
試験内容 | 健康的な食生活(3級) 日本の食と農の専門知識をマスター(準2級) 全世代に対応する専門知識をマスター(2級) 食料と農業の指導者・リーダーを育成(1級) |
受験資格 | 4級 誰でも 3級 誰でも 準2級 3級取得者 2級 準2級取得者 1級 2級取得者 |
運営協会・団体 | 一般社団法人食の学問体系化研究所 |
受験会場 | 在宅(オンライン)、1級二次試験は各試験会場 |
受験料 | 4級 一般 4,400円 3級 一般 6,600円 準2級 一般 9,900円 2級 一般 16,500円 1級 一般 3,3000円 |
出題形式 | 四択一選 |
資格取得方法 | 食の検定ホームページへアクセスし会員登録を行う。公式テキスト申し込み後に検定申し込みを行う。 |
食の検定は、一般社団法人食の学問体系化研究所が主催していて、多くの国民が食に対する正しい知識をもつことで、健康な身体と健全な精神で長寿をまっとうできる社会をめざしている団体です。
そして、食の検定試験を通して専門分野への足掛かりとすることを存在価値としています。
食の検定の勉強法
食の検定を取得するためには「健康的な食生活」「日本の食と農の専門知識」などの基礎知識から専門知識まで幅広い知識が必要となります。
勉強方法については、公式テキストからしか出題されないため、テキストを参考に公式ワークブックを繰り返し行う事で学べます。
また、1級に関しては二次試験があります。一次試験を通過すると、二次試験は「試験会場」に行き、試験を受けます。
試験内容は、小論文/面接:60分
テーマおよび論じるにあたっての規定は試験当日の配布資料にて発表します。出題は、食の検定・食農級各級取得(1級含む)において学んできた食と農に関する事項が対象となります
ですので1級の二次試験対策は、指導者になる力を問われるので、自分なりの見解を持っていたり、実際に何か活動をして、普段から活動実績をつくっておく必要があります。
教材購入や受験をする際に注意点があります。4級、3級は「誰でも」受験できますが、準2級、2級、1級に関しては順次、各級を受験し取得後でなくては上級の受験資格が得られないため、注意をして下さい。また、1級を取得すると「指導者」になれるので活躍の場が広がります。
食の検定の活用法
そして、食の検定を学び受験することで、幅広く、健康的な食事のとり方や日本の食料、農業などの知識が得られます。また、家庭では食育、企業では従業員の健康維持やモチベーションアップ、学校では児童・生徒の食育になるのはもちろんのこと、食の検定は「アグリマイスター顕彰制度」の加点対象になっており、専門学校や大学などのAO入試でのアピールすることができ、活躍の場がたくさんある検定です。食の基礎知識を学びたい方はぜひ挑戦してください。
出典元:食の検定HP https://t.co/7H6BVWFirB
食生活アドバイザー
資格名 | 食生活アドバイザー |
試験内容 | 栄養と健康、食文化と食習慣、食品学、衛生管理、食マーケット、社会生活 |
受験資格 | 3級、2級 誰でも |
運営協会・団体 | 一般社団法人 FLAネットワーク協会 |
受験会場 | 全国の受験会場 |
受験料 | 3級 5,500円 2級 8,000円 3級・2級併願 13,500円 |
出題形式 | 3級 理論問題 選択問題 2級 理論問題 選択問題・記述式問題 |
資格取得方法 | FLAネットワーク協会のホームページより願書を請求し検定試験に申し込む |
食生活アドバイザーは、一般社団法人FLAネットワークが主催している「食生活全般のスペシャリスト」を養成するための検定です。他にも「野菜スペシャリスト」など、この団体は様々な食・生活にまつわる検定事業を運営しています。
食生活アドバイザーを取得するには、「栄養や健康」「食品学」といった食育知識の基本的な点から、食のマーケット知識や衛生管理まで、食に関する幅広い知識が必要になります。
食生活アドバイザーの勉強法
勉強方法は、3級はマークシート方式で尚且つ公式テキストからしか出題されないため、暗記をします。
2級に関しては独学で行う場合は、少しコツが必要です。
その理由は、2級には記述式の問題があるためニュースになっていることなどを自分で書かなくてはいけないためです。そのため、2級の勉強方法は公式テキストだけではなく「過去問題集」を解いて添削して、問題の傾向を掴むための勉強時間が必要です。
ですが、食生活アドバイザーの過去問題集は書店には売っていません。
過去問題集は食生活アドバイザー検定の主催であるFLAネットワーク協会に願書を請求する際、その事務局から送られてくる受験案内と共に、「過去問題集」の申込用紙が同封して送られてきます。
よって、独学でも可能ですが、不安な場合は、通信講座で勉強できる環境もあります。
そして、資格には3級・2級とあり、1級はありません。食育検定の中では難易度は高い方ですが、取得費用は教材と受験料を合わせても10,000円程度に収まるコスパの良さがあります。
食生活アドバイザーの活用法
この検定を持っていることが直接就職・転職に結び付くわけではありませんが、食品・料理に関係する施設や店舗で働く際には有利に働く検定です。食に関するマナー、衛生に関する知識も身につくので、幼稚園や小学校といった、食に関する教育の現場においても役立つ場面があります。
衛生面に関してもしっかりと学びたい方は挑戦してください。
出典元:一般社団法人 FLAネットワーク協会
https://flanet.jp/juken/kentei.html
フードコーディネーター
資格名 | フードコーディネーター |
試験内容 | フードコーディネーターとしての「食」に関する知識(3級) 専門的な知識と実践的な企画力 (2級)二次試験あり プロとして活躍するための知識・技術 (1級)二次試験あり |
運営協会・団体 | 特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会 |
受験会場 | 3級 全国のCBTテストセンター 2級 全国の指定会場 二次試験 オンライン講座(オンデマンド配信)・課題提出 1級 企画書審査のため書類提出 二次試験 東京 |
受験資格 | 3級 中学校卒業以上 2級 3級取得者 1級 2級取得者 |
受験料 | 各級(一般)12,000円 2級、1級二次試験 7,000円 |
出題形式 | 3級2級 CBT(コンピュータ ベースド テスティング) 1級 3つの専門分野「レストランプロデュース」「商品開発」「フードプロモーション」より1つ選択し、企画書を提出。 |
資格取得方法 | 申込期間中に専用サイト(外部サイト)からお申し込みとなります。 申込期間になりましたら、専用サイトをご案内します。 |
フードコーディネーターは特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会が主催しており、新しい食の「ブランド」「トレンド」を創る。そして、食の「開発」「演出」「運営」のクリエーターとして学ぶ資格です。
3級の試験内容は「食」に関する幅広い知識を取得することが求められます。試験では食に関する「文化」「科学」「デザイン・アート」「経済・経営」の4つの分野から出題され、食文化や食品・食材、食の安全、食空間、テーブルマナーなどに関する知識が問われます。
フードコーディネーターの勉強法
勉強方法は日本フードコーディネーター協会の3級公式対策テキストを使用し過去問題集を解く事です。
試験方法はコンピュータを利用したCBT(コンピューター・ベースド・テスティング)方式です。
CBT方式はコンピューターを使った試験方式で、全ての試験をパソコン上で行うものです。
ですので、パソコン操作に不安がある方は、事前にYouTubeなどでリサーチをし、イメージを把握しておいたほうが良いです。
また、特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会による試験対策講座も実施されており、任意で受講することができます。
さらに2級からは二次試験もあり「面接」や「プレゼン」なども必須項目になるため試験対策のために受講をおススメします。
2級の試験は1次と2次に分かれており、1次試験の合格者のみが2次試験に進むことができます。1次試験は3級と同様にコンピューターを使ったCBT方式で行われます。
2級の試験では、「レストランプロデュース」「商品開発」「食の生産・流通・消費」「ホスピタリティ&ライフサポート」「イベント・メディア」など、フードビジネスに関わる専門知識に加え、実際の企画力が問われます。
具体的には、「レストランプロデュース」「商品開発」「イベント・メディア」の3つの分野から1つを選択してオンライン講座を受講し、企画書の課題を提出します。
そして1級は、プロのフードコーディネーターとして活躍するための知識や技術を持っていることはもちろん、仕事の規模や内容に応じてチームを組み、様々な分野のスペシャリストと連携して、仕事を成功に導く能力が求められます。企画力やプレゼン力など、より実践的かつハイレベルな能力が求められるため、1級に認定されればフードコーディネーターとして第一線で活躍するために必要な経験とスキルを備えていることの証明になります。
1級の受験は、2級で認定された分野のみ受験可能で、試験は1次と2次に分かれています。
1次試験では、「レストランプロデュース」「商品開発」「イベント・メディア」の3分野から2級認定を受けた分野を選び、企画書を提出します。
2次試験は、1次試験を通過した企画書をもとにプレゼンテーション・面接が行われます。
会員登録もあり、会員になると「受験料」5000円お得になります。会員登録は任意です。
フードコーディネーター活用法
フードコーディネーターを取得すると、さまざまな分野のスペシャリストと連携・協力し、新たな食生活・食ビジネスの創造・改善を提案する「食のトータルクリエーター」として活躍できます。
また、特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会のホームページ内に自身に向いているアドバイザーの仕事診断もありますにで利用してください。
出典元:特定非営利活動法人 日本フードコーディネーター協会
介護職アドバイザー
資格名 | 介護食アドバイザー |
試験内容 | 高齢者の心理 栄養学の基礎知識 介護食の基礎知識 高齢期の病気と食生活 |
運営協会・団体 | 一般財団法人 日本能力開発推進協会 |
受験会場 | 在宅 |
受験資格 | 誰でも |
受験料 | 5,600円 |
出題形式 | 不明 |
資格取得方法 | カリキュラム修了後、在宅にて受験し得点率70%以上を獲得 |
介護食アドバイザーとは、一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)が運営している民間資格です。高齢者の食事に関するプロフェッショナル育成を目的とし、高齢者向けの介護食の献立づくりのコツ、食事介助のコツなどを学べます。
介護食アドバイザーの勉強法
介護食アドバイザーの資格を取得するためには、JADPの認定講座によるカリキュラムを修了後、認定試験で70%以上の合格点が必要になります。
認定講座の受講料は39,600円、認定試験の受験料は5,600円で、総額45,200円がかかります。
介護食アドバイザーの教材はイラストが多く、わかりやすさに定評があり、1日15分程度の勉強時間を3ヶ月継続することで修了できます。
講座、試験共に在宅で受けられ、テキストを見ながらの受験が許可されていることから、落ちる可能性の低い食育資格初心者向けの資格の1つです。合格点に達しなかったとしても、受験料を支払えば何度でも受験可能です。
介護食アドバイザー活用法
介護の現場で活きる資格であることから、高齢者介護施設への就職をしたい人、あるいはすでに就職している人におすすめの資格です。
また、自身の家族が高齢であったり、介護が必要だったりする場合には、より日常的に役立つ資格となります。現代は少子高齢化が進んでいることから、今後需要が高まる、将来性の高い資格です。
出典元:一般財団法人日本能力開発推進協会
https://www.jadp-society.or.jp/course/care-food/
まとめ
今回は、独学でも取得できる「検定」「資格」をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
活用場を把握し、自身にあった資格を選んで下さい。
今以上に知識を深める場、転職の武器、自身のスキルアップのために自分に合った検定や資格を取得することは自身の魅力もたかめることにもなるので、是非チャレンジしてください。
当サイトでも、資格や検定ではありませんが家庭菜園の知識や農についてや「食」の知識が得られる「みんなの農家さん」も評判を頂いていますので、是非チェックをしてみてください。
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