自宅のお庭で家庭菜園を始めたくても、何からすればいいかわからない方多いはず。
プロに頼むお財布の余裕はない…けど自分でやるのも難しいイメージですよね。
時間もかかるし体力も必要ですが、自分で作れたらやりがいも感じますし、金銭的にもいいことづくし!
しかも野菜の値段が高騰している今、お庭でよく食べる野菜をつくれたらもっと家計の助けになります。
今回は、畑を作るのに必要なものから、畑の作り方などを中心にお庭を畑にする方法をご紹介します。
ぜひ最後まで読んでいいってください!
畑を作るのに必要なもの
手だけで畑を作ることはできません。
また肥料も必要になってきます。
とりあえずこれさえ準備しておいたら大丈夫というものをご紹介します。
道具は家庭菜園をしていてほしくなる道具もあるので、一気にそろえるのではなくその時に必要な道具を買うようにしましょう。
買ったのに使わなかったということがなくなります。
畑を作る際に必要な道具は
・軍手
手をばい菌などや道具によるけがから守ります。
・くわ/スコップ
土を掘るのに使います。
・熊手
雑草を取り除く際、あるといい道具です。
・ふるい
石は作物の成長の妨げになるので、細かい石まで除去する際に使います。
・腐葉土や黒土など
土壌改良の際に使います。
・石灰肥料
土の酸性のバランスを整える際に使います。
・有機肥料などの元肥
苗を植え付ける前に使う肥料を元肥といいます。
元肥では大体が有機肥料を使います。
です。
野菜の栽培を始めていくとじょうろなども必要になってきますが、まずは上記でご紹介したものをそろえましょう。
お庭を畑に変える方法
それではお庭を畑に変える方法をご紹介します。
1.畑のレイアウトを決める
まずお庭のどこで畑をするかを決めます。
どこでもいいわけでもなく、日当たりがいいところ、風通しがいい所に作る必要があります。
また野菜によっては日陰を好む種類もあるので、育てる野菜によって畑に適している場所は変わってきます。
育てたい野菜が日当たりがいい所を好むのか、日陰を好むのか確認をし、その野菜に適した場所を畑にしましょう。
ただ、後ほど詳しく説明しますが、毎年同じ畝(うね:畑でよくみる山のこと)で同じ野菜を育てると土の栄養素が偏り、2年目以降実がつかなかったり、腐ってしまうので毎年育てる野菜を変える必要があります。
なので日当たりのいい場所を選んだ場合、育てる野菜は日当たがいい所を好む野菜を選ぶようにしましょう。
もしくは半分日陰、半分日当たりがいいような場所を選ぶと両方栽培することができます。
2.レンガを置く
畑と畑ではない場所を区別するためにも、レンガなどを周りに置きましょう。
またレンガや石などをおくことで、土が流れ出ず、お庭のほかの部分が汚れることも減ります。
見た目もおしゃれになるので、自分の好みのものを置いて場所をはっきり分けるようにしましょう。
3.耕す
畑のレイアウトが決まったら、その部分の土を耕します。
大きい石や枝、雑草などがあれば取り除きます。
放置していた場所だと、硬くなっているので大変ですがこれから作物を栽培するうえで非常に重要なステップですので、しっかり耕しましょう。
ただ腰を痛めたり、熱中症にならないようにだけ気をつけましょう。
4.土を畑用に変える
畑を耕したら、そのあとは土を野菜を栽培するのに適した状態に変えていきます。
土を変えるには土壌改良材や腐葉土を混ぜる必要があり、同時に石灰肥料も混ぜましょう。
石灰を混ぜた1週間後に無機肥料や有機肥料を加え、養分豊富な土に変えていきます。
またもともとの土の状態により、元肥の量は変わってきます。
肥料については、別で記事があるのでわからない方はそちらを確認ください。
もともとの土が粘度が高く、水はけが悪い土の場合、肥料を多めに使いましょう。
もともとの土がさらさらしていて、水はけがいい土の場合は肥料は少なめで大丈夫です。
また土を改良してからは2週間は野菜を育てられないため、育てたい時期の2週間以上前に土の準備をしておきましょう。
5.畝(うね)をつくる
土の改良が終わったら、苗を植える準備を整えていきます。
畝をつくることで水はけのいい環境をつくることができます。
また足場から一段高くなるので、間違えて踏んでしまうということも避けることができます。
水はけのいい畑の場合、無理して畝を作る必要はありませんが、足場との見分けや高くなっている分、作業がしやすくなるなど、作ることによるメリットの方が多いので、迷ったら作っておきましょう。
6.苗を植える
畝をつくったらいよいよ栽培を始めます。
種から始めてもいいですが、初心者の方は苗から栽培を始めると失敗を減らすことができるので、苗をホームセンターなどで購入し、植え付けましょう。
ホームセンターには苗がたくさん売っていますが、
・茎がしっかりしているもの
・グラグラしていないもの
・葉が厚く、色が濃い
苗を選ぶようにすると、より失敗を減らすことができます。
野菜はよく食べるものや、ハーブなどを植えると見た目も華やかになり、また手入れも楽なものが多いので初心者の方にはおすすめです。
苗の植え付け方
畑の準備ができたらいよいよ苗を植えていきます。
買ってきた苗のポットのと同じくらいの穴を畝に掘ります。
そこに苗を入れ軽くならします。
水を苗が倒れない程度にたっぷりあげます。
野菜の種類によっては、苗を植え付けるのと同じタイミングで支柱が必要な場合があります。
その場合は、苗を買う際に一緒に買っておきましょう。
お庭を畑に変えるときの注意点
大変な思いをしてお庭を耕したのに、失敗したくないですよね。
ましてや、場所を変えないといけなくなったらまた1から準備しないといけなくなります。
そうならないように、以下のポイントをしっかり確認してから始めるようにしましょう。
お庭の日照時間を確認する
基本的に野菜はお日様に当たるとよく成長しますが、種類によっては日照時間が短い方がいい野菜や、半日蔭を好む野菜もいます。
また、電球やライトなどの光が夜の間に当たると、葉っぱ類の野菜などは葉っぱの間隔が伸びて、お花が咲いてしまうこともあります。
自宅のお庭の日照時間を確認し、その時間に合った野菜を育てるようにしましょう。
またライトが当たってしまう場合は、ライトの向きを変えるなど工夫をしましょう。
風通しを考えた畑のレイアウト
野菜には日当たりだけでなく、風通しも重要なポイントです。
初心者の方が家庭菜園をお庭で始める際にやりがちなミスが、苗や種を植えるときのサイズで畑のレイアウトを考えてしまうことです。
畑のレイアウトを考えるときに考慮するべきポイントは、成長した時のサイズです。
苗や種のときのサイズで風通しが良かったとしても、成長すると土の上にでている部分が大きくて風通しが悪くなってしまうこともあります。
なので大体の大きさでいいので、成長した時のサイズを考えて畑をレイアウトする必要があります。
2年目からの管理方法
畑づくりは1回したらおしまいではありません。
常により良い土壌づくりをしていく必要があります。
そこで2年目からどういうポイントに気を付けて畑づくりを継続していくのかを、説明していきます。
1回作るごとに土壌の改良をする
理想ではありますが、できれば1度野菜を作って枯れたあと、一度作った畝(うね)を崩しもう一度作り直すといいでしょう。
すでに最初の段階で大きな石などを取り除き耕してあるので、2度目以降は土も柔らかく最初よりは作業がしやすいと思います。
連作障害
連作とは、たとえば去年トマトをそだてた同じ畑で今年もトマトを育てるなど、同じ場所で同じ作物を連続で栽培することをいいます。
ここで注意したいのが、野菜は成長している間、栄養素を土から吸収します。
野菜の種類によってその栄養素は変わってきます。
そのため、同じ野菜を毎年同じところで育てると、特定の栄養素だけなくなり土の中の栄養バランスが崩れてしまい、実があまりならなかったり、実がなっても腐ってしまうこともあります。
これを連作障害といいます。
連作をするとせっかく苦労して作った土が悪い土になってしまうのです。
また同じ野菜だけでなく、同じ科の野菜も同じ場所で育てないようにしましょう。
例をあげるとすると、トマトを育てた場所では翌年は同じナス科のナスは育てることができません。
大事に育てた作物が病気になってしまったり、腐ってしまうことを避けるためにも連作をすることは避けましょう。
輪作
連作障害を防ぐためにできるのが、輪作です。
輪作とは、4区分から5区分に分けた畑の中で育てる野菜を毎年回転させることをいいます。
具体的にどうやるのかというと、まず野菜をグループ分けして、同じ科の野菜がないようにします。
なのでトマトとナスを同時に育てることは避けるようにしましょう。
野菜のグループ分けができたら、畑をグループの数と同じ数にわけます。
畑の区分分けができたら、毎年育てる野菜をその区分の中で時計回りに移動して栽培します。
一度育てた野菜は、その場所では3年から4年の間は育てない方がいいので、区分分けは4つ以上にするようにしましょう。
もし4つにわけるスペースがない場合は、翌年は違う野菜を育てるようにすることで連作障害を防ぐことはできるでしょう。
ただ数年間は同じ野菜を育てられないので、気を付けるようにしましょう。
どの野菜が何科なのかは、野菜を選ぶ前にしっかり調べるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
自分でお庭を畑にするハードルは下がりましたか?
普通のお庭を畑にするのはとても労力のいる作業です。
また翌年以降もおいしい野菜を作っていくために、気を付けないといけないポイントもいくつかあります。
ですが、一度作ってしまえばあとは野菜を育てるだけです。
ぜひお庭を畑にして野菜やくだものを作ってみてください。
本記事が畑づくりの1歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
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