【農家になりたい人必見】アグリワーケーション(農業×仕事×休暇)を体験できるおすすめスポット【5選】
農家になりたいと思っているけど「いきなり今の仕事を辞めて農家になるのは不安」、「農業体験から始めてみたい」などと考えている人も多いのではないでしょうか。
そんな方に今おすすめしたいのが「アグリワーケーション」という「農業×仕事×休暇」が一緒になった生活様式です。
この記事では「アグリワーケーション」とはどんなものなのか説明していきながら、タイトルにもあるように、気軽にアグリワーケーションを体験できるおすすめスポットを3つ紹介していきたいと思います。
これから農家になりたいと考えている方へ「こんな方法もあるのか」「この方法なら農業にチャレンジしてみたい」と思ってもらえるような記事になればと思います。
目次
①今注目のアグリワーケーションとは!?
①‐1:農業(Agri)×仕事(Work)×休暇(Vacation)
①‐2:アグリワーケーションとは、どのような取組なのか!?
②なぜ?アグリワーケーションが今注目されているのか!?
②‐1:変化する日本の働き方
②‐2:農業に興味をもつきっかけ作りに?
③アグリワーケーションが体験できるおすすめスポット【3選】
③‐1:ONE FARM 深谷 Works(埼玉県深谷市)
③‐2:飯島流ワーケーション「i i」ネイチャー春日平(長野県飯島町)
③‐3:滞在型市民農園!クラインガルテン(全国)
④農泊!?旅行先で農業体験をする方法【2選】
④‐1:「JTBアグリワーケーション」ツアー
④‐2:「STAY JAPAN」・「農泊ポータルサイト」の利用
⑤最後に
①今注目のアグリワーケーションとは!?
この記事では、アグリワーケーションが体験できるおすすめスポット【3選】ということで、自然や農業を日常生活に取り入れた暮らしを体験することのできるスポットについて紹介していきます。
しかし、「アグリワーケーション」という言葉を聞いただけでは、なかなかイメージが付きにくいと思いますので、まずはアグリワーケーションとは何なのかを解説していきます。
①‐1:農業(Agri)×仕事(Work)×休暇(Vacation)
アグリワーケーションとは、タイトルでもある通り、アグリは「農業」という言葉で、ワーケーションは「仕事(Work)」と「休暇(Vacation)」を組み合わせた言葉となっています。
ですから、アグリワーケーションとは「農業」×「仕事」×「休暇」の3つの意味を持った言葉ということが分かると思います。
ではここからは、アグリワーケーションとは具体的にはどのような取組なのかを解説していきたいと思います。
①‐2:アグリワーケーションとは、どのような取組なのか!?
「働く」ということに観点を当ててみると近年、都市部を中心に会社に出勤して働くという行動が当たり前ではなくなり、自宅や会社以外の場所で仕事をする「リモートワーク」や個人事業主として独立して働く「フリーランス」などが増加している傾向にあります。
リモートワークやフリーランスは、働く場所を自分で選択して行うことができることも強みの1つです。
基本的にフリーランスやリモートワークで仕事を行う人の勤務場所として、自宅やカフェなどを利用することが多いですが、リゾート地や地方など普段は休暇中に行くような場所で仕事をおこなうことを仕事(Work)と休暇(Vacation)を組み合わせて「ワーケーション」と言います。
更に、ワーケーションに農業を組み合わせた生活を「農業+仕事+休暇」でアグリワーケーションと呼びます。
農業が盛んな地方などに移住し、農業を通じて大自然に触れ合いながら仕事もプライベートも充実させる生活を選択肢の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。
②なぜ?アグリワーケーションが今注目されているのか!?
https://nohaku.net/wp-content/uploads/2020/01/108030620.jpg
②‐1:変化する日本の働き方
世界中で大流行した新型コロナウイルスは日本でも流行し、現在(2022年10月)も新型コロナウイルスが各都道府県で流行しています。
これまでにない、新たなウイルスが誕生したこともあり、外出の自粛や3密を避ける(密閉空間を避ける・密集場所を避ける・密接場面を避ける)といった、これまで当たり前にできていた行動が制限されるようになりました。
こうした生活の制限が日本中に浸透していくなかで、「働き方」にも大きな変化がありました。
これまでは、会社に出勤して仕事をするのが当たり前でしたが、感染症対策のために在宅勤務やリモートワークといった会社へ出勤しなくてもいい働き方が、新しい感染症の誕生により増加していくようになりました。
こうした新しい働き方は、感染症が終息しても無くならず、継続した働き方になるのではないかと言われています。
この記事を読んでいただいている人の中にも、「在宅勤務やリモートワークで働いているよ」という人や「これから在宅やリモートワークを考えているよ」という人もいると思います。
上記のような働き方が増加している背景もあり、「農業×仕事×休暇」を組み合わせた「アグリワーケーション」が注目されています。
②‐2:農業に興味をもつきっかけ作りに?
※基幹的農業従事者・・・1年間農業のみに従事した者
上記のグラフは、農業を中心に生活をしている基幹的農業従事者の人数を表したグラフとなっています。グラフから読み取れることとして、農家の数が年々減少傾向にあることが分かるかと思います。
近年、農家の高齢化問題や若い世代の継承者不足といった問題が重なり、農家の数が減少し続けています。
こうした、農家の減少を抑え、農業に興味を持ってもらうきっかけ作りの1つとして「アグリワーケーション」のような取組が期待されています。
もちろん、いきなり地方に移住して生活を始めるには不安が大きいと思います。なので、まずは気軽に「農業×仕事×休暇」を体験できる場所で、アグリワーケーションの暮らしを体験してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
ここからは、近年注目されている「アグリワーケーション」が体験できるスポットについてまとめていきます。
農業に興味がある・ないを問わず旅行感覚で体験できるスポットも増えてきているので、是非一度「アグリワーケーション」という生活を体験してみてはいかがでしょうか。
③アグリワーケーションが体験できるおすすめスポット【3選】
③‐1:ONE FARM 深谷 Works(埼玉県深谷市)
最初に紹介するアグリワーケーションを体験できるおすすめスポットは埼玉県深谷市にある「ONE FARM 深谷 Works」です。「ONE FARM 深谷 Works」は、「誰でも農業が簡単にできる。」をテーマに農業体験ができるテレワーク施設として、2021年4月から本格的に運用を開始した比較的新しい施設です。
具体的な利用方法として、会社員などが本業の仕事をしながら休憩時間などに野菜(小松菜・ほうれん草などの葉物野菜やハーブ類)の世話や収穫を楽しみながら農業が学べる施設となっています。
【価格】:月額会員制
ブラック会員:月額9000円
内容:水耕栽培装置を1本借りてワークスペースを上限なく利用できる
ゴールド会員:月額5000円
内容:ワークスペースを月24回まで利用できる
【より詳しく知りたい】
・ONE FARM | グリーンラボ株式会社 (green-lab.co.jp)
・植物工場×リモートワーク、深谷市に「アグリワーケーション」新施設|新・公民連携最前線|PPPまちづくり (nikkeibp.co.jp)
③‐2:飯島流ワーケーション
「i i」ネイチャー春日平(長野県飯島町)
続いて紹介する「アグリワーケーション」が体験できるおすすめスポットは長野県南部に位置する飯島町にある「i i」ネイチャー春日平です。
この施設では元々農地だった場所にトレーラーハウスを設置し、トレーラーハウスに滞在しながら農業体験といった様々なプログラムを受けることができる施設となっています。
飯島町の「㈱田切農産」という会社を通じてさまざまな農作物を収穫し、農業のプロから栽培方法などを詳しく学ぶことができるため、農業に興味がある人にとって有意義な時間になること間違いなしです。
滞在期間に関しても2泊3日ほどの短期滞在や数か月から1年ほどの長期滞在も可能であるため利用者のニーズにあった利用方法ができるのもおすすめポイントです。
【より詳しく知りたい】
「ii」ネイチャー春日平 (ii-workcation.com)
③‐3:滞在型市民農園!クラインガルテン(全国)
3つ目に紹介するのが、クラインガルテンと呼ばれる「滞在型市民農園」です。上記画像のような「ラウベ」と呼ばれる休憩小屋と農地を1年単位で借りることができます。
クラインガルテン=「滞在型市民農園」は、現在日本の全国各地に70箇所以上あり、個人でもグループでも借りることが可能です。
多くのクラインガルテンは、1年単位で借りるため冬以外は毎月最低滞在日数(月5日程度)を決めて農地の管理を行うことになっていますので、長期滞在を希望する人におすすめのスポットとなっています。
年会費にもそれぞれのクラインガルテンによって幅があり、およそ年間30万円〜70万円+光熱水費がかかります。
農機具なども共用しながら使うことができるので、本格的に農業に携わりながら、本業の仕事をしたいという方におすすめです。
【より詳しく知りたい】
・田舎暮らしが体験できちゃう滞在型農業体験が人気!全国のクラインガルテン12選 – JPTRP.COM
【クラインガルテン一覧】
・滞在型市民農園|(一財)都市農山漁村交流活性化機構(まちむら交流きこう) (kouryu.or.jp)
④農泊!?旅行先で農業体験をする方法【2選】
ここまでは、アグリワーケーションが体験できるスポットについて紹介していきましたが、なかには「短期滞在で体験したい」・「旅行の一貫で体験してみたい」という人も多いと思います。
近年では旅行会社が主催するツアーや旅行プランも充実しているので、簡単に紹介していきたいと思います。
④‐1:「JTBアグリワーケーション」ツアー
株式会社JTBではワーケーションと農作業を組み合わせた「JTBアグリワーケーション」ツアーを販売してます。
全国農業協同組合福島県本部と連携し、実現させた旅行先で農家として働きたい方をマッチングする新たな農業支援となっています。
【2022年のJTBアグリワーケーションツアー概要】
・ツアー名:福島県に泊まる農作業(りんご収穫)ツアー
・出発日:10/22(土)~10/29(土)7泊8日 ※農作業5日間、自由行動1日、移動2日間
・旅行代金:6980円(大人1人)
このような短期滞在のツアーも開催されているので、旅行の一貫として農作業体験ツアーに参加してみてはいかがでしょうか。
④‐2:「STAY JAPAN」・「農泊ポータルサイト」の利用
最後に紹介するのは、農業体験ができる農泊体験や古民家などの宿泊情報をインターネット上で見つけることができるサイトについて紹介していきます。
・宿泊予約はSTAY JAPAN(ステイジャパン)|民泊・農泊・貸別荘・コテージ・古民家・城泊・宿坊など個性的な宿泊施設が見つかる予約サイト|田舎体験、農業体験、ひとり旅、大人数でのグループ旅行に
・ロングステイ | 全国の農山漁村の体験・宿泊がさがせる、農泊ポータルサイト (nohaku.net)
上記に表示されている2つのインターネットサイトは全国各地の農村漁村の生活を体験しながら宿泊することができるプランを見つけることのできるサイトとなっています。
こういった便利なサイトもたくさんありますので、有効活用してアグリワーケーションを体験してみてはいかがでしょうか。
⑤最後に
ここまで、今注目されている「アグリワーケーション」について概要を説明し、アグリワーケーションを体験できるスポットとプランを紹介してきました。
仕事をしながら農業体験もできるという所に注目して説明してきましたが、「今後本気で農家を目指したいと考えている」という方にも「アグリワーケーション」はおすすめです。
今まで、「農業に興味があってもなかなか挑戦できなかった」「なにから始めればいいか分からなかった」という人もいたのではないでしょうか。そんな人に是非体験してもらい、農業の始め方や実際農家さんがどんな生活をしているのか知るきっかけになればと思います。
インターネットから予約できるプランが多く、時間を作ることができれば挑戦しやすいと思うので是非一度アグリワーケーションを体験してみてはいかがでしょうか。
アグリワーケーションを体験し農業により興味を持ち「本格的に農家を目指したい」「新規就農方法や栽培技術などを学びたい」と考える人もでてくるかもしれません。
そのような人向けに「一般社団法人:みんなで農家さん」では、新規就農者に向けた「農業実践教育」や「農業支援」を行っています。
「一般社団法人:みんなで農家さん」の実施する新規就農者向けのカリキュラムでは「就農のプロセス」・「一般的な農地確保の方法」なども学べるカリキュラムとなっていますので、こうしたサービスを利用することで体験するだけから次のステップに進むことができますので利用してみてはいかがでしょうか。
一般社団法人・みんなで農家さん:https://minnadenoukasan.life
【参考】
「アグリワーケーション」とは? 長野県飯島町では農作業の癒やし効果の実証実験も | 住まいの本当と今を伝える情報サイト【LIFULL HOME’S PRESS】 (homes.co.jp)
「ii」ネイチャー春日平 (ii-workcation.com)
農泊でワーケーションは進む? アフターコロナも見据えたアグリワーケーションの可能性|マイナビ農業 (mynavi.jp)
農業労働力に関する統計:農林水産省 (maff.go.jp)
植物工場×リモートワーク、深谷市に「アグリワーケーション」新施設|新・公民連携最前線|PPPまちづくり (nikkeibp.co.jp)
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