ふるさと納税がいいよ!!って言葉を聞くようになってふるさと納税に興味があるけど『どんな仕組みなの?』『返礼品』って何?「税金対策」になるの?
そんな人のためにふるさと納税についての『仕組み』から『返礼品』がお得な物まで分かりやすくお伝えいたします!!
ふるさと納税っていつからあるの?
「ふるさと納税」制度がスタートしたのは、2008(平成20)年4月の地方税法等の改正によって、5月からになります。
最近ではよく聞くようになりましたが、もう10年以上前から取り組みとしては行われていました。
ふるさと納税の目的
多くの人が地方の故郷で生まれ、その自治体から医療や教育等様々な住民サービスを受けて育ちます。しかし、進学や就職を機に生活の場を都会に上京してしまい納税を故郷ではなく上京先で納税するようになります。
結果として、都会の自治体は税収を得ることができますが、自分が生まれ育った故郷の自治体には税収が入りません。
これにより現在も進んでいる人口減少による税収の減少への対応や、地方と大都市の格差是正を目的として
「自分の意思で、いくらかでも納税できる制度があっても良いのではないか」と
福井県知事の西川一誠から提唱されたもので、2006年頃から導入議論が高まり実際に導入するようになりました。
ふるさと納税は地方創生!!
総務省では、『ふるさと納税で日本を元気に!!」とキャッチコピーを掲げて以下の3つの意義を唱えています。
・第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。
それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。
・第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。
それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。
・第三に、自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。
それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります。
このようにふるさと納税を通して一人ひとりの貢献が地方を変え、そしてより良い未来をつくる一つのきっかけになって欲しい。
全国の様々な地域に活力が生まれる力にして欲しい。
ふるさと納税の政策は一人一人が地方と税について考える一つのきっかけになるように
制定されたものでもあります。
ふるさと納税の仕組み!!
簡単に説明すると寄付金のうち『2,000円を超える部分』については所得税の還付、住民税の控除が受けられ、
あなた自身で寄付金の使い道を指定でき、地域の名産品などのお礼の品をもらえる仕組みです。
※所得税の還付 収めた税金の一部が戻ってくること
※住民税の控除 税金から一定の金額を差し引くこと
参照:ふるさとチョイス
ふるさと納税で税金対策!?
ふるさと納税が税金対策になるのか?結論対策になります!!
しかし、税金控除を受けるためには「確定申告」をするか「ワンストップ特例制度」の適用に関する申請が必要です。
申請を行うことで実質の負担は2000円になります。
注意が必要なのは控除にも上限があり年収などにより変わります。そのため自分が控除上限は確認しとく必要があります。
『確定申告』
確定申告の場合
寄付先の自治体数に限りがなく、複数自治体に寄附が可能です。
年に一度、税務署に寄附金受領証明書を確定申告書類と共に提出を行います。
所得税からの還付と、住民税からの控除がされます。
確定申告の期限:寄付した翌年の3月15日
『ワンストップ特例制度』
ワンストップ特例制度の場合
1年間で寄付先は5自治体までになります。
※同じ自治体に複数寄付しても1自治体計算になります
寄付の都度、各自治体に申請書および本人証明書類を提出
住民税から全額控除(減額)
申請書の提出期限:寄付した翌年の1月10日必着
『返礼品』のおすすめ自治体
ふるさと納税の人気自治体ランキングベスト10はこちら
第1位 北海道 紋別市 ほたて、ズワイガニ、いくら
第2位 宮崎県 都城市 宮崎牛、都城産豚「高城の里」
第3位 北海道 根室市 ウニ、ホタテ、花咲ガニ、いくら
第4位 北海道 白糠町 イクラ、数の子、チーズ
第5位 大阪府 泉佐野市 熟成牛、牛タン、泉州タオル
第6位 宮崎県 都農町 うなぎ、豚肉切落とし
第7位 兵庫県 洲本市 淡路牛、洲本温泉利用券
第8位 福井県 敦賀市 ズワイガニ、むき海老
第9位 山梨県 富士吉田市 シャインマスカット、炭酸水
第10位 福岡県 飯塚市 ハンバーグ、コーヒー、もつ鍋
(参照元:ふるさと納税ガイド)
自治体によって返礼品も多種多様になっていますが、その地方の特産物が安く頂けるので非常に魅力的な品が多いです。
返礼品ランキングでもTOP5に北海道が3自治体も入っており、海鮮系の人気が非常に高いのが分かります。
海鮮系はかなりお得に頂けるので満足度も高いため毎年のランキングでも上位にきています。
上位にランクインしている北海道白糠町の自治体について紹介いたします。
北海道白糠町『返礼品』
北海道白糠町は北海道の東部に位置します。
北海道海鮮紀行いくらなどの豊富な海産物をはじめ、エゾ鹿肉や羊肉、チーズなど、山へ目を向けても美味しいものがたくさん揃う、食と食材の町です。
返礼品の人気商品TOP3は以下になります。
第1位 北海道海鮮紀行いくら
第2位 エンペラーサーモン
第3位 数の子
想定還元率も55〜65%あり、寄付金額も1万円〜1万2000円程度になります。
北海道海鮮紀行いくら
参照元:https://furu-sato.com/hokkaido/668
鮭の一大漁場でもある白糠沖を含めた、北海道東沖で水揚げされた秋鮭に限定し、最も美味しい完熟卵のみを使用したいくらは、一番人気の返礼品です。
なんといっても返礼品としても鮮度の良さを大事にしていて。水揚げ後、鮮度を保ったまま当日中に工場へ運び、お腹を捌いて冷水洗浄したいくらを僅か30分以内にタレに漬けこんでいます。
その後、マイナス196度で瞬間冷凍することで、パッケージのなかの酸素を窒素に入れ替えることから、酸化することなく、賞味期限はなんと2年半、いつでも作りたての美味しさを味わえます。
味付けにもこだわり、いくら本来の濃厚さを味わってもらうため、味付けは薄口にしています。
いくらしょうゆ味のほか、珍しいいくらの「生卵」もあります。
「生卵」はタレが同梱されており、漬ける時間を変えたり、お好みの醤油(タレ)で味付けをすることができるものです。
お寿司屋さんの大将が使っているなど、一般には流通していないプレミアムないくらです。
エンペラーサーモン
参照元:https://furu-sato.com/hokkaido/668
生で食べられるので刺し身やカルパッチョはもちろん、ステーキやバター焼きにするときも、レアな焼き加減で食べることができ料理で調理しても生で食べても良しと幅広く色々な味で楽しめます。
かずのこ
数の子はパリパリっと音で食べるのが良質な証でプチプチとしていて、硬さがあるほど高級とされています。
返礼品で取り扱っている数の子は、最良と評価されている北米太平洋産のニシンの完熟卵のみを使ったもの。一本羽の数の子なので、お正月用や贈答用におすすめです。味付け数の子と塩数の子があります。
ふるさと納税の効果
北海道白糠町も最初からふるさと納税に対して誰もが好意的なわけではありませんでした。
最初は、返礼品として出してもらえなかったり、アイテム数や数量を限定して出品しているような状況から始まりました。
大手卸売業のため、『ふるさと納税で出すようなものはない』と断られていたこともあるようです。
幾度にも渡る交渉の結果、出品するようになり、白糠町の人気返礼品として全国から求められるようになり、今ではふるさと納税のために新たな商品を作ってくれたりと事業者さんもとても協力的な業者が増えてきています。
ふるさと納税をはじめる前は、卸売専門としてやっていたためエンドユーザーの声を聞くこともなく、現在は寄附者の方からいただいたレビューで、商品の改善や従業員のモチベーション向上になっています。
リピーターも多いため、ふるさと納税をきっかけに自社でECサイトを開設するなど事業の幅も広がっています。
このようにふるさと納税が最初から地元の業者からも受け入れられていたわけではありません。
しかし、少しずつ受け入れられるようになり業者からも協力を得られるようになり寄附金も多くなり「白糠の魅力あるまちづくり事業」や「活力に満ちた産業づくり事業」「子育てと健康で思いやりのある社会づくり事業」「希望あふれる人づくりのための教育事業」など幅広くできるようになりました。
まとめ
周りからもふるさと納税について耳にする機会も最近は多くなってきました。
この記事を通してふるさとの納税の始まりから仕組みについてもお分かり頂けたかと思います。
意外とふるさと納税が税金対策になる話は耳にしてもその目的や申告の仕方は調べないと知らないことも多いですよね。
返礼品についてもランキングを紹介させていただきましたが、どこの自治体もお得に買うことができるのは間違いありません。
総務省も地方の活性化を目的としているため節税によりその地域に貢献することもできるふるさと納税は非常に色々な面から見てもお得でしょう。
また、今回紹介させて頂いた北海道白糠町も最初から地域の業者が協力的ではなく少しづつ協力してくれる業者が増えることで町おこしの活性化の寄附金を集めることができるようになってきました。
少しの金額で地元のふるさとや地方を応援でき節税にもなるため興味がある方はぜひふるさと納税を利用してみるのも有りかと思います。
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