既に農業に携わっている現役農家さんや、
これから農業を始めてみたいと考えている新規事業者の中には、
さまざまなお悩みやニーズがあるのではないでしょうか?
「作業を効率化して人手不足を解消したい」
「新製品を導入して農業のDX化を進めたい」
「新規就農について相談したい」
農業Weekで、これらをまとめて解決するチャンスです!
今回はそんな農業の祭典とも言える農業Weekの概要と、
注目企業(22年10月出展企業)をチェックしていきます。
農業Weekとは?
「農業Week」とは、RX Japan 株式会社が主催する
日本最大規模の農業・畜産の総合展示会。
毎年2回、関東と関西でそれぞれ開催されていましたが、
今年は10月に関東(幕張メッセ)で、
そして来年5月に初めて九州(グランメッセ熊本)で開催されます。
この農業界のビッグイベントには
さまざまな農業分野のサービス展開をしている業者が出展しており、
各ブースでは商談が活発に行われます。
業界テーマに沿った講演会やセミナーも実施されており、
コンテンツが非常に豊富なため、
最新の農業事情から農業の未来像を感じることができます。
昨年の来場者数は3日間で27,456人、
セミナー受講者は4,989人にも上り、
コロナ禍にもかかわらず会場は熱気に包まれました。
農家はもちろん、小売業者や研究機関、
自治体など参加者の属性はさまざま。
入場対象者は18歳以上で、
職種による入場制限はありません。
(商用目的に限る)
〜来場者の主な業種〜
農家、農業法人、農協、新規参入検討企業
農業資材店、ホームセンター、小売業者
植物工場事業者、官公庁、自治体、
大学、研究機関、各種メーカー
【2021年開催|農業Week】出展社・来場者インタビュー
【2021年10月開催】農業Week|国際 ガーデンEXPO|ツールジャパン_展示会初日の様子
農業Weekのここがスゴい!
日本最大規模の農業イベントとあって、
参加することで得られるメリットも豊富です。
農業Weekの特徴は主に以下の4つ。
さまざまな製品やサービスを一度に比較検討できる
展示会場では450社の商品やサービスが出展されます。
それらを実際に「見て」「触れて」「試して」比較することができ、
各ブースに設けられた商談席で商談が可能。
製品の詳細をその場で質問することもでき、
最新の情報収集の場としても活用できます。
悩みや課題を直接相談できる
日頃抱えてる問題や悩みごとについて、
関連した企業の技術者などに相談したり、
具体的な解決方法を提示してもらうことができます。
もちろん、新規参入の相談も随時受け付けています。
業界のキーパーソンによる全27講演を開催
毎回、その年の最新トピックを取り上げているため、
業界の動向や事例をいち早くキャッチし、
必要に応じて新たなビジネスや現場作業に活かすことができます。
引用:【公式】農業Week
農業Weekの4つの柱
農業Weekはわかりやすく4つの展示会で構成されています。
さらに、各展示会ごとに
出展対象製品、来場対象者、特設ゾーンが設けられているため、
目的に合わせて出展エリアを選ぶことができます。
国際農業資材EXPO
最新の施設園芸、農業機械、肥料・土壌改良材、農薬、
包装・物流製品、鳥獣害対策資材などが一堂に出展。
国際スマート農業EXPO
IT農業、ソーラーシェアリング、6次産業化、植物工場など、
農業を強くするための次世代の技術や製品が一堂に出展。
国際6次産業化EXPO
最新の食品加工機器、OEM食品、鮮度・衛生管理、
販売支援システム、物流・ITなどが一堂に出展。
国際畜産素材EXPO
給餌器・給水器などの機器、畜舎や飼育柵などの設備から、
ITを用いた農場管理や生体管理まで、畜産資材が一堂に出展。
引用:農業Week【東京展】
2022年の注目出展企業は?
次に、450社のサービスや製品について
事務局が選んだ注目の企業の中から、
さらに特筆すべきテーマをランキングで発表します。
1位 農業ドローン・ロボット系
農業の世界でもドローンやロボットの導入は
珍しくなくなってきました。
人の力だけでは限界があることも、
AIの力で今までできなかったことが可能になります。
アイガモロボ
井関農機株式会社
除草剤を使わずに雑草が生えにくい状態を作ることで、
除草にかかる労力を大幅に削減することが期待できる。
現在は量産化に向けた技術課題の解決と
品質向上に取り組んでおり、
今年度は条件の異なる33都府県のほ場にて、
量産へ向けた実証実験を210台体制で実験中。
2位 飼料・飼料添加物系
家畜の免疫力強化、増体効果のために、
飼料や飼料添加物は必要不可欠。
食の安全性からも、より良い製品の開発が求められます。
現在は環境負荷が少ないもの、素材の再利用など
サスティナブルな原料も増えています。
ミズカバインダー/ミズカバインダーZ
三洋貿易株式会社/株式会社ワイピーテック
家畜に対して肝臓障害を引き起こし、
食欲不振、飼料効率の低下や免疫機能の低下をもたらす
アフラトキシンB1を吸着するカビ毒吸着剤。
多層構造と表面積の大きさに由来する高い陽イオン交換能が、
飼料中のミクロの隙間のカビ毒まで速やかに吸着します。
原材料は良質の天然モンモリロナイトを使用。
3位 スマート農業・農業DX系
自動装置化や情報解析システム、スマートフォンを使ったツールなど、
デジタルの力で近未来的な農業経営も現実的になりつつあります。
最新技術を駆使した農業革命をお見逃しなく。
PIX4Dfields
株式会社サイバネテック
「デジタル農業のための
高速に農地で使えるドローンソリューション」
ドローンマッピングを活用し、植生の様子を高速にデジタル化。
根拠のない憶測をなくし、ほ場での意思決定を可能にします。
【高速マッピング】 → 【指標の生成】 →【ゾネーション化して処方】 →
【比較】 → 【描画と注釈】 →【統計を計算する】 →【PDFレポートを出力】
までを円滑に行います。
4位 農作業の効率化・省力化系
人材不足や高齢化、アナログ色が強い農業において、
作業効率化と省力化は早急に解決したい課題のひとつ。
ITの導入により次世代の農業形態が確立され始めています。
アグリノートマネージャー
ウォーターセル株式会社
生産者が営農支援ツール「アグリノート」に
入力した営農データの共有を受け、
集計やダウンロード、編集、代理入力等ができる
クラウド型のITサービス。
生産者と取引のある企業や自治体が、
生産者の営農情報をリアルタイムに簡単に集約できます。
対面や電話でのヒアリング、
紙での収集等アナログ業務の効率化や、
収集した栽培履歴情報から改善策の検討も可能。
5位 鮮度保持製品系
鮮度が命の農作物をできるだけフレッシュな状態で管理することも、
農業の大きな課題のひとつです。
廃棄ロスや過剰生産の削減にも繋がり、環境への負荷も軽減できます。
Fkeep
三井金属計測機工株式会社
近赤外光を極短時間(0.1~数秒)最適な条件で照射するだけで、
作物のしおれ・カビ・傷みを抑制し、フレッシュな味わいを維持する
鮮度保持装置。
ユーザーの設備に合わせてオーダーメード可能です。
6位 農業人材の紹介・支援系
多くの農家が抱える「農業人材の確保」について、
慢性的な人材不足を解消する嬉しいサービスが増えています。
今後の農業を支えて行くのは、人と人との新たな繋がりです。
YUIME Japan
YUIME株式会社
ローンチから10ヶ月で会員登録者数1万人を突破。
農家が抱える課題解決、商品やサービスの販促を活性化します。
「一次産業のあらゆる課題を解決する」を合言葉に、
農業の課題解決に意欲の高い生産者と企業とを
コネクトする施策を行なっています。
7位 植物工場系
新たな作物生産の手段として注目されている植物工場。
気候や国土の問題を抱える日本にとって
バイオテクノロジーの進化も見逃せないポイントです。
Social Kitchen
株式会社成電工業
室内型の水耕栽培による野菜栽培装置。
栽培可能品種は、レタス、サンチュ、バジル、
ルッコラ、ベビーリーフなど、
葉物野菜であれば、おおよそ栽培可能です。
生育期間は播種から収穫まで35日間で、
栽培技術については設備納入後に
同社スタッフが現場にて指導。
安定生産できるまで丁寧にフォローします。
引用:農業Week【東京展】
農業Weekに期待すること
農業Weekは非常に大規模で、
今年で12回目を迎える人気のイベントです。
それでも、まだまだ一般への知名度は低いと言えます。
今後は農業にあまり興味関心のない層も巻き込んだ企画や
海外とのコラボでワールドワイドな視点を持つことで、
さらに活性化させることができるのではないでしょうか?
年齢制限を設けなければ、
子供たちにも農業に興味を持ってもらえる
きっかけになるかもしれません。
農業に取り組むタレントや有名人を起用するなど、
華やかさを持たせてエンターテイメント化するのも
面白いかもしれませんね。
開催概要と参加方法
今年の農業Weekの開催概要は以下の通りです。
農業関係者には見逃せない貴重なイベントに、
あなたも参加してみてはいかがでしょうか?
開催日時:2021年10月13日(水)~15日(金)
場所:幕張メッセ
主催:RX Japan株式会社
公式HP:https://www.agriexpo-tokyo.jp/ja-jp.html
事前に申し込めば入場は無料です。
(申し込みなしの場合は当日入場料として5,000円)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
農業Weekは、さまざまな角度から農業を知り、
農業に触れることができる空間です。
農業に興味のあった筆者も実際に参加したことがありますが、
未経験者でも十分に楽しめる内容でした。
農業に関わる方はもちろん、
そうでない方にも足を踏み入れる価値ありです。
年に2回しかない貴重な機会をお見逃しなく!
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