【労働時間】からみる農作物の単価ランキングTop5

農家の収入源となる農作物がどれくらい儲かっているのか気になったことはないでしょう。

私は非常に気になります。

普段食べている農作物が何が単価の高い物なのか、何が生産性が高いのか。

農家さんが稼ぎやすい物についてとかスーパーとかで思わず考えてしまいます。

一般的に農家の収入は低いというのが世間的な認識です。

平均年収でみても確かに高くは決してありません。

350万〜500万くらいです。

畜産農家だと1000万を超えてくるようですが、、、

そこで今回の記事は農作物で儲かるランキングについてとその理由について紹介していきます。

普段何気なく食べている野菜もスーパーなどでちょっと農家よりの目線で見てみるとこれコスパいいのかな。と買い物する時もおもしろいかなと思います。

ちょっとした裏側の視点を知ることで農作物の見方も変わって面白いと思います。

消費者はもちろんのこと、これから農家を目指している人も何が儲かっているのか知って頂ければと思います。

農作物の儲かる野菜

農作物として儲かる野菜は下記の物になります。

1位 ミニトマト

2位 キャベツ

3位 レタス

4位 にんじん

5位 サトイモ

儲かる基準は色々とあると思いますが、今回のランキングは労働時間に対しての所得を基準としています。

儲かると考えると売上高をイメージすると思います。

しかし、売上高から経費として肥料や農具その他にも人件費など色々とかかります。

これらのことを考えた際に労働時間や経費、土地などを考慮した労働時間あたりの所得を基準としています。

先ほど紹介したランキングの労働時間あたりの所得は下記のようになります。

ミニトマト 1790円

キャベツ  1581円

レタス           1574円

にんじん       1548円

サトイモ       1512円

それぞれの労働時間あたりの単価で考えれば一日あたりの日給はミニトマトであれば14320円、一番低いサトイモでも12096円となります。

月給に換算した場合(30日換算)それぞれを計算した場合は下記のようになります。

ミニトマト 1790円 ×  8時間 × 30日 = 42万9600円

キャベツ  1581円 ×  8時間 × 30日 = 37万9440円

レタス           1574円 ×  8時間 × 30日 = 37万7760円

にんじん       1548円 ×  8時間 × 30日 = 37万1520円

サトイモ       1512円 ×  8時間 × 30日 = 36万2880円

最初にいったように経費は抜いた金額からの計算になりますので、月給で見れば一般的な仕事よりも収入が高いことがわかります。(日本の平均年収430万 月給35万8333円)

このため、農作物でも儲かる野菜を選べば平均年収よりも高くなることも可能ということです。

儲かるの考え方

農作物で儲かるランキングは先ほど紹介いたしましたが、農作物で儲かるの考え方についてここでは紹介したいと思います。

先ほども少しだけ触れましたが、農作物を育てる際には肥料や農具、土地、人件費がもちろんかかります。

ここで考えなければいけないのがこれらのバランスがきちんと取れていることが大切です。

農作物は土地の面積で栽培できる量がある程度決まってしまいます。

そこでバランスが崩れてしまっている場合、どれだけ売上高が高くても経費としてのマイナスが大きければそれだけ所得は少なくなります。

特に農作物は肥料の使い方によって固定費が変動しやすいです。

適切な量をきちんと使用することで農作物に対しての費用対効果が最大になります。

このように全てのバランスが整っている状態で最大の利益を出すことができます。

次からはさらに細かい内容について紹介していきます。

経費

農業ではどのようなものが経費となるのでしょうか。

・野菜の種苗や肥料などの資材費

・機械や農機具の購入費

・ビニールハウスなどの設備費

・作付けや管理、収穫、出荷などを行う栽培に関わる人件費

これらのような物が経費となります。

栽培方法にもよりますがどの経費だとしてもバランスが崩れてしまえば費用は必然的に高くなります。

逆に上手く経費を削減できればそれだけ支出を減らせるので栽培方法の工夫や管理については適宜見直していくことが所得を増やすことに繋がります。

労働

農作物の単価は野菜によっては非常に低くなります。

そのため儲かるという点で考えれば労働時間に対しての利益率を考えることも非常に大切になります。

栽培には手間暇がかかります。

農作物の種類によって短期間で収穫できるものから収穫までに時間がかかる物まで様々あります。

農林水産省の農業経営統計調査からデータを確認すると、10aあたりの平均所得は約75万円で平均労働時間は777時間となっています。

つまり、このデータから見ると労働時間に対しての時給は1000円もいかないため日本の

最低賃金にかなり近い金額になっています。

農業が収入が低いとされているのも農林水産省のデータからも明らかになっています。

そのため、この労働時間あたりの利益率をあげるために収穫量が多いものや管理の手間が少なくてすむような農作物を選ぶことも所得をあげるためには必要になります。

参考、引用元:農林水産省『農業経営統計調査』https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/noukei/hinmoku/index.html

土地の面積

土地の面積の広さは農作物の収穫量に大きく関わってきます。

ここで考えなければいけないのは同じ面積の場合は単価が高い方がもちろん有利になります。

例えば同じ面積で比較した場合にはミニトマよりもスイカの方が販売価格は高くなります。

10aの場合スイカ16万3988円、同じ10aのミニトマトの場合9万7777円となります。

儲かる農作物のランキングではミニトマトがランキング1位でしたが、このように土地の面積と販売価格だけで見ればミニトマトよりも儲かる農作物もあります。

しかし、ミニトマトよりもスイカの方が手間暇と収穫までの期間は長くなります。

そのため、面積が同じであればスイカの方が単価が高くなりやすくなります。

それでもミニトマトの方が儲かり安いのは収穫スパンが短く手間が少ないので単価が低くても出荷量が多いためです。

逆を言えば面積が広くなればその分だけ生産量が増やせるため労働時間あたりの単価としては高くなります。

なので、土地の面積の広さはやはり農作物を育てるために重要になってきます。

農業で収入を増やす方法

農業で収入を増やす方法としては具体的には4つの方法があります。

経費と労働、土地の面積とそれぞれのバランスが整うことで労働時間に対する時給率は高くなります。

ここからはさらに収入を増やすための手段を紹介します。

大きく分けては下記のようになります。

・6次産業

・価格決定権

・機械の導入

・農地面積の確保

農業は基本的に1次産業までの農家が多いですが、2次産業3次産業と一貫して行う6次産業までを行うことで途中経過のコストを削減することができるため支出を減らすことができます。

また、価格決定権を持つことは所得を増やすのには非常に大切になります。

農作物は一般的に市場価格によって変動してしまいます。

しかし、例えば有機野菜でブランディングがしっかりしているのに他の野菜と同じ価格で手間をかけたとしても利益には繋がりません。

そのため、自分の農作物に対してブランディングをしっかり持っていれば価格決定権を交渉し値段を他のものよりも高く設定することもできるようになります。

機械の導入は労働時間の短縮と労働量の増加ができます。

人力ではやはり限界があります。

機械では人よりもやはり作業量を増やすことができます。

そのため、機械の導入によっての作業量の増加は収穫量に直結するため、機械の導入は効率化を測るためにも非常に有効です。

同じく農地確保は栽培量を増やすために必要になります。

作物の栽培期間は決まっているため農地に対する限界値があります。

そのため、収入を増やすためには農地の確保が必要不可欠になります。

農作物で儲かるには工夫は必要

ここまで農作物で儲かると野菜と収入を増やすためについて紹介してきました。

やはり農作物で儲かるにはそれなりの工夫がどうしても必要になります。

農作物は収穫時期の生産量によって値段が大幅に変動します。

スーパーなどでもキャベツが100円の時もあれば400円の時もあるように時期と生産量によってこれだけ変動します。

農家としては安定した所得を考えたら変動によって売れたり売れなかったりするのは生活もかかっているため精神的にもしんどいものです。

そこで実際に儲かっている農家さんはインターネットを使用して直接販売を手掛けていたり、栽培方法でオリジナルの肥料の使用などそれぞれの工夫があるところが多いです。

単価が低くても工夫することで収益をあげている例としてはミニトマトなどが6次産業までを一貫して行い包装などを工夫することで規模がちいさくても収益を上げている農家もあります。

ミニトマトは儲かる野菜としてもトップですがこういった工夫からも稼ぎやすいようです。

まとめ

農作物での儲かるの考え方によってはそれぞれの考え方があるかと思いますがここでは、労働時間に対しての単価として紹介してきました。

理由としては人の労働時間には限界があるからです。

また、確かに労働時間を増やせば所得が増えることもあると思いますが、稼ぐのは自身の生活をより豊かにしたいと考えている人が大半でしょう。

そのため、働く時間と自身の時間のバランスをとるかが大切になるため、労働時間あたりの単価として儲かる野菜を紹介いたしました。

他にも単価の高い野菜を知ったことでスーパーなどで買い物をする際に単価が高いものを知っていればお得に買い物をすることもできます。

これから農業を目指している人の中で農家で成功したいと考えている人は何を農作物として選択するかが今後非常に大切になってきますので少しでも参考にして頂ければと思います。


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