農業と異業種のコラボ!新たなビジネスを生み出す方法とは?

近年では様々な業界の競争が激化しており、差別化を図るための方法の1つとして「コラボ」という言葉をよく見かけるようになりました。
コラボは様々で、同業種のコラボもあれば、異業種とのコラボもあります。
特に異業種とのコラボは時に爆発的なヒットを生み出します。

本記事では農業と異業種のコラボについて詳しく解説していきます。

農業と異業種のコラボがビジネスにもたらす可能性

まずは農業と異業種のコラボによってどのような可能性があるのかについて解説していきます。
基本的に「新しいビジネスの可能性」と捉えて下さい。
まずは新たな市場を創出することができます。
農業と異業種の融合により、新たな市場が生まれる可能性があります。例えば、飲食業とのコラボで、新しい農産物を活用した料理や飲み物の提供ができるようになり、新たな顧客層を獲得することができます。
また異業種の視点や専門知識を農業に取り入れることで、農業の課題を解決する新しいビジネスモデルが生まれる可能性があります。例えば、IT技術を活用して農業の効率化や自動化を図る、農産物の流通ルートを最適化するなどの取り組みがあります。

農業と異業種のコラボにより、持続可能なビジネスモデルが生まれる可能性もあります。特に農業とエネルギー業界のコラボにより、再生可能エネルギーを活用した農業生産や農業廃棄物をエネルギーに変換するビジネスモデルが注目されています。
そして、異業種とのコラボレーションにより、農業のイノベーションが促進される可能性があります。異なる業種の専門知識や技術を組み合わせることで、新たな農業技術や製品の開発が可能となります。
また農業は地域経済に密接に関わる産業であり、異業種とのコラボレーションにより地域経済の活性化が期待されます。例えば、地元の観光業とのコラボで、農業体験や農産物の直売所を設置することで、地域の観光資源としての農業を活かす取り組みがあります。

では異業種とのコラボにはどのようなジャンルがあるのでしょうか?

農業と異業種のコラボはどんな業種がある?

どんなコラボがあるのか、具体的な例を挙げていきます。

農業×飲食店

まずは農業と飲食店のコラボです。
農業で栽培・収穫した作物を飲食店で販売することが一般的なコラボです。
新鮮なだけでなく、新たなメニューなどを創出することで飲食店のお客さんも増え、農家の売り上げも期待できます。

農業×アパレル

農業とアパレルも適したコラボと言えます。
ピンときた方もいるかと思いますが、農業で使用する作業着を作ることです。
具体的な案としては、農業で作業しやすいような作業着の作成や作業着におしゃれさを創出することも1つの案です。
「作業着にオシャレを求めるのは必要?」と思う方もいるかと思いますが、若手不足の農業では仕事にオシャレを出すことも若手不足を解消する手段だと言えます。

農業×観光業

農業を観光資源として活用し、農村地域の活性化を図ることができます。
例えば、農産物の収穫体験や農業体験イベントの開催、農村地域の観光施設や宿泊施設の整備があります。また農業体験も宿泊施設で無料で農業体験などの機会を設けることで、農業の良さを知ってもらい人材不足の解消なども期待できます。

農業×IT

近年ではIT技術を駆使したスマート農業に注目が集まっており、農業においてIT技術を活用することで、生産管理や自動化などの効率化が可能になります。
無人自動運転技術を活用した農業用の自動運搬車両の開発や、センサーやドローンを活用した農業生産のモニタリング・管理システムの開発があります。

農業×異業種のコラボのデメリットとは?

もちろん農業と異業種のコラボにはいいことだけではありません。
デメリットも知った上で的確に計画を立ててコラボする必要があります。

異なる文化や価値観の違い

異業種とのコラボにより、異なる文化や価値観を持った人々との協力が必要となります。
異なる業種間でのコミュニケーションや意思決定の調整が難しくなる場合があり、これがプロジェクトの進行を妨げる可能性があります。

専門性の不足

農業と異業種とのコラボにおいて、農業特有の専門知識や技術の不足が課題となることがあります。
農業の生産や管理においては、独自のノウハウや経験が求められるため、異業種との協力において専門性の不足が生じる可能性があります。

利益の配分や権利の管理の難しさ

異業種とのコラボにおいて、利益の配分や知的財産権の管理などが難しくなることがあります。
もちろんコラボですから均等に分けることが1番適切ですが、出資した金額など異業種間での利益の配分や権利の管理に関する合意が難しい場合、紛争や問題が発生する可能性があります。

予期しないリスクや困難さ

異業種とのコラボにおいて、予期しないリスクや困難さが発生する可能性があります。
異業種間での調整や協力の難しさ、市場の変化や法律・規制の変更などにより、プロジェクトの進行が困難になる可能性があります。

組織文化の違い

異業種とのコラボにおいて、組織文化の違いが課題となることがあります。異なる業種間での組織文化や風土の違いにより、チームの協力や意思決定のプロセスが妨げられる場合があります。

こうしたデメリットがあるということも頭に入れておく必要があります。

【事例】農業と異業種のコラボ

今回紹介するのは株式会社てりとりーと藤井農園さんのコラボです。
株式会社てりとりーさんは飲食店などを経営しており、酒造メーカーで勤務していた経験を活かし、様々なチューハイを提供する飲食店で藤井農園さんとコラボしています。

主なコラボ内容として、藤井農園の野菜や果物を使用して「果実チューハイ」を作るということです。
共にお互いのお店や農園に足を運ぶことで信頼を得て、コラボが決まりました。

ヒットした商品とは?

特にヒットした商品はイチジクを使用した「イチジクチューハイ」です。
イチジクの実を半分ほど贅沢に使い、チューハイにたっぷり入れ「食べるチューハイ」として売り出しました。
ヒットのきっかけとしては8月〜10月限定で「藤井農園直送!」とアピールし、イチジクの栄養価などを説明することでお客様からの興味を誘う方法でした。
SNSでの宣伝も行い、見事大ヒットに成功しました。

大切なのは、本来の野菜や果物などに付加価値をつけて提供することです。
いくらコラボをしたからといって工夫もされていない、普通通りの商品ではヒットしないでしょう。

農業と異業種のこれからの未来とは?

これから農業と異業種のコラボはどうなるのでしょうか?
結論から言うと、農業と異業種のコラボはますます激化していくかと思います。
なぜなら、新しい価値を見出し提供することが可能になるからです。

農業と異業種のコラボレーションは、新しいビジネスモデルの創出や持続可能性の向上など、未来に向けて多くの可能性を秘めています
最後に未来の展望について解説します。

デジタル技術やAI、IoTの進化により、農業と異業種のコラボは新たなビジネスモデルの創出を可能にするでしょう。
異業種からの技術導入により、農業の効率化や自動化が進み、生産性の向上や新たな農業サービスの提供が可能になるで日も遠くはないかもしれません。
また、異業種の顧客データを活用した農産物のマーケティング戦略や新たな物流や流通システムの構築により、農産物の流通や消費者への提供が改善されると予想されます。

そして持続可能性を重視したコラボの拡大も今後は必ず増えると予想されます。
農業は持続可能性が重要なテーマであり、異業種とのコラボによって持続可能な農業の取り組みが一層強化されると予想されます。
例えば、エネルギー効率の向上や環境に配慮した農業生産システムの開発に異業種の技術やノウハウを導入することで、農業の持続可能性が向上するでしょう。また、異業種との協力により、農業の廃棄物のリサイクルや再利用、農薬や化学肥料の使用量の削減など、環境に配慮した農業の取り組みが進むと予想されます。

また消費者のニーズも増えると予想されます。
特に農業でしか得ることのできない顧客をコラボすることで異業種からの消費者の流入も考えられます。すなわちコラボすることで少なからず売り上げが伸びるのであれば必然的にコラボすることになります。

あくまでも未来のことなので予想ですが、農業と異業種のコラボは需要が増えると予想できるでしょう。

まとめ

本記事では農業と異業種で生み出す新たなビジネスについて解説しました。

これからの農業界の発展において異業種とのコラボは欠かせないものになってきます。
またコラボすることで売上の拡大につながるだけでなく、農業における様々な問題解決の取り組みにもなります。
ぜひ異業種とのコラボレーションを視野に入れてみてはいかがでしょうか?

また、リンク先の「みんなで農家さん」では、農業が好きな方、農家を志す人、農業従事者の方へ役立つ最新情報やコラム、体験談などを幅広い切り口でお届けしています。
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みんなで農家さん 国産バナナで農業を変えよう

最後までご覧いただきありがとうございました。

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