西日本豪雨災害から学ぶ防災の重要性

日本は世界の中でも自然災害が多い国とされており、地震や台風、豪雨などによる二次被害もかなり多いと言えます。
2011年に起きた東北大震災では東北地方を中心に12都道府県で2万人以上の死者を出しており、自然災害の怖さについて再認識させられたと同時に、こういった被害を2度と出さないためにも過去の災害から学ぶことが大切です。

そして本記事では、まだ記憶にも新しい2018年に起きた「西日本豪雨」を紐解き災害の対策方法などを詳しく解説していきます。

西日本豪雨とは?

西日本豪雨についてわからない方もいるかと思いますので概要について詳しく解説します。

西日本豪雨は2018年7月に西日本を中心に起きた豪雨であり、「河川の氾濫」「浸水害」「土砂災害等」が発生し死者237名にも及ぶ災害です。

記録的大雨になりましたが、被害をより大きくしたのは長時間による雨であったと言われています。
長雨により地盤の緩みが発生し、土砂災害などの被害が連続的に起きたと言われています。

大雨の際に警戒すること

大雨や長雨の際に警戒すること、それは2次被害です。
基本的に災害は2次被害で甚大な被害をもたらします。
今回の「西日本豪雨」では、長雨による地盤の緩みで引き起こされる土砂災害や長雨による川の水位上昇などを警戒しなければいけません。

また東日本大震災では、地震が起きた際の津波による被害が甚大だと言われています。
こうした過去の災害から予測し、2次被害が警戒するポイントということを覚えておきましょう。

豪雨災害のリスクを理解し備えるべき点

日々の技術の進歩により、被害をより早く知ることができるようになっています。
ですが地域によって天気は様々で、例えば沖縄で積雪による被害の対策は意味がないとは言えませんが起きる確率はかなり低いと言えます。

では住んでいる地域にはどういった備えをしたらいいのでしょうか?

まずは地形や気候の把握をする必要があります。例えば今回の豪雨災害の発生要因は多岐にわたりますが、地形や気候が大きな影響を与えることが多いです。自分の住む地域の地形や気候を把握し、洪水や土砂災害のリスクが高い地域や季節を把握することが重要です。

そして避難場所の確認です。豪雨災害が発生した際には、避難が必要な場合があります。事前に自宅や近隣の避難場所を確認し、避難経路や避難方法を理解しておくことが必要です。

また、情報の収集と確認もしておきましょう。豪雨災害が迫った場合、正確な情報を得ることが重要です。気象情報や地方自治体の発表を確認し、正確な情報を得るようにしましょう。防災グッズの準備も欠かせません。飲料水や食料、非常用照明、ラジオなどの備品を用意しておき、緊急時に備えましょう。

避難訓練の実施もできるのであればしておきましょう。豪雨災害が発生した際には、避難行動を迅速に実施することが求められます。定期的に避難訓練を実施し、家族や近隣住民との連携を確認しておくことが大切です。

豪雨災害のリスクを理解し、事前に備えることが大切です。地形や気候の把握、避難場所の確認、情報の収集と確認、防災グッズの準備、避難訓練の実施などを行い、自己防災意識高めておきましょう。

被害を最小限に抑えるには?

自然災害を発生させないということは今の技術では難しいと言えます。
つまり、自然災害を最小限に抑える必要があります。
ではどのように被害を最小限に抑えることができるのでしょうか?

河川や排水溝の整備

豪雨による洪水被害を最小限に抑えるためには、河川や排水溝の定期的な清掃や整備が必要です。
流れをスムーズにすることで、水の溜まりやすい箇所を減らし、洪水被害を軽減することができます。

高台への避難計画

豪雨による土砂災害や洪水の危険性が高い地域に住んでいる場合は、事前に高台への避難計画を立てておくことが重要です。
避難場所の確認や避難経路の確認をし、迅速に避難することで被害を最小限に抑えることができます。

堤防やダムの整備

河川の増水を防ぐためには、堤防やダムの整備が欠かせません。
定期的な点検や補修を行い、堤防やダムの安全性を確保することで、豪雨による被害を軽減することができます。

雨水の適切な管理

豪雨による浸水被害を最小限に抑えるためには、雨水の適切な管理が必要です。
雨水の流れをコントロールするために、雨水のための側溝や雨水を蓄積するための調整池などを設置することで、浸水被害を軽減することができます。

早期警戒と情報の発信

豪雨による被害を最小限に抑えるためには、早期警戒と情報の発信が欠かせません。
気象情報や地方自治体の発表を確認し、迅速な避難勧告や避難指示に従うことで、被害を最小限に抑えることできます。

またこの他にも被害を最小限に抑える方法はありますので、様々な知識を持っておきましょう。

防災教育の普及がもたらす効果とは?

近年では、自然災害の対策や怖さなどを教育として教える学校が増えてきています。
小さい時から被害を教えることで実際に災害が起きた際に自分で対応する力をつけることができます。
ではどういった防災教育を行なっていくべきなのでしょうか?
まずは災害のリスクの理解です。災害のリスクや災害の発生原因、災害時の適切な行動などを理解することで災害に対する意識や知識が高まり、災害の予防や対策を適切に実施することができます。
災害時に適切な行動を身につけることも大切です。例えば、避難経路の確認や避難方法、避難場所の選定、持ち出すべき備品や飲食物の準備などを学ぶことで、災害時に冷静に行動し、自己や周囲の安全を確保することができます。

災害が発生する前に普段からの備えを徹底する防災教育も必要です。
例えば、備蓄食品や非常用持ち出し袋の準備、家屋や家財の耐震化、非常用のラジオや懐中電灯の確保などを行うことで、災害発生時に備えを持って臨むことができます。防災教育を通じて、地域の住民同士での協力体制を構築することもできます。地域の防災ボランティアや災害時の連絡網の整備、避難所の確保などを通じて、地域全体での防災意識や協力体制を高めることができます。

そして、防災教育を受けたことにより、災害発生後の復旧・復興のスムーズな進行が可能となります。

こうした防災教育は、災害が起きる前になるべく早く対処できる術を教えていくことが大切です。

西日本豪雨から学ぶ課題とは?

西日本豪雨では大きな課題が残りました。
200人以上の死者を出しましたが、できることはたくさんあったのではないかと思う方も少なくないかと思います。
ここからは西日本豪雨でできた課題と解決方法について解説していきます。

【課題】

今回の西日本豪雨により特に被災した広島県・岡山県・愛媛県では住民などにアンケート及びヒアリングによる実態調査が行われました。

まず1つ目の課題として挙げられたのが、避難に対する課題です。
豪雨がくるとわかっていながら、避難しない人が多く30分程度説得が必要な方もいました。
また豪雨が始まってから災害の危機を感じ避難する方もいました。
これは、以前も「同じように避難勧告が出たが大丈夫だろう」という避難勧告の重要性を理解していない方が多くいたことが原因とされています。
こうした一人一人の意識の低さは、実際に災害が起きた場合に対処できないということが多くあります。

2つ目は、地域での配慮者や支援者など明確に立場の在り方を決めていないということです。
実際に被害が起こると、誰の指示に従っていいかわからず行動が遅くなるといった問題が起こります。
地域によってどの場所に避難するべきかなどその地域を知っている人の指揮官がいないと自分の判断では間違っている場合もあります。
指揮官などを地域ごとに決めておけばいいのですが、個人情報の関係もあり全員に情報を周知することは難しいと言えます。

3つ目は情報の伝達が曖昧ということです。
災害が起こる際、起こった際には基本的にSNSや緊急速報メール、また屋外スピーカーなどを用いて知らせますが家が高台にある方や携帯を持っていない方などは情報が届きにくいなどの問題があります。
実際に西日本豪雨の際も、雨の音などで聞き取りづらいといった声が多数ありました。

【解決策】

1つ目の避難に対する課題に関しては、一人一人が災害の怖さというものをもっと意識高く持つことです。特に避難は災害が起きてからではなく、起きる前に行動することが被害を未然に防ぐことに効果的です。
2つ目はやはり地域ごとに一人一人が先導する人を持つことが大切です。
また自治体の長や議員などの協力も求めて、より災害への対応を早めることが求められます。

3つ目は災害の伝え方を変えるなどもいいかもしれません。
雨が降り出してでなく最近では1週間くらい前に大雨になる予報などがわかるので、事前に周知をするのも1つの手段といえます。

こうした解決策はあくまでも1例であり、他にも様々な解決策があります。

防災対策を学ぶ方法

最後に防災対策を学ぶ方法について解説します。
防災対策を学んでおいてもいざ災害が起きた際には思った通りに行動ができない場合もあります。
事前にシュミレーション等をしておきましょう。

地域の防災情報を確認する

自分の住む地域の災害リスクや避難場所、避難経路などの防災情報を確認しましょう。地方自治体のウェブサイトや防災アプリ、防災マップなどを活用して、自分の地域の防災情報を把握しましょう。

SNSやネットで実際の対応を学ぶ

SNSやネットを使って対策方法を学ぶことも有効な手段といえます。
特に最近では動画で実際の災害の様子も確認することができるので、実際の災害が起きた際の対応も想定して学ぶことができます。

避難計画を作成する

家族や近隣住民と協力して、災害時の避難計画を作成しましょう。
避難場所や避難経路、連絡先などを確認し、災害時にスムーズな避難を実行できるように準備しましょう。

避難訓練を実施する

定期的に避難訓練を実施し、避難経路や避難手順を確認しましょう。
最近では各地域で災害が起きた場合の訓練も無料で行なっており、避難訓練を通じて、災害時に冷静に対応できるように訓練することができます。

必要なスキルを身につける

応急手当や心肺蘇生法などの応急処置のスキルを身につけましょう。
また、災害時に役立つスキルとして、火の使い方や非常用発電機の操作などを学ぶこともお勧めです。

防災イベントや講習会に参加する

地域の防災イベントや講習会に参加し、専門家からのアドバイスや情報を収集しましょう。

まとめ

本記事では西日本豪雨に関しての概要、また災害からどんなことが学べるかなどを解説しました。
毎年、日本では様々な自然災害が発生しており何年に1度の災害が発生すると行動が遅れる方も多くいます。
いつ災害が来ても対処できるよう、事前の訓練や準備が大切になってきます。
この記事を読んで少しでも被害が減少してくれれば幸いです。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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