農家の借金は平均500万円!?資金繰りと借金の解決方法について解説!

TVやアイドルの影響もありサラリーマンとして働いてた人が農業に移る話をよく聞くようになりました。

自然の中で四季を肌で感じながら仕事ができる。時間にとらわれることも減り、ストレスから解き放たれて爽快な気持ちになれる。 スーパーで見るよりずっと爽やかな香りの果物。つるっとしてみずみずしい鮮やかな色の野菜。そしてそれを自分の手で作りだし収穫できる嬉しさ。

土を作るところから始めて成果が出るまで、数ヶ月や一年以上かかることもあるでしょう。

それでも「美味しい」と言ってもらえたときの喜びは何にも代え難いものだと思います。

最近はSDGSやヘルシー思考の高まりによって、野菜を積極的に食べる人も増え、農業は注目されています。

ところが、現実は厳しいものです。

「自分も世界一美味しい野菜を作ってみたい!」

という強い想いから地質や土壌、食物、酪農について徹底的に勉強したからといっても、すぐに就農して成果が出るとは限りません。

やはり、先立つものはお金。農業は初期投資にお金がかかるため、就農と同時に多額の借金を抱えたなどという方も少なくありません。

農業を始めたことにより抱える借金はいくらくらいなのか?借金の解消法はあるのか?

今回は農家の金銭事情について説明していきます。

これから農業ビジネスに参入を考えてる人、今農家として頑張っていてお金事情にもっと強くなりたいという人、是非ともこの記事を読んでいただきたいです。

農家の借金

いざ農家になろうと思ってすぐになれるものではありません。

畑や田んぼの土地はもちろん、トラクターなどの農耕機、ビニールハウス、そして収穫して売上がたつまでの自分たちの生活費。いわゆる「初期費用」がかかります。

そこをクリアしていざ始めたとしても、思い通りに利益が出ずに借金に苦労する人や離農してしまう人もいるのです。

ここでは、農家の方が抱える借金についてその全貌を見てみましょう。

そもそも農家の借金とは?

農業者にとっての借金はとても身近なもので、というのも初期費用に数百万〜数千万円かかる場合もあります。

農耕機が故障して修理したり買い換えるにも高額費用がまた数百万単位でかかります。

自分たちだけで工面するのはなかなか大変です。こういった農業特有の理由から、農林水産省の補助金や農協の借入れを利用してる人は珍しくありません。

では、農業を始めるうえで初期費用はどれくらいかかるものなのでしょうか?

初期費用(借金)にかかるお金は平均500万円

農業を始めるにあたって具体的にどのような費用がかかるのでしょうか。

一般的に平均すると500万円ほどですが、形態や作る作物の種類によって差が大きく、150万ほどで始められる場合もあれば5000万超える場合もあります。

法人として始める場合や土地購入する時に高額になるケースが多く、農業の種類と購入品によっては安く始められるでしょう。

主に必要なものとしては、農耕機や鍬などの設備、燃料や肥料など農業を営むための経費(営農資金)です。

例を挙げると、トラクターは80~270万、コンバインは25~477万。

軽トラックは移動を便利にしますが、購入するには100万円程かかります。

ビニールハウスは、200万で用意できる場合もあれば1000万かかる場合もあり、まさにピンキリといった感じです。

収穫したものを入れておく保管倉庫も初期費用に入れれば、大体300~700万が相場です。

そして忘れやすいのですが生活費。

生きていくための必要経費としてあらかじめ考えておくことも大切です。収穫して商品になって売れてお金になるまで、すぐに手元にくるわけではありません。

1年分では少なく、2年分の生活費は前もって用意しておいたほうが安心して農業に集中できるでしょう。

資金繰りに苦労する原因

初期投資に多額の費用が掛かった後も、なかなか挽回できず資金繰りに苦労する農家さんも少なくありません。

一体どんな理由で、資金繰りに苦労してしまうのでしょうか?

収入が安定しない

これは農業を始めるうえでは必ずついて回ることなのですが、農業の収益は天候に大きく左右されます。

これは回避が難しいことですが、天候不良や自然災害病虫害により収穫量が大きく変わってしまうので、当初の作業計画と大幅にずれることがあります。

好調な時の収穫量で経営計画をたてていると万一の時収支バランスが突然崩れてしまいかねません。

支出が多い

「農家だから食費はかからなそうだし、出費は少ないんじゃないか?」と思ってしまいがちですが、実はそうでもないのです。

トラクターやコンバインなどの農耕機械のメンテナンスだけでも、そこそこの費用がかかります。

例えばこれは、JAが公表しているトラクターの修理料金の価格表です。

簡易点検整備12000円
ランプ交換1800円
センサー類交換3000円
湿式ブレーキ分解整備30000円
タイヤ交換(1本)10000円
後車軸シール・ベアリング分解整備24000円
油圧コントロールバルブ分解整備30000円
油圧シリンダー分解整備36000円
昇降用ソレノイドバルブ点検交換6000円
(以下略)

ね?なかなかいい値段するでしょ?(笑)

農業を経営していく時に生活コストも重要な部分のひとつです。

特に固定費や高額な買い物は必要以上のものを購入していると後々響いてきます。

マーケティングに弱い

農家の方は、もちろん農作物を育てるプロです。

しかし、経営のプロかと言われると全員がそうではありません。

中には、とびきり美味しい農作物を育てる腕を持ちながらも、うまく立ち回れずに資金繰りに苦労しているなんて農家さんも少なからずいます。

経営していく上で予測がザル勘定ではやはり難しいです。

仕入原価と販売単価はいくらか、労務管理にどれくらいの時間と費用がかかるか。廃棄するもののコスト、雑草対策のコストも馬鹿になりません。

大体の金額で甘く予想していると気付かないうちに手元資金が減っていた、なんてことにもなってしまうかもしれません。

横の繋がりが希薄

これももちろん全員ではありませんが、農家の方は、横の繋がりが希薄になる傾向があります。

農業は、対人ではなく対自然のお仕事です。

煩わしい人間関係に振り回される頻度は少ない半面、農家の人同士の情報交換などが疎かになってしまいがちです。

1人経営者であり他の農家さんはライバルではありますが、だからこそ何かあったときに助け合える関係を日頃から作っておくことも大切です。

自然相手に1人で解決できることは限られています。

販路が少ないと販売の自由度が下がり安く買い叩かれたりと売上にも影響してきますね。

収支バランス良くする4つの方法

では、一体どうすれば収支バランスを良くすることができるのでしょうか?

ここでは、その方法を4つほど紹介します。

数年先の収穫を見越して作業計画をたてる

まず最初に、数年後までを見据えた中長期的な作業計画をたてることが大切です。

作付けしてすぐに安定した収穫、売上を出すのは難易度高いです。

数年後に売上がたつことになる場合もありますし、翌年も同じようになるかは育てる品種によっても変わってくるでしょう。

作業計画を数年先までたてていれば、季節差や土地の有効活用にも繋がります。収穫量・売上の安定化も期待できますね。

厳しめの経営計画を立てる

決して楽観視することなく、厳しめの経営計画をたてましょう。

収入が上がる事と利益が増える事は似ているようで違います。

例えば収穫量が増えたからといってパートさんにお手伝いすると、人件費が上がって手残りがなくなってしまう恐れもあります。

また自然災害により突然の出費がある可能性も忘れてはいけません。いつ何が起こるか分かりません。その為に常に厳しめに予測して数値をあげておく事をお勧めします。

生活は節制する

先程の話にも似ていますが、何かあったときのために手元の資金を残しておくのは長く農業を営む上でとても大切です。

「今年は余裕だぜ!」なんて思って散在してしまうと、急にトラクターが壊れた!なんてことが起きて途端に財布からお金が旅経ってしまう、という悲惨なことになりかねません。

もちろん農業で使う服や消耗品は必要なものなので、あらかじめ必要経費として計画にも入れておきましょう。

コミュニティを大切にする

作る所から売る所まで全て1人でやるのはとても大変です。

大変さを知っているもの同士、助け合うことで楽しく続けられますし、先輩からの長年培ってきたアドバイスや思いがけない助けを貰えることもあります。 最近は販路も様々あります。

仲間と一緒に営業すれば、ブランド力を高めることも、売上を上がることも可能になるのです。

初期投資にお金をかけるメリット

ここまでは、初期投資(借金)を抱えることについてマイナスの部分を紹介してきました。

実は、初期投資(借金)を多くすることによって産まれるメリットというものも存在するのです。

では、どういうメリットがあるのか?紹介していきましょう。

売上拡大が早まる

土地拡大やパートタイム勤務者を増やすことで収穫量が増え、手元資金だけの場合より増収を早めることが可能です。

労力短縮

農耕機の購入資金に当てられたら、手作業でやっていたものを農耕機に変えることで体力的にも時間的にも余裕が生まれますね。

今まで熟練者ではないとできなかった事が農耕機によって初心者でもできるようになることも大きいです。

確保できた時間で経営計画を練ったり、今までの成果をデータ化してさらに効率良く農業をすることが可能になるでしょう。

気持ちに余裕ができる

資金不足。これが24時間あると本当に辛いです。

来年も種苗買えるか、来月の支払いの事、明日天気が悪くなったらどうしよう。不安が悩みの種を蒔きます。

気持ちにゆとりがあることで、前向きな計画作成を考えることもできますし、何よりも楽しく農業を続けられることができるのです。

まとめ

ここまで農家の借金について説明してきました。 高齢化、農業離れが問題になっている昨今、10年後には農業者が半分に減少する予測まであります。

ですが通勤農業を始める人や、スマート農業で初心者からすぐに売上を立てられたという明るいニュースもあります。

借金を有効活用して初期投資の軽減、新規参入のハードルを下げることで、若者にも希望のある仕事だと思ってもらえると良いですね.

「みんなの農家さん」では、農業に関する最新情報や気になるトピックスなどを逐次配信しています。

 興味が湧きましたら、是非とも他の記事も読んでみてくださいね。

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