きのこ、おうちで育てられます。

低カロリーで食物繊維も豊富な健康的な食べ物、きのこをおうちで育てられたら最高ですよね。

でもキノコ栽培ときくと、森の中で木を使って栽培するイメージを抱く方も多いはず。

実は、自宅で作れます。

栽培キットなどもあるので、簡単に始められるんです。

今回は、キノコ栽培について、どんな種類があるのか、必要な道具や栽培に適した場所、キノコ栽培における注意するポイントなど、分かりやすく説明していきます。

キノコ栽培とは

キノコ栽培では、菌を使ってキノコを育てていきます。

難しいイメージのあるキノコ栽培ですが、実は自宅でもきのこを育てることができるんです。

ほかの普通の家庭菜園と違い、栽培する場所の環境の整理などやることは多いですが、家でキノコを育てられたら、スーパーマーケットで買う必要もなくなりますし、必要な時にすぐ使うことができとても便利です。

また日常的にきのこを食事で摂取することができ、腸内環境が整われ便秘改善など、健康増進にもつながります。

コツさえつかめば、いいことづくしなキノコ栽培です。

キノコ栽培の種類

きのこ栽培には原木栽培と菌床栽培の2種類の栽培方法があります。

それぞれ説明してきます。

原木栽培

原木栽培とは、丸太にきのこの菌を植え付けて栽培する方法で、自然に近い環境でキノコの栽培ができます。

日があたるところに原木を置くのではなく、日を遮断できる場所、かつ雨が当たる場所において栽培します。

そのため栽培を始めてから収穫できるまでに1年半と長い時間が必要です。

ですが、収穫できるようになれば数年間は引き続き収穫ができます。

菌床栽培

菌床栽培とは、丸太ではなくおがくずや穀物の粉などを混ぜ固めたものに、キノコの菌を植え付け栽培する方法です。

胞子ではなく種菌から育てることで、栽培から収穫まで1年半かかる原木栽培とは違い、菌詳栽培は菌を植えてから5日程度で芽を出し、数か月で収穫することができます。

そして外に置かないといけない大きい丸太ではなく、自宅の中に置けるサイズの菌床なので、手軽に億場所のことを考えずに栽培を始めることができます。

ですが、原木栽培のように何年間も収穫できるわけではなく、栽培を初めて数か月(収穫は複数回できます)で終わってしまうので、何度も初めから同じことを繰り返すのが苦手な人には向いていないかもしれません。

キノコの種菌はオンラインショップや、園芸店、ホームセンターなどで手に入れることができます。

ですが最近では、キノコ栽培キットなどが販売されているので、初心者の方はキットから始めると失敗もせず収穫できるでしょう。

キノコ栽培に必要な道具

キノコ栽培に必要な道具をご紹介します。

・キノコの種菌

育てたいキノコの種菌を準備しましょう。

・おがくず

キノコの種菌を植え付ける土台となるものです。

堆肥などと混ぜることもあります。

・霧吹き

キノコに吹きかけるために必要です。

キノコ栽培に適した場所

キノコを栽培するには育ちやすい環境を作ってあげることがとても重要なポイントになってきます。

どういうポイントに気を付けて栽培するのか説明していきます。

温度

まずは温度です。

キノコの種類によって適している温度は変わりますが、大体10℃~25℃の間で育ちます。

ですが、温度が高すぎると肉薄なきのこになり、逆に温度が低すぎると育たないこともあります。

自分が育てたいキノコの適温を調べ、室温をその温度に合わせるようにしましょう。

またキノコは一日の中で温度変化がある場所を好みます。

一定の温度の場所ではうまく育たないのです。

家の中で温度変化のある場所を探すのが大変だったり、そこに置けない場合は、自宅の中で朝や晩などで置く場所を変えるといいでしょう。

日光

自然に生えているキノコを想像してみてください。

木の生い茂った湿度の高い場所で、落ち葉や枯葉などがたくさんある暗い場所に生えていますよね。

なのでキノコには直射日光は当ててはいけません。

ですが、だからといって真っ暗な場所においてしまうと、カビなどが生えたり、育たないこともあります。

ある程度の光は必要なので、直射日光の当たらない窓際や、玄関に置くといいでしょう。

室内の蛍光灯などの電気はキノコの生育に影響を与えないので、キノコがあるから電気をつけられないということはないので、安心してください。

湿度

キノコは乾燥を嫌います。

乾燥してしまうと菌が死んでしまい、育たなくなります。

なら常に湿らせておこう!

と思うかもしれませんが、びしょびしょな状態も酸欠になり菌が死んでしまう可能性があります。

なので1日に数回霧吹きで水をかけ、常に菌床のおがくずが湿っているようにしておきましょう。

こまめに確認することが大事です。

キノコが好む湿度を数字で表すと60~75%といわれています。

しかし60~75%の湿度の部屋は、しばらくするとカビが生えてきます。

部屋のカビが人体に害があるので、キノコにポリ袋をかぶすなどして、キノコのまわりだけ高湿度になるように工夫する必要があります。

キノコを育てる方法

キノコを栽培するのに必要な道具をそろえ、環境も整えたらあとはキノコを育てるだけです。

実際にキノコを基本的にどのやって育てるのか説明していきます。

キノコの種類によって、変わってくるところもあるので、実際に育てるキノコの育て方を一度確認してから栽培を始めましょう。

水やり

キノコに水やりをするときは、霧吹きを使用します。

霧吹きがない場合はシャワーなどで代用できますが、一度に大量にかけるのではなく、霧吹きでかけるときのように、菌床全体にふわっとふきかけることが重要なポイントです。

菌床のおがくずブロックの上だけでなく、全体的にかけるようにしましょう。

キノコは乾燥を嫌うので、水をかけたあと放置するのではなく、湿度を保つためにフタやポリ袋をすぐかけるようにしましょう。

間引き

野菜でも間引きをしますが、キノコも間引きが必要になります。

間引きをすることで一つ一つのキノコが大きくなります。

収穫する数を増やしたい場合や、小さいキノコでもいい場合はしなくてもいいでしょう。

キノコの芽が2cm~3cmほどに成長したら、くっつきすぎているものや成長がうまくいっていないものを、斜め上からなでるように優しく間引きます。

あまり間引きをたくさんすると、収穫する数ももちろん減りますし、間引きの際に菌床を傷つけてしまい、2回目以降キノコが生えてこなくなる可能性があるので、取りすぎないように注意しましょう。

収穫

キノコを収穫する目安は、裏のヒダがみえてきたときがちょうどいいタイミングとされています。

キノコの食べごろは、キノコの傘の端っこが内側に丸まっているころといわれているので、キノコの傘の部分をよく注意して観察をしましょう。

必要な分より多く収穫できた場合は、冷凍保存などをして保存しておきましょう。

市販の栽培キットを使用して栽培をする場合は、菌床を袋からだして1週間から2週間程度で収穫をすることができるので、栽培キットを使用する方は、毎日たくさん観察をして食べごろのキノコを収穫するようにしましょう。

また、間引きのときのように収穫する際も、なるべき菌床を傷つけないように収穫をして、2回目も収穫できるようにしましょう。

2回目以降の収穫準備

1回目の収穫が終わったら、すぐ2回目以降の収穫の準備をする必要があります。

収穫し終わったら、まず20℃~28℃の室温の環境で2~3週間ほど菌床を休ませます。

乾燥を嫌うので、収穫前とおなじようにフタやポリ袋はかけたままで大丈夫です。

2~3週間やすませたあとは、菌床が全部浸かるほどの水を用意して、半日から1日ほど菌床を水につけて置いておきます。

菌床には浮力がありそのままだと浮いてきてしまうので、石などのおもりを乗せましょう。

またそのまま水につけるとなかなか中まで水が浸透していかないので、水にいれるまえに竹串などで何か所か穴をあけておくといいでしょう。

浸水が終わったら、以前使っていた容器に戻して、水やりからやり直しです。

一度の栽培で菌床にある栄養を使い切るので、毎回収穫できるキノコの数は減りますし、大体の栽培キットでは3回ほどで収穫ができなくなります。

使い終わった菌床はキノコは生えてこないので、細かくしてほかの野菜や植物の肥料として使うこともできます。

キノコ栽培で気を付けるポイント

キノコを栽培するうえで気を付けるポイントをご紹介します。

このポイントをきちんと守ってたくさん収穫しましょう。

温度管理

キノコ栽培において、温度管理はとても重要です。

肉厚なきのこを作りたい場合は、大体13℃~18℃の間になるように設定しておきましょう。

カビ

キノコを栽培していると必ずカビが生えてきます。

ですが、カビのように見えるものと、生えてきたら必ず取らないといけないカビがあります。

まず白いカビのようなものが生えてきますが、これはカビではなく、きのこの菌糸です。

人間の身体には害はないのでそのままにしましょう。

人間の身体に害があるので、青いカビです。

湿度が高すぎるためカビが発生し、キノコの菌糸を食べるので、青いカビを見つけたらすぐに水で洗い流しましょう。

水で洗い流した後もこまめに確認をし、カビが生えないように温度や湿度の管理を徹底しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

栽培環境など工夫する必要があるキノコ栽培ですが、キットでの栽培であれば最初の菌床づくりはすでにできていますし、2回目以降も収穫できる可能性があるので、初めてキノコ栽培に挑戦する方にキノコ栽培キットはおすすめです。

ほかの野菜や観葉植物と同様に、毎日頻繁に状態を確認し、お世話をしてあげましょう。

生育が遅い時は、おいている場所の温度差が少ない可能性があるんで、温度差の激しい場所において刺激を与えると生えてくるでしょう。

身体にとてもいいきのこ。

自宅で育てて健康になりましょう。

本記事がキノコ栽培をするきっかけになれば幸いです。

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