【鳥獣害対策】まさにイタチごっこ!畑の天敵イタチ対策 5選!

イタチ

農業において、厄介な敵のひとつが鳥獣からの被害です。 
田畑を荒らして、せっかく育てた農作物が食い荒らされてしまえば、
今までの苦労が水の泡になってしまいます。

万全の対策を練り被害防止をしていきましょう。

農業の被害だけではなく、一般家庭においても被害を与えてくるのがイタチです。
「イタチごっこ」にならないようにもしっかり対策を仕掛けておきましょう。

目次

1.西日本に集中!イタチ被害
1-1.イタチの被害は多岐に渡る
1-2.イタチの生態
2.イタチの被害は多岐に渡る
3.イタチ被害防止
3-1.捕獲する際の要注意ポイント
4.イタチごっこにさせない!イタチ対策10選!
4-1.①イタチの弱点!光による対策
4-2.②ツーンっと刺激!ニオイによる対策
4-3.③「煙」を使った対策
4-4.④捕獲器(箱罠)を設置
4-5.⑤イタチの天敵について
5.イタチ再発防止策
5-1.侵入口を塞ぐ
5-2.餌となる生ゴミを排除する
5-3.イタチの痕跡を消す
5-4.イタチを確実に駆除したい場合は「専門業者へ」
6.まとめ

1.西日本に集中!イタチ被害!

悩む男性

1-1.イタチの被害は多岐に渡る
イタチは肉食性が強い動物です。
それゆえ、農作物だけを狙って食い荒らしにくるワケではありません。

ただし、肉食性で獰猛な動物であるために、
ニワトリを襲ったり、時には人間に危害を加えてくる危険性もあります。

基本的には肉食性が「強い」動物です。しかし、食性は雑食。

そのため、畑にある野菜や果物を食べて「美味しい味」を知ってしまえば、
肉以外でも、大好物になってしまいます。

その他にも、家の屋根裏に住み着いて巣を作ってしまい、
家自体に被害を加えていくことも少なくありません。

イタチを寄せ付けないためにも、
万全の対策をとってあらゆる被害防止をしていきましょう。

イタチの生態や特性から解説していきます。


1-2.イタチの生態
私たちが日常イタチと呼んでいる動物。
実は2つの種類があるのです。

1つが「ニホンイタチ」と呼ばれる日本の在来種。
そして、もう1つは「チョウセンイタチ」という外来種です。

どちらもイタチと名付けられているように外見や習性はとても良く似ています。

一般人がイタチを見てどちらのイタチか区別はつかないでしょう。

しかし、数ではチョウセンイタチの方が圧倒的に多いのです。
私たちがイタチと呼んでいるのは「チョウセンイタチ」のことと考えて良いでしょう。

ちなみに、体つきはチョウセンイタチの方が、
ニホンイタチよりも一回り大きいという特徴があります。

イタチの姿は一見、かわいい姿をしています。しかし、その性格はとても獰猛です。

その強い肉食性ゆえに、自然界ではネズミやモグラといった小動物を捕食します。
時には魚など水の中の生き物を捕食することもさえあります。

ハンターの如く動物をうまく捕まえる技術を持っています。

つまり、イタチはとても俊敏で高い運動能力。
雑食ゆえに畑の野菜や果物の美味しさを知ってしまえば、
農作物を食い荒らすことも十分にあり得る話なのです。

この食性が農家の方々の大切な田畑を荒らし、農作物被害に繋がっている所以でもあります。

2.イタチの被害は多岐に渡る

立ち上がるイタチ

農作物を食い荒らされるという被害の他にも、イタチは人間に数多くの被害を及ぼします。

一般の家庭でも兵器で侵入して食べ物を食い荒らしてみたり、
ごみとして捨てている生ごみなどを荒らすなど…。主な被害は食害です。

しかし、その他にも「家の中に巣を作られる」という被害は多発しているのです。
イタチには、家の中でも最も安全な場所として、「天井裏や床下に巣を作る習性」があります。

イタチは、とても俊敏で小さな穴でもすり抜けることができる動物です。
人間の目が届かないところで繁殖してしまいます。

…そこで糞尿をまき散らすことで悪臭や家そのものへのダメージも懸念される…という被害も多いのです。

さらに、肉食性が強く獰猛であることからも、
家の中に入り込んでペットを襲うという被害も多くみられています。

農作物以外にも数多くの被害を与えてくるとは…なかなか厄介な害獣ですね。

3.イタチ被害防止!

様子を探るイタチ

3-1.捕獲する際の要注意ポイント
なかなか厄介な害獣であるイタチ。
被害防止のための対策として真っ先に浮かぶのは「捕獲」ではないでしょうか。

基本的にイタチの捕獲は鳥獣保護法により禁止されています。

…しかし、自治体から許可があれば
「ニホンイタチのオス」「チョウセンイタチ」のみ捕獲することが可能なのです。

二ホンイタチのメスは基本的に捕獲できないので、
「イタチとチョウセンイタチの識別」、
さらには錯誤捕獲を防ぐために「イタチのメスとチョウセンイタチのメスの識別」
この二つの識別を確実に行う必要があります。

また、狩猟期間内であれば自治体の許可がなくても捕獲が可能。

定められている狩猟期間は毎年11月15日~翌年2月15日。
自治体によって期間を延長または短縮している場合があります。
お住まいの自治体に確認しておきましょう。

万が一これらの規則に違反が認められた場合は、
1年以下の懲役又は100万円以下の罰金が課せられてしまいます。

ちなみに、ニホンイタチとチョウセンイタチの識別ポイント。
それは、大きく2つあります。

一つ目は「尾の長さ」。
尾の長さが、全長(頭胴長)の半分以上あれば、チョウセンイタチ。 

二つ目が「頭胴長」。 
前述した通り、ニホンイタチのメスは、頭胴長が16~25センチ、尾長も7~9センチと小さいのが特徴。
対するチョウセンイタチのメスは頭胴長が25~31センチ、尾長が13~16センチと大きめなのが特徴です。


3-2.イタチの生態と対策
イタチによる多様な被害防止のためには、
イタチが嫌うもの、恐れるものを生態上知っておくというのはとても有効になります。

まず、イタチはとても嗅覚の鋭い動物です。
それゆえ、強い臭いを嫌います。
イタチの忌避剤として売られているアイテムのは強い臭いを発するものが多いです。
こうした忌避剤の多くは「イタチの嗅覚が鋭すぎるために耐えられない」という効果を狙ったアイテムです。

また、イタチは非常に警戒心が強く、夜行性です。
そのため光を恐れる習性があります。

強い光を当てられてしまえば…イタチは「しまった!見つかってしまった!」と認識してパニックに陥ります。

センサーによってイタチが接近したら自動的に強い光を発する撃退するグッズもあるので、こうしたものを使うと有効です。
同様の効果を狙って、クリスマスツリーのイルミネーション飾りをつけて不規則に光ることで威嚇することも可能です。

光が当たるところにCDをぶら下げて乱反射させるようにしても、これも威嚇効果を発揮することができるようになります。

このように、イタチを駆除する方法は、数多くあります。
動物用捕獲器などのトラップを置くもの、
ホームセンターなどで手に入る動物忌避剤、
漂白剤などイタチの嫌う臭いを使った対策…。

次項では特にオススメの対策をご紹介しましょう。


4.イタチごっこにさせない!イタチ対策5選!

お知らせする女性

イタチの弱点を突くことで追い払う対策がたくさんあります。
ここでは、オススメのイタチ対策5選を解説しましょう。


4-1.①イタチの弱点!光による対策
前述の通り、イタチは明るく光るものが苦手なのです。

急に強い光を当てると、イタチは自分が「やばい!見つかった!」と感じてしまい逃げてしまいます。
センサー付きの光トラップもあります。

点滅ランプ(クリスマスツリーの飾りなどで発熱しないもの)を、
イタチが出没する場所に設置するなどして威嚇するという方法もあります。

点滅ランプの再利用などは低コストでもありますのでオススメです。


4-2.②ツーンっと刺激!ニオイによる対策
イタチ嗅覚がとても強い動物です。ニオイにとても敏感なのです。
イタチの嫌うニオイを漂わせることによって侵入防止につながります。

まずは、市販されている動物用忌避剤。スプレータイプと固形タイプがあります。

スプレータイプは風でニオイが拡散して効果が半減してしまいます。
風で拡散する恐れのない固形タイプの方がおすすめです。

イタチが寝床にしている屋根裏などに仕掛けておけば、逃亡します。

またイタチは漂白剤系の臭いを嫌います。
クレゾール石鹸液やホームセンターで売っている、木酢液などが有効です。
家での対策であれば、液体を天井裏や床下・イタチの通り道に直接散布してください。

木酢液は畑に使うことで様々な有益な効果を得ることが出来ます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
(【害虫対策】畑の万能薬!?木酢液で土壌を守れ!リンク)

イタチに「ここは不快な場所だ」と学習させるためにも、
居なくなった後もしばらく対策を継続しましょう。

約2ヶ月に1回忌避剤で対策すれば、イタチが戻ってくる可能性がより低下します。
注意しておきたいポイントは、イタチの糞尿が残っていると縄張りと認識してしまい、
何度も侵入される可能性があります。

使用前には必ず、イタチの糞尿の掃除をしておきましょう。


4−3.③「煙」を使った対策
煙を使った対策もあります。
殺虫用くん煙剤(火気を伴わない水溶性のもの)を使用してイタチをいぶり出す対策です。

もっとも、煙を使った対策が有効なのは屋内です。
農業における対策には向かない方法と言えます。


4-4.④捕獲器(箱罠)を設置
前述の通り、基本的にイタチの捕獲は鳥獣保護法により禁止されています。

しかし、あらかじめ捕獲許可の手続きを行なって、
自治体から許可があればニホンイタチのオス・チョウセンイタチのみ捕獲することが可能になります。 
(狩猟時期内は自治体の許可が不要なことと、ニホンイタチのメスは捕獲が禁止であることには注意しましょう。)

捕獲器の使用方法としては、捕獲器の中に肉や果物などイタチの餌を入れておびき寄せます。

捕獲したイタチは放獣することになります。速やかに山奥など人里から遠く離れた場所へ逃すことにしましょう。

捕獲器は自治体によってレンタルを行っているところもあります。
貸出条件や注意点など、お住まいの自治体に問い合わせてみましょう。


4-5.⑤イタチの天敵について
イタチの天敵には、二種類があります。
ワシやタカ、フクロウなどの猛禽類とキツネ。
そして、オオカミ、野良猫などの哺乳類です。

天敵を使った対策としては、これらの鳴き声を利用したり、
尿の臭いを利用した対策などが挙げられます。

…しかし、いずれも効率的とは言えません。
前述したようにイタチの弱点を突いた対策をとった方が有効でしょう。

5.イタチ再発防止策

隠れ家にいるイタチ

イタチは一度撃退したからといって油断は禁物です。
縄張り意識の強いイタチは追い払った後も戻ってくる可能性があるためです。

撃退したイタチを二度と寄せ付けないためにも、
シャットアウトする方法をしっかり覚えておきましょう!
イタチ再発防止のための方法を解説します。

5-1.侵入口を塞ぐ
侵入口になりそうな場所を塞ぐことが大切です。
屋根・床下の隙間、壁の亀裂・配管などに、
パンチングメタルのような金属板や金網を用いて塞ぎましょう。

イタチは3センチの隙間があれば簡単に侵入してしまいます。
できるだけ目の細かいネットや網を侵入口に設置することが大切です。
特に金属板は強度が強くてオススメです。
作業前には必ずイタチが中にいないことを確認してから行いましょう。

5-2.餌となる生ゴミを排除する
雑食であるイタチ。
餌になりそうな生ゴミ・収穫時期を過ぎた農作物や果実などに寄ってくる傾向があります

定期的に庭や畑を確認し、お手入れしましょう。

イタチを呼び寄せそうなものは放置しないで、
きちんと片付けるようにしておくと良いでしょう。

雑草や茂みが伸び放題になっている場合も、イタチの隠れ家になっている可能性があります。

隠れ家となりやすい雑草は刈って見通しをよくしておきましょう。
隠れにくくなれば、イタチが寄りつかなくなります。

イタチが寄り付きにくい環境整備は非常に大切です。

さらに、イタチの餌となるねずみや鳥が棲み着いている場合もあります。

ねずみ駆除を行ったり鳥の巣を取り除くなどの対策が有効です。
ねずみの対策については、こちらの記事もご覧ください。
(【鳥獣害対策】ひみつの道具で立ち向かえ?畑の天敵ねずみ対策 5選!リンク)

5-3.イタチの痕跡を消す
一度庭や畑に侵入された場合の予防策としては、
イタチの「足跡」などの痕跡を消しておくことも有効な手段になります。

足跡等の痕跡が残ってしまうと…別のイタチが寄ってきてしまう可能性があるからです。


5-4.イタチを確実に駆除したい場合は「専門業者へ」
「イタチをできる限り早く確実に駆除したい!」という方も多いでしょう。
また自分でイタチ駆除の対策をやってみても…。
「相変わらずイタチの足音が聞こえたり、気配がする」
「さらに、糞尿の被害が酷くなった」
などなど、なかなか思ったように効果が出ない場合。

イタチ専門の駆除業者に相談しましょう。イタチは害獣の中でも厄介な存在です。
性格は非常に凶暴、噛まれた場合には感染症にかかる危険性もあります。 

自分で駆除・対策するよりもコストはもちろんかかります。
しかし、素人では気付かない隙間や穴も塞ぎしっかりと駆除してくれるでしょう。 

専門業者に依頼する際は、複数の業者に見積もりを出してもらい価格などを比較し、
最も好条件な業者を選ぶようにしましょう。

可愛らしいルックスとは裏腹にその凶暴な性格の害獣であるイタチ。

しかし、イタチの種類によって生態が異なったり、イタチに似た別の害獣ということもあるのです。

人に感染するマダニやノミなど寄生虫を保有している可能性もあります。
危険な生物なので、素手では触れないように要注意です!

お庭や丹精込めて育てた農作物、家畜などをイタチの被害から守るためにも、
適切な対策を取るようにしましょう。

6.まとめ

苗を持つ女性

今回の記事は「イタチ対策」についてでした。
害獣の中でも厄介な存在です。

農業のみならず、一般的にも数多くの被害を与えています。
かわいい外見の反面、とても凶暴な性格なのも面倒ですね…。

万全の対策をとって、農作物や家をイタチから守りましょう!

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