日本の畜産産出額ランキングTOP3

畜産の現状として国内生産だけでは消費が間に合っていないことは知っているでしょうか?

海外の文化が日本でも入ってくるようになった高度経済成長期に食の変化は著しく変化してきことをきっかけに米の消費量が減少し、肉などの畜産物の消費が増加。

これは食にも海外の影響を受けた変化が起こりました。

日本食といえばご飯に味噌汁におかずが定番でしたがこの海外からの影響によるグローバル化によって洋食や中華、韓国料理など日本ならではの和食文化よりも安くて美味しいと「コメよりも肉!!」といったように変化しました。

そのため、元々日本国内で生産していた畜産だけでは消費に対応する供給が間に合わずに輸入をすることで現在は供給を継続している状態です。

しかし、日本の畜産物は海外よりも高品質で安全だと世界的にも高く評価されています。

そこで本記事では日本国内の畜産の生産量のランキングと世界のランキングについて紹介していきます。

普段から食している畜産がどこが有名なのか、購入する際の目安にもなると思います。

畜産についての知識と食に対する知識を少しでも増やして頂ければと思います。

日本国内生産ランキング

畜産の生産ランキングを見ていく前にどの都道府県が産出額として高いのかをみていきましょう。

全国で見た時に全国の62%を占めているのが下記の都道府県になります。

・北海道

・岩手県

・茨城県

・栃木県

・群馬県

・千葉県

・熊本県

・宮城県

・鹿児島県

全国の産出額としては2兆208億円になりますが全国の62%をしめているそれぞれの都道府県の産出額としては下記のようになります。

・北海道  7350億円

・岩手県  1569億円

・茨城県  1243億円

・栃木県  1156億円

・群馬県  1058億円

・千葉県  1248億円

・熊本県  1148億円

・宮崎県  2209億円

・鹿児島県 3227億円

この9つの都道府県が1000億円を超えている都道府県となり日本国内の半分近くを占めている状態になります。

この産出額の大きさからもわかるように畜産の生産ランキングは産出額に比例した順位になっています。

そのため日本国内生産ランキングとしては、

1位 北海道

2位 鹿児島県

3位 宮崎県

とくにTOP3に関しては産出額が他の都道府県よりもかなり大きいことがわかります。

これは畜産業を行う土地の広さも関係しています。

北海道はいわずもながらに広大な土地があるため牛などの畜産が非常に盛んです。

そのため北海道は軍を抜いて産出額が高い傾向にあります。

参考、引用元:https://www.maff.go.jp/kyusyu/toukei/hensyu/attach/pdf/toukeipaneru-61.pdf

畜産別ランキング

次にそれぞれの畜産別の産出額について見ていきましょう。

まず国内でのTOP3である都道府県はそれぞれどんな畜産物がありそれ産出額の割合を紹介していきます。

1位の北海道は生乳、乳牛、肉用牛、豚がメインとなっており、産出額としては生乳3945億円、乳牛1060億円、肉用牛1049億円、豚455億円です。

北海道は牛の畜産物が多いことがこのデータからもわかります。

生乳と乳牛についてはどの都道府県と比較しても北海道がずば抜けています。

2位鹿児島県では肉用牛、豚、ブロイラー、鶏卵がメインとなっており、産出額としては肉用牛1278億円、豚847億円、ブロイラー695億円、鶏卵263億円となっています。

3位宮崎県のメインでは、肉用牛、ブロイラー、豚、鶏卵です。肉用牛780億円、ブロイラー687億円、豚521億円、鶏卵89億円となっています。

北海道では牛による畜産物が大半を占めていますが、鹿児島県と宮崎県では牛、豚、鳥と全体的に産出額が出せています。

また、これらからみても大きい額を占めているのは牛によるものであることがわかります。

これだけみても畜産物の中で割合が大きく占めているのが牛であることがみてとれます。

それでは次に肉用牛、豚、ブロイラーごとに見ていきましょう。

肉用牛の産出額のTOP3

1位鹿児島県 1278億円 全体の17%

2位北海道  1049億円 全体の14%

3位宮崎県   780億円 全体の10%

地方別でみると九州が全体の42%を占めているため国内の肉用牛の多くは九州で生産されています。

有名な物でいえば宮崎牛や佐賀牛など一度は聞いたことがあるような高級肉などが生産されています。

豚の産出額TOP3

1位鹿児島県 847億円 全体の14%

2位宮崎県  521億円 全体の9%

3位北海道  455億円 全体の7%

地方別では九州が31%となり関東27%東北16%となりますが、こちらも九州地方が産出額としては大きな割合を占めています。

豚として有名なのでいえば黒豚やきなこ豚、あかね豚がありますがこれらは九州地方のブランド豚になります。

鳥の産出額TOP3

1位鹿児島県 695億円 全体の20%

2位宮崎県  687億円 全体の20%

3位岩手県  549億円 全体の16%

地方別でみると九州地方が全体の49%と国内産出額の半分を占めています。

次に東北が24%中国地方が7%となります。

鳥肉のイメージとしてやはり地鶏が強いですが、産出額からもわかるように有名なはかた地とりや華味鳥やはかた1番どりなどはやはり九州地方のブランド鳥肉になります。

国内ランキングからわかること!!

ここまで国内の産出額のランキングを紹介してきました。

このデータからみて具体的にどんなことがわかるでしょうか。

先程ランキングで紹介した地方別からみてみると圧倒的に日本国内の産出額の多くを占めているのは九州地方になります。

肉用牛に豚、鳥とどれも地方別で見たときに1位の産出額です。

普段はあまり意識しないかも知れませんが、確かに聞いたことがあるようなブランドの肉の中には九州地方の物が含まれているのではないでしょうか。

次に都道府県別でのランキングになりますが、1000億を超える産出額を出している都道府県は9県が該当しますが、地方別で入っている九州地方の鹿児島県、宮崎県と北海道はやはり高い産出額をだしています。

地方別と都道府県別でみたとしてもやはり大半を占めているのはこの3県です。

傾向として、産出額が高い都道府県では必ず有名な畜産物があり国内でも大きなウェイトを占めることができていることがわかります。

参考、引用元:https://urahyoji.com/added-value-of-livestock-products/

海外生産ランキング

次に海外の生産性について紹介していきます。

海外の生産が高い国は日本でも輸入している国が多いのでスーパーなどでも目にして購入する機会が多いかと思います。

そこで実際はどの国が生産として多いのか知っていれば値段が安い理由などの目安になりますので参考にして頂ければと思います。

牛肉の生産量ランキング

1位 アメリカ

2位 ブラジル

3位 中国

4位 インド

5位 アルゼンチン

参考元:https://www.globalnote.jp/post-15236.html

豚肉の生産量

1位 中国

2位 アメリカ

3位 スペイン

4位 ドイツ

5位 ブラジル

参考元:https://www.globalnote.jp/post-15237.html

鶏肉の生産量ランキング

1位 アメリカ

2位 ブラジル

3位 中国

4位 EU

5位 タイ

参考元:https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_001274.html

牛肉、豚肉、鶏肉とそれぞれで世界の生産量のトップランキングに入っているアメリカ、ブラジル、中国は日本でも輸入を多くしています。

そのため、スーパーなどで生産国を見た時によく見かけることがあると思います。

それは生産量が多いため他国に輸出している量が多いため日本でも目にする頻度が高いのです。

また、生産量が多く輸出が多くできることで価格を安く輸入することができます。

スーパーなどで国産よりも安く買えるのはこのためです。

逆に国産の物が高いのは国内での生産量が国内での消費量に間に合っていないためと流通するための費用や人件費、飼料など間接的な費用が高いため必然的に価格が上がっているのも現状です。

海外産が安いのは品質が悪いというイメージを持っている人もいるかと思いますが、安易に安いことが品質が悪いわけではありません。

そもそもの生産量の違いで安くすることができるという点もありますので海外産が悪いわけではないのでぜひ購入する際の価格の目安としてみて下さい。

まとめ

日本の食の変化について普段考えたことがあまりなかった人もいると思います。

畜産業や農業では、こういった食の変化から生産量が国内の供給に対して間に合わなくなっている現状が生まれてきました。

国内の産出額を全体で見たときには2兆208億円とかなり大きな金額となっています。

そして国内の産出額で1000億円を超えている都道府県は9県が該当しています。

つまり全体の金額のほとんどをこの9県が占めていることになります。

また、産出額として大きいのは牛関係の畜産物になります。

特に北海道は生乳や乳牛、肉用牛がメインになっているため産出額が他の件に比べて大きな金額になります。

次に九州地方の鹿児島県や宮崎県も産出額としてはトップクラスになっています。

誰しもが聞いたことがあるような肉のブランドだと九州地方の物が含まれていることが多いのではないでしょうか。

北海道や九州地方のように産出額が高い県では必ず有名な畜産物があります。

これらの理由からも名産品があると産出額も高くなりやすくなります。

最後に海外産と国内産での値段の違いについてですが、海外産の物は生産量が多いため大量に輸出と輸入をすることができます。

そのため価格を下げることができます。

国内の場合は生産が海外に比べて少ないこともありますが間接的な費用が高いこともあり価格が高くなりやすくなります。

日本は畜産管理が厳しく定められているので確かに安全性は非常に高いです。

しかし、輸入品も輸入する際に厳しい審査があります。

そのため価格が安いことが品質が悪い訳ではありません。

今後スーパーなどで購入する際には海外産でも価格が安い理由と国産の物と値段の違いが分かっていれば購入する際の目安になると思いますのでぜひ参考にして見てください。



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