農家さん必見!おすすめする注目運搬車!

運搬機 クローラー

新規就農されたり、これから農業・農家を始めてみようと考えている方にはどの農業機械を購入するのがいいのか迷う方も多いでしょう。
農家の皆さんは農業用の機械を購入するとき、何を基準にして選択しているのでしょうか?
多種多様のスペックや、新品・中古なのか、どこのメーカーなのか、または単に値段などを基準としているのか・・・。

しかし、栽培する農作物によって、それに適した道具が変わるように農業機械も同じことが言えます。
農業機械はそれなりに高価格なので、頻繁に買い替えができるものではないですね。そのため、農業機械を購入する際は慎重に選ばなければなりません。
栽培する農作物に適しているとは言えないものを買ってしまうと元も子ものないですね。
今回は農業用の「運搬車」というものにターゲットを絞って、購入時の参考となるものをご紹介していきます。

農具・農機具とは?

運搬車をはじめとする農業機械をご紹介する前に、先に農業に使われる「農機具」について知っておきましょう。
農業においての作業、いわゆる農作業を行う場合に使われる道具は「農具」と「農機具」があります。
「農具」と「農機具」にはどのような違いがあるのでしょうか。

農具

「農具」とは、「農作業で使う道具」を指す言葉となります。
作物を育てたり家畜を飼育して資源を得ることを農業といい、農業をするための農作業をするうえで効率的に作業をするための手段であり、人間もしくは家畜に装着させて使用するものが「農具」ということになります。
農具には以下のものがあります。

  • 整地など
    ・鋤(すき)
    ・鍬(くわ)
    ・耕耘機
  • 水運びなど
    ・担い桶(にないおけ)
    ・竜骨車
  • 収穫など
    ・鎌(かま)
    ・石包丁
    ・石鎌
    ・鍬(くわ)
  • 脱穀
    ・脱穀機
  • その他
    ・熊手 (くまで)
    ・石臼
    ・精米機
    ・ししおどし
    ・かかし

農機具

「農具」は人力や家畜によって使われる道具で、「農機具」は「機械」によって農作業で使われるもののことを指します。
現代ではテクノロジーが発達しているため、人力・家畜の動力よりもはるかに効率がよい機械が主流です。
コンバインやトラクター、ハーベスターなど数多くの農機具を見たことがあるでしょう。
動力を一切使わないものが「農具」、モーター、エンジンなどの動力を使って動くものが「農機具」となります。

農業機械の種類

実は「農機具」は「農業用の機械」と「広義での農具」に分けられます。
軽トラックは農業では資材、機材、収穫物の運搬に利用されていますが、農業以外の業種でもしようされているために一般的には農業機械には分類されていません。
ゴルフ場や野球場の整備にはトラクターが使われていますが、こちらのトラクターは農業機械に分類されています。

地上で使われる以外の農業機械もあります。
種を撒いたり農薬を散布する航空機を使うこともあり、農業専用に開発された航空機は「農業機」と呼ばれます。
現在ではドローンも使用されていますね。

農業機械の種類は非常に多く、その理由は「農業形態の多様化のため」です。
農業の携帯、季節によって農作業が様々なため、それに対応するために農業機械も多様となっています。
以下が農業機械の一覧です。

■用途による分類

  • 汎用:トラクター、耕耘機(歩行型トラクター)
  • 耕耘・整地用:プラウ、ハロー、ローラー、ロータリー耕耘機、代かき機、鎮圧機、均平機、うね立機、みぞ切り機
  • 土作りや土地改良:抜根機、心土破砕機、みぞ掘り機、モールドレイナ、穴掘機、バックホー
  • 肥料用:マニュアスプレッダー、スラリースプレッダー、ライムソーワー、プランタ、施肥播種機
  • 稲作:代かき機、田植機、水田除草機、バインダー、ハーベスター、コンバイン、乾燥機、籾すり機、米選機、精米機
  • 種まき、田植など:田植機、野菜移植機、トランスプランタ、散播機、接ぎ木ロボット、野菜移植機、管理機、野菜収穫機、ポテトハーベスター、てんさいハーベスター、キャロットハーベスター
  • 酪農畜産など:マニュアスプレッダー、スラリースプレッダー、モーアー、ヘイベーラー、ロールベーラー
  • 管理など:噴霧機、動力噴霧機、ミスト機、散粉機、動力散粉機、散粒機、動力散粒機、煙霧機、航空散布機・ヘリコプター、土壌消毒機、刈払機、管理機、スピードスプレーヤー、凍霜害防除機、中耕除草機、シンナ、動力ポンプ、スプリンクラー、ドローン
  • 収穫:バインダー、コンバイン、野菜収穫機、モーアー、ヘイベーラー、ロールベーラー、ウィンドローワ、脱穀機、ビーンカッター、とうもろこし収穫機、コーンシェラ、ばれいしょ収穫機、ビート収穫機、甘藷堀取り機、甘藷つる切り機、さとうきび収穫機、らっかせい収穫機、亜麻収穫機、たまねぎ堀取り機、栗用脱穀機、らっかせい脱穀機、摘採機、条桑刈取機、特用作物堀取り機、振動収穫機、ホップ摘花機
  • 乾燥など:乾燥機、籾すり機、選別機、精米機、牧草乾燥機、鶏糞乾燥機、特用作物乾燥機、精穀機、ディスクモアー、モアーコンディショナー、テッダー、レーキ、フォレージハーベスター、ヘイベーラー、ヘイプレス、ロードワゴン、ヘイローダ、ベールローダー、飼料さい断機、フォレージブローワ、サイレージアンローダー、飼料粉砕機、フィードチョッパー、ルートカッター、飼料配合機、飼料成形機
  • 家畜管理など:自動給餌機、搾乳機械、牛乳冷却機、給水機、温水機、尿散布機、畜舎清掃機、固液分離機、糞尿処理装置、保温機、エッグリフター、洗卵選別機、畜舎消毒機
  • 育蚕:稚蚕共同飼育濕温調整装置、動力ざ桑機、稚蚕用自動飼育装置、壮蚕用自動飼育装置、条ばらい機、収けん機、まゆ毛羽取り機
  • 畑作:マルチャ、磔耕栽培装置、ハウス暖房機、蔬菜洗浄機、深層施肥機、動力剪定機、ツリータワー、果樹園用ロータリーカッター、選果機、樹園地内運搬用機、管理機
  • お茶:蒸し機、粗じゅう機、じゅうねん機、中じゅう機、精じゅう機
  • 草花:剪枝機、ラミー剥皮機、い草選別機、チューリップ選別機、らっかせい脱皮機
  • 林業:刈払機、チェーンソー、集材機
  • 運搬、搬送:トレーラー、穀物用搬送機、フロントローダー

■機械の形態による分類

  • 乗用型機械:乗用型トラクター、乗用型田植機、乗用型コンバイン
  • 歩行型機械:歩行型トラクター、歩行型管理機
  • 定置機械:穀物乾燥機、籾すり機、農用裁断機
  • 携帯式機械:刈払機、動力摘採機、ヘッジトリマー、背負式動力噴霧機、背負式動力散粉機、チェーンソー
  • 遠隔操作機械、無人走行機械 – 無線操縦式ヘリコプター、無線操縦式草刈り機
  • 航空機:農業機

運搬車について

運搬車とは、「モノ」を運搬するときに使用される農機のことで、収穫した農作物の運搬のみならず、伐採した丸太や堆肥を運んだりと幅広い用途で使用されていて、使用頻度の高い農機です。
運搬車にもさらにいくつかの種類があり、運搬するモノの容量や運搬用途に合わせて選びます。

クローラータイプ運搬車

クローラータイプの運搬車は、もっとも一般的なタイプでタイヤの周囲がゴムで覆われており、積載量に合わせて小型・大型に分類されます。
クローラータイプは田畑などの状態が悪い場所や傾斜のある場所でも使うことができるため、幅広い用途や条件で運用することができます。
しかし、公道では走行させることができないため、注意してください。

大型クローラー

積載量が500kg以上のタイプが大型に分類されます。
このタイプは自走が可能なため、運搬車自体に乗って操縦できます。
傾斜にも強いため、山場などの斜面でも運用できます。

小型クローラー

積載量が200〜400kgのタイプは小型に分類され、手押し歩行ができます。
「手押し」といってもエンジン搭載型のため、特に力は必要ありません。
350kg以上では、オプションのステップをつけることで、立ち乗りすることができるものもあります。
この小型タイプはボディーが小さく、小回りが利くため、あぜ道、ハウス内などの狭い場所で使えて、家庭菜園、米やもみ袋、堆肥、土砂などの運搬用途でも使われます。

オプション機能

用途や運搬したいもの、積載量や価格によってさまざまなオプション機能があるため、比較的カスタマイズしやすいといえるでしょう。
・油圧ダンプ
土砂や堆肥などの運搬でよく使われ、ダンプカーみたく荷台を傾けることができます。油圧式のため素早く荷降ろしができます。
・油圧リフトダンプ
荷台が水平に持ち上げることができ、積み替え時に水平方向への移動ができます。

専用クローラー運搬車

運搬対象よって適切な形状をしたタイプの専用運搬車もあります。
・野菜運搬車
レタスなどの野菜や苗の運搬、その他の野菜を運搬するために様々な種類の野菜運搬車があります。
「うね(畑で作物を栽培するための、土を盛り上げたところ)」のサイズや作物の高さに合わせて荷台を調節でき、「うね」をまたいでの走行もできます。

木材運搬車

林業など、伐採した木を運ぶのに適した運搬車です。小回りが利きやすいため、作業時に便利なものとなります。

ホイールタイプ

タイヤが付いているタイプで、「小型特殊自動車」に分類されるため公道でも走行することができます。
長距離の運搬や農場と農場が離れていて公道を移動する必要がある場合はこのタイプを選ぶといいでしょう。
傾斜がある場所にはあまり強くないため、平坦な場所で運用するのがいいでしょう。

運搬車を使ううえでの注意点

どんな道具でも使い方を間違えてしまうと大事故にも繋がってしまいます。
それは運搬車といえど同じことが言え、故障や事故になることがあります。
注意すべき点について以下、まとめました。

積載量の順守

タイプやモデルによって積載量が決められているので、過積載とならないようにしましょう。
過積載をすると、運搬車の横転や積載物の脱落で、後続車などへ被害を与える可能性があります。

傾斜角度

急こう配でも進むことができるクローラータイプですが、斜面に対して斜めに移動するとバランスを崩すため、斜面に対して垂直に進みましょう。
また、段差には弱いため、でこぼこ道には注意しましょう。

なるべく複数人で

横転や斜面からの転落、故障などの予期せぬ事故が起こると、一人では対応できないこともあります。
そのため、作業時は二人以上で作業できる環境が望ましいといえるでしょう。

おすすめの運搬車

長々と大変お待たせいたしました。

では本題のおすすめ運搬車をご紹介します。

■E-Cat Kit/CuboRex ねこ車電動化キット

CuboRexより転載。

サイズ:直径約320mm
本体質量:5kg
耐荷重:100kg
走行速度:~13km/h(荷物空時)、~9kg/h(70kg積載時)
動作時間:連続2時間程度(荷重次第で変動)
充電時間:3時間
供給電源:36Vバッテリー

■セット内容:モーター内蔵ホイール、リチウムバッテリー、充電器、コントローラー、コントローラーバッグ、アクセルレバー&ディスプレイ
・手持ちの一輪車などのタイヤを交換するもので、普段使っている台車を、バッテリー駆動の電動台車に変えることができるキットです。
・電動アシストのため、傾斜地やでこぼこした道もストレスなく進むことができます。
取付の自由度が高いため、収穫物や肥料、苗などの運搬のほか、ごみ収集にも使うことができます。
・取り付け方はタイヤ部分の取り換えと、付属レバーの取り付けだけというシンブルな手順。
・価格も15万2,900円(税込、2023年時)のため、比較的健闘しやすいかと思います。

■KCGJ801/やまびこジャパン クローラー運搬車

やまびこより転載

サイズ:全長147.5cm×横幅63cm×高さ90cm
本体重量:105kg
最大作業能力:200kg
荷台サイズ:長さ90〜125cm×52cm〜82cm
走行速度:前進時速3.1km/h、後進時速1.5km/h

・エンジン式動力運搬車で、ミッション・Vベルトを駆動すると、キャタピラ部分にあたるクローラーを回転させながら進むため、急傾斜や不整地に強いといえます。
・いろいろなバリエーションも豊富で、油圧シリンダで荷台を傾けられる油圧ダンプや、荷台を昇降できる油圧リフト、作業者が立ち乗りできるシートつきなど、様々。
・さらに価格は税込希望小売価格24万7,500円というリーズナブルさ。
・最大作業能力は200kgもあり、荷台にコンテナを4個搭載が可能ですが速度は遅めの最大時速3.1kmです。

今回ご紹介した以外にも、価格ドットコムでの人気ランキングもあるので、ぜひご覧ください!

まとめ

いかがだったでしょうか。
ねこ車電動化キット E-Cat Kitであれば、農業以外のことにも使えそうです。
運搬車は農業をやるうえで、ほぼ間違いなく必須の道具といえます。
手動タイプの運搬車があるだけでも荷運びなどを効率よく行えるため、ぜひ、悔いのないようにご自身の用途に合った運搬機を選んでみてはいかがでしょうか。

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