【ドライフラワーと何が違う?】プリザーブドフラワー

最近よく聞くプリザーブドフラワー。

実はもともとは生花だったんです。

特殊な技術を駆使して生花を長期保存できる状態に変えたお花なので、水やりをする必要もなし、枯れる心配もありません。

プロポーズにもらった花束をプリザーブドフラワーにしたり、結婚式のブーケをプリザーブドフラワーで作って、ずっとおうちに飾ったりすることもできるんです。

今日は、そんなプリザーブドフラワーについて、詳しく説明していきます。

プリザーブドフラワーとは

「プリザーブド(Pre-served)」とは、英語で「保存」という意味です。

なので直訳するとプリザーブドフラワーは「保存されたお花」となります。

プリザーブドフラワーはベルギーとドイツの大学と、フランスの企業による共同研究により、できた生花の面影を残したまま、お花を長期保存できる製法です。

生花の保存方法といえば、よく知られているのはドライフラワーや、日本では押し花が有名ですよね。

ドライフラワーは完全に生花の水分をなくしてしまうので、触るとカサカサと乾燥していて花びらが落ちてしまったり、また色も茶色っぽくなってしまいます。

押し花も色はドライフラワーほど茶色にはならないかもしれませんが、平面化してしまい、生花の面影はなくなってしまいます。

しかしプリザーブドフラワーは、生花の水分をプリザーブド液と入れ替えることで、生花のようなしなやかさを保ったまま長期間楽しむことができるんです。

また生花の水分をプリザーブド液と入れ替えることで、バクテリアの発生を抑え変色などを防ぐことができます。

そしてなにより、水やりをする必要もないので日々の管理も楽になり、また花粉や独特のにおいもないので、今まで花粉やにおいが気になって買えなかった方も自宅の部屋で、安心して楽しむことができます。

プリザーブドフラワーの歴史

プリザーブドフラワーは、ベルギーのブリュッセル大学、ドイツのベルリン大学、フランスのヴェルモンド社がおよそ10年以上の共同研究を経て、1991年にヴェルモンド社が「長寿命の切花保存製法」として特許を取得しました。

最初のころはバラがよく加工されていました。

そのためバラの生産が豊富なエクアドルやコロンビアなどの南米諸国において生産がされるようになり、のちに「フロールエバー」と呼ばれるプリザーブドフラワーとは違う製法が生み出されます。

製法が発表されてから、ヨーロッパ中ですぐ広まったプリザーブドフラワーですが、日本で流行するのは数年あとになります。

日本でプリザーブドフラワーが有名になったのは、世界的有名なフラワーアーティストたちがフラワーアレンジメントを行う際、新しい花材としてプリザーブドフラワーを取り入れたことがきっかけだといわれています。

またそれまでは、価格も高くお花の種類も少なかったこともありますが、日本でも生産が可能になりまた流通するようになったことで、価格を抑えることができ身近な存在になりました。

また製法が発表された当時は、元のお花の色のままでしたが、最近では色を加えることができるようになり、より鮮やかな色のプリザーブドフラワーが流通するようになりました。

プリザーブドフラワーのメリット・デメリット

プリザーブドフラワーのメリットとして、長期保存できるということがよく知られていますが、ほかにもあります。

またデメリットもご紹介します。

メリット

まずメリットからご紹介します。

長期保存できる

さきほどもお伝えしましたが、プリザーブドフラワーのメリットとして一番大きいのが長期保存できることです。

プリザーブドフラワーがうまれた土地、ヨーロッパでは10年ももつといわれています。

日本でも3年ほどは持つといわれているので、数日で枯れてしまう生花に比べてはるかに長い期間楽しめます。

水やりがいらない

プリザーブドフラワーは水やりをする必要がありません。

というより水は厳禁です。

バクテリアの発生を抑えるために、もともとあった生花の水分を抜いて、プリザーブド液を入れているので水に濡れてしまうと傷んでしまいます。

なので水気のない所で管理するようにしましょう。

花粉が飛ばない

もちろん花粉もないので、いままで花粉症だからお花を飾るのをあきらめていた人も、部屋に飾ることができます。

色が鮮やか

プリザーブドフラワーは色をつけ加えているので、生花より色鮮やかなお花を楽しむことができます。

また生花にはない色をつけ加えることもできるので、生花では楽しめない色合いのブーケを飾ることができます。

デメリット

続いてデメリットです。

高価

プリザーブドフラワーは一本一本加工をしているため、どうしても値段が生花に比べて高くなってしまいます。

同じ予算でも生花のほうが豪華になり、プリザーブドフラワーは控えめなデザインのブーケになるでしょう。

しかし、保存できる期間を考えると値段は妥当ではないかとも思います。

色映り

メリットでも触れましたが、プリザーブドフラワーは色をつけ加えているので、濃い色などは色映りしてしまう可能性があります。

なので色の薄いカーテンやブランケット、洋服の近くにずっと置いておくのはやめましょう。

より長期間保存するためにも、クリアケースなどにいれて保存すると色映りの心配もなく楽しむことができます。

またクリアケースにいれることでほこりをかぶらずにすむので、日々のお手入れも簡単になります。

プリザーブドフラワーの作り方

では実際にどのように生花をプリザーブドフラワーに加工するのでしょうか。

自宅でも作れるように手軽に手にはいる材料をご紹介します。

必要なもの

・消毒用エタノール(いわゆるプリザーブド液Aの代用)
生花の脱水や脱色をするために必要です。

・精製グリセリン(いわゆるプリザーブド液Bの代用)
生花の着色や保湿・潤滑のために使われます。

・インク(万年筆のインクやプリンターのインクで代用可能)
生花を着色する際に使います。

・密閉容器
生花を液につけて置くときに使います。
生花全体をつける必要があるので、生花全体が入る大きめのサイズの容器を用意しましょう。

・アルミホイル
液につけたときに生花が浮いてこないように、落し蓋として使います。

・乾燥剤
液につけた生花を乾燥するときに使います。
お菓子などを買ったときについてくるシリカゲルなどを保管しておきましょう。

・ゴム手袋
生花に着色をする際に、手への色映りを防ぐために必要です。

・新聞紙
作業する場所が汚れないように下に敷いておきます。

・キッチンペーパー
生花を着色したあとふき取る際に使います。

作り方

1.生花の用意

プリザーブドフラワーにする生花を準備します。

プリザーブドフラワーに向いている生花は、花びらが分厚くパラパラと散りにくいお花です。

よく使われるのが、バラ、カーネーション、チューリップ、あじさいなどです。

また鮮度が大事なのですでに満開のお花を選ぶとうまくいかない確率が高くなります。

なので6分、7分咲きのお花を選ぶといいでしょう。

2.生花の準備

プリザーブドフラワーに向いている生花を用意できたら、茎を水につけたまま2㎝から3㎝残して斜めに切ります。

十分な水分を吸収させるために、そのまま水にさして30分ほど放置します。

3.脱水脱色

脱水をし脱色もしていきます。

大きめの容器に消毒用エタノールをいれ、生花全体を浸けます。

中の空気を抜くために、軽く容器を振ります。

どうしても液につけたお花が浮いてくるときは落し蓋の代わりにアルミホイルを使って、浮かんでこないようにします。

お花の全体が浸かっていることが確認出来たら、フタをして1日置いておきます。

1日置いておけばどのお花も脱水脱色するわけではなく、お花の種類によって変わってくるので、適宜確認し必要ならもう少し浸けておきます。

4.着色

脱水脱色ができたら着色をしていきます。

グリセリンと水を2:1の割合にした液を作っておきます。

↑の駅に好きな色の着色料を数滴だけたらします。

着色料を垂らした液を電子レンジで35度程度にあたためます。

茎だけを液に着け、日の当たらないところに1日置いて、お花に液を吸い上げさせます。

適宜様子を確認して、求める色になったら液からあげ、キッチンペーパ―で水分をふき取ります。

5.乾燥

着色までできたらあとは乾燥させるだけです。

好きな色に着色ができたお花をシリカゲルなどの乾燥剤をいれた容器に、まっすぐ上を向かせた状態で2日ほど置いておきます。

これも着色の際と同様に、日の当たらない場所で自然乾燥させます。

ドライヤーやエアコンの風があたると、ひび割れなどの原因になるので必ず自然乾燥をさせましょう。

プリザーブドフラワーの保存方法

プリザーブドフラワーは永久的に保存できるわけではなく、やはり数年たつと色褪せや劣化が起こります。

それでも1日でも長く楽しむために、きちんと保存をしましょう。

プリザーブドフラワーは湿度に弱いお花です。

そのため、日本の夏はあまり適した環境とは言えないのが事実です。

ヨーロッパでは、保存状態がよければ10年保存できるといわれていますが、日本では2年から3年といわれています。

それでも数日で枯れてしまう生花より長いので、大事なお花はプリザーブドフラワーにした方がいいと思います。

日本でもプリザーブドフラワーをより少しでも長く楽しむためには、プリザーブドフラワーを飾る場所に気をつけましょう。

絶対に置いてはいけないのが、湿度が高い場所です。

たとえば、洗面所や窓がない部屋です。

また直射日光があたる窓際やエアコンの風が当たる場所も避けてください。

クリアケースなどで密閉して飾る場合は、中に一緒に乾燥剤を入れておくとより良いでしょう。

長期保存できるとはいえ、デリケートなお花なので生花と同じように丁寧にお手入れをするようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

数日しか楽しめない生花を加工し、年単位で楽しめるようにしたプリザーブドフラワー。

生花に比べてお手入れも簡単で、飾る場所だけ気を付ければずっと楽しめます。

だれでも楽しめるプリザーブドフラワー。

生花に比べると少し高額ですが、この機会に購入して楽しんでみてはどうでしょうか?

本記事がプリザーブドフラワーに興味をもち、お花を飾る習慣ができるきっかけになれば幸いです。

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