疑似患畜、という言葉をご存知でしょうか?
読み方は「ぎじかんちく」といいます。
耳馴染みのない方も多くいるのではないでしょうか?
しかし、疑似患畜というのは、実は私たちの生活に大きく係わっていることでもあるのです。
今回は疑似患畜とはどういうことを指しているのか、詳しくお伝えしていきたいと思います。
疑似患畜とは?
疑似患畜とは、家畜伝染病予防法において、鳥インフルエンザ等の家畜の伝染病にかかっているおそれがある家畜のことで、確定した場合、殺処分などの防疫措置を講じることとなります。
昨今では、鶏が鳥インフルエンザにかかり、大量に殺処分されたことで、卵の生産量が減り、価格が高騰していますよね。
ニュースでは鳥インフルエンザという言葉ばかりが取り上げられて、疑似患畜、という言葉はほとんど使われることがありません。
家畜伝染病予防法
家畜伝染病予防法は、家畜の伝染性疾病の発生の予防とまん延の防止により畜産の振興を図ることを目的とする法律です。
法律ですので、調べてみるとかなりの分量で書かれているため、簡単に内容をご紹介します。
・家畜の伝染性疾病の発生を予防するための届出、検査等
・家畜の伝染性疾病のまん延を防止するための発生時の届出、殺処分、移動制限等
・家畜の伝染性疾病の国内外への伝播を防止するための輸出入検疫
・国・都道府県の連携、費用負担等
・家畜の所有者が遵守すべき衛生管理方法に関する基準(飼養衛生管理基準)の制定
・生産者の自主的措置
等について定められています。
家畜伝染病の種類
以下が家畜伝染病の種類になります。
01 牛疫
潜伏期は通常3~5日(2~9日)です。
41~42°Cの高熱,食欲減退、沈鬱などの後、眼瞼腫脹、流涙や鼻汁は最初水様であるが後に膿様となり、口周囲の粘膜は充血し、さらに、口唇、口蓋、舌、鼻粘膜、膣粘膜等に広がり、潰瘍,糜爛へと続きます。
その後、背を弓なりにした姿勢をとり、血液や粘膜組織を含んだ激しい下痢を伴い、脱水症状で死亡します。
症状を示した後6~12日で死亡する例が多いです。
02 牛肺疫
食欲不振、発熱、および呼吸困難、多呼吸、発咳、鼻汁漏出などの呼吸器症状がみられます。
しばしば亜急性あるいは不顕性感染を起こし、耐過後は保菌状態を持続します。
03 口蹄疫
口蹄疫の特徴的な症状は高熱(39℃以上)と口腔、舌、鼻、蹄だけでなく、乳房や乳頭にもみられる水疱の形成です。
水疱は比較的早期に破れ、びらんとなります。
水疱液には多量の感染性ウイルスを含み、ほかの動物への伝播の原因となるため注意が必要です。
水疱形成による疼痛などにより泡沫性流涎、跛行、起立不能、泌乳の減少ないし停止がみられます。
感染動物が死亡することはまれでありますが、幼弱動物では突然死することがあります。
04 流行性脳炎
日本脳炎の発症率は、馬や人では1%未満とされています。
軽症は発熱等のインフルエンザ様症状を示し、重篤な場合には脳炎・脳脊髄炎に発展する場合があります。
豚では症状を呈することはほとんどないですが、免疫を持たない妊娠豚が感染すると、死産流産等の異常産が起こります。
また、種雄豚では造精機能障害が起こることもあります。
05 狂犬病
潜伏期は多くは1~2ヶ月でありますが、ウイルスの神経上行速度は1日あたり数ミリから数十ミリとされることから、咬傷の場所が中枢神経組織に近いほど潜伏期は短くなります。
その範囲は2週間から数ヶ月と広く、発症すると動物ではその症状によって狂躁型と麻痺型に分けられます。
狂躁型はイヌ、ブタ、ウマなどで比較的多く、非常に過敏になり、興奮性の神経症状を伴い、辺り構わず 咬みつくようになります。
さらに数日後には全身麻痺になり呼吸障害により死亡します。
麻痺型はウシで多く、麻痺性の神経症状を示し、数日後に呼吸障害で死亡します。
人もほぼ同じで、前駆器には発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの感冒様症状の他、咬傷部位の疼痛や掻痒、筋の痙攣などを伴い、急性期には神経症状を呈し、狂躁状態、錯乱、幻覚などの症状や恐水症(水の嚥下による筋痙攣)が現れ、その数日後には昏睡期には入り、呼吸困難により死亡します。
死亡率は動物および人ともほぼ100%です。
06 水疱性口内炎
、ロバ、牛、豚、水牛などに感染します。
緬山羊は臨床症状を示しにくいです。
潜伏期は2~4日で、発熱の後、泡沫性の流涎や蹄・鼻、口腔内の水疱形成が見られます。
2次的に食欲不振や跛行を示します。
ヒトが感染した場合、インフルエンザ様の症状を示すことがあります。
07 リフトバレー熱
潜伏期は羊、山羊、牛で幼若な場合12~24時間、成獣ではさらに長いです。
一週齢以下では急激な発熱、虚脱が見られ、36時間以内で死亡します(死亡率は70~100%)。
成羊、成山羊では発熱、嘔吐、膿様の鼻漏、下痢血便、歩行不安定などをともない、死亡率は20~30%程度です。
羊、山羊、牛が妊娠していた場合には流産・死産します。
人の場合にはインフルエンザ様の症状を起こし、髄膜脳炎や黄疸を併発する場合もあります。
死亡率は1%前後です。
08 炭疽
牛、馬、めん羊、山羊等の感受性の強い動物においては、急性敗血症を呈し急死します。
潜伏期は1~5日と考えられています。
症状は体温の上昇、眼結膜の充血、呼吸・脈拍の増数、さらに進み敗血症期に入ると、呼吸困難、時に血色素尿のみられることがあり、経過の早いものでは発症から24時間以内に死亡します。
豚などの比較的抵抗性の強い動物では、慢性的な経過をたどる場合が多いです。
09 出血性敗血症
甚急性または急性に経過します。
甚急性例では突然死します。
急性例では動きが鈍くなり、元気消失、発熱、反芻停止、流涎、流涙、粘液様鼻汁などがみられます。
咽喉頭部、下顎、頚側、胸前などが腫脹します。
咳、呼吸促迫に続き呼吸困難になり横臥します。
体温下降し、発症後、概ね数時間から2日間の経過で死亡します。
回復することはほとんどありません。
10 ブルセラ症
流死産が主体です。
雄では精巣炎や精巣上体炎がみられます。
豚では関節炎・脊椎炎も多いです。
B. ovis感染はヒツジの精巣上体炎を主徴とします。
妊娠していない雌、性成熟前の雄は感染しても無症状で経過することが多いです。
11 結核
重度の結核肺病巣を持つ個体、あるいは全身感染を起こした症例では、発咳、被毛失沢、食欲不振、元気消失、乳量減少、痩削等の症状がみられるが、臨床的異常を認めず、剖検後に本病と診断される事も多いです。
12 ヨーネ病
ヨ-ネ病は牛、めん羊、山羊などの反すう動物に、慢性の頑固な間欠性の下痢、乳量の低下、削痩等を引き起こします。
妊娠や分娩などのストレスが発病の誘因とされています。
13 ピロプラズマ症
バベシア・ビゲミナ、バベシア・ボビスは発熱、貧血、黄疸と血色素尿を起こし、若齢牛よりも成牛において致死率が高いです。
前者によるものはダニ熱(Tick Fever)と呼ばれる。タイレリア・パルバ感染症は東海岸熱(East Coast Fever)と呼ばれ、発熱、リンパ節の腫脹と貧血を起こします。
子牛は急性肺水腫のため呼吸困難となり、高い致死率を示します。
タイレリア・アヌラタは発熱とリンパ節の腫脹を、バベシア・カバリ、タイレリア・エクイは発熱、貧血、黄疸を起こします。
14 アナプラズマ症
感染後2~5週間の潜伏期を経て発熱、貧血、黄疸を起こします。
若齢牛に比べ成牛において症状が強く、急性経過の場合は死亡します。
耐過した牛は回復し、血中にアナプラズマが確認されなくなるが、体内からアナプラズマが完全に消失することはありません。
沖縄県では1990年代に感染し耐過していた牛が、妊娠ストレスのため発症した事例が2007年と2008年に発生しました。
15 伝達性海綿状脳症
BSEでは、中枢神経障害に起因した、異常行動、過敏症(知覚、触覚、視覚)、不安、歩様異常、後躯麻痺、泌乳量の低下、一般健康状態の悪化などが認められます。
スクレイピーでは掻痒症、脱毛を認める例もあります。
16 鼻疽
急性型では、発熱、膿瘍鼻汁、鼻腔粘膜の結節、肺炎、皮下リンパ節管の念珠様結節、膿瘍や潰瘍など特異的な鼻疽結節がみられ、慢性型では、微熱を繰り返し、徐々に痩せていきます。
17 馬伝染性貧血
高熱と貧血を特徴とする致死的伝染病である馬伝染性貧血が起こります。
感染馬の多くは7~21日間の潜伏期の後、41~42℃の高熱を発します。
臨床症状により、高熱が数日~10間持続し約80%が死亡する急性型、発熱の繰り返しにより死亡する亜急性型、繰り返される発熱が徐々に軽度となり健康馬と見分けがつかなくなる慢性型に分類されます。
18 アフリカ馬疫
ウイルスの病原性と感染歴によって4つの病型に分けられます。
(1)肺型(甚急性)
強毒株感染馬や初感染馬にみられ、3~5日の潜伏期の後、高熱、呼吸困難・促迫などを呈し、発作性の咳と泡沫を含む血清様鼻汁を流出して起立不能となり短時間で死亡します。
死亡率は95%を越えます。
(2)肺型と心臓型の混合型(急性)
5~7日の潜伏期を経て発熱、肺炎および浮腫が合併して認められます。
発熱後3~6日で死亡することが多い。馬の他にラバやロバが感染・発症した場合にもしばしばみられます。
死亡率は80%に達します。
(3)心臓型(亜急性)
浮腫・心臓型とも呼ばれます。
弱毒株の初感染時あるいは低い抗体価を示す個体の再感染時にみられます。
潜伏期は7~14日で、発熱が3~6日継続した後、側頭部、眼の周辺から浮腫の発現が始まり、頚部~腹部に認められるようになります。
眼上窩の浮腫は特徴的です。末期には眼結膜や舌下部に充血や点状出血がみられます。
死亡率は50%程度です。
(4)発熱型(一過性)
免疫獲得馬や先天的に抵抗性のあるロバやシマウマが感染した場合に認められます。
5~14日の潜伏期の後、発熱を呈します。
その他の症状はないことも多く、軽度の眼結膜充血や心拍数増加、食欲減退が観察される程度です。
常在地で認められます。
19 小反芻獣疫
潜伏期は通常2~7日です。
40~41℃の高熱、食欲減退、沈鬱などの後、流涙や鼻汁は最初水様であるが後に膿様となります。
口周囲および眼瞼の粘膜は充血し、さらに、眼瞼、口唇、口蓋、歯齦、鼻粘膜、舌などの粘膜表面はチーズ様の物質で覆われ、壊死した細胞下層では糜爛が見られます。
発症後2~3日で下痢が見られ、軟便、水溶性、血液や粘膜組織を含んだ激しい下痢と変化し、脱水症状で死亡します。
また、肺炎の症状も伴います。
症状を示した後7~8日で死亡する例が多いです。
20 CSF(豚熱)
高病原性株の感染では100%の死亡率で、典型的な臨床症状はなく、発熱、食欲不振、うずくまりといった一般的な症状で始まります。
さらに結膜炎、リンパ節腫脹、呼吸障害、便秘に次ぐ下痢がみられ、後躯麻痺や運動失調、四肢の激しい痙縮等神経症状が現れます。
最終的には起立困難となり、急性経過の場合には1日以内に死亡します。
慢性経過の場合にはこうした症状を繰り返し、半数が1ヶ月以内に死亡するとされます。
21 ASF(アフリカ豚熱)
症状は、急性例では臨床症状や病理所見はCSF(豚熱)と酷似し、外貌から区別することは困難です。
病態はウイルスの病原性の強さによって甚急性、急性、亜急性、慢性と様々で、致死率もこれに伴って0~100%と大きな幅があるが、現在世界的に流行するウイルスでは概ね急性で、致死率もほぼ100%です。
アフリカに棲息するイボイノシシなどの野生動物は、生物学的には食用となる豚やイノシシとは近縁でなく、本病に罹患しても症状を示すことはないです。
22 豚水疱症
四肢の水疱形成に伴う跛行と一過性軽度の発熱です。
直接の原因で死亡することは無いです。
水疱は、四肢蹄冠部に好発です。
その他趾間部、副蹄基根部、四肢の皮膚。口唇部内外面、鼻鏡に形成することもあります。
23 家きんコレラ
通常は発症率および死亡率が高く集団的に相次いで急性経過で倒れますが、慢性例や比較的穏やかな感染もみられます。
急性例では、沈鬱、発熱、食欲廃絶、口からの粘液流出、下痢、呼吸速迫、肉冠や肉垂のチアノーゼなどを示し、2~3日の経過で死亡します。
甚急性例ではこれらの症状をほとんど示さずに死亡します。
24 高病原性鳥インフルエンザ
鶏では沈鬱、肉冠・肉垂・脚部のチアノーゼ、食欲消失、急激な産卵低下(停止)が代表的な臨床症状とされていますが、これらの臨床症状を示さず急死することもある一方、あひるでは感染しても臨床症状を示すことなく生存する又は震え、起立不能、斜頚などの神経症状が見られて死亡することもあります。
25 低病原性鳥インフルエンザ
最もよくみられる臨床症状は、咳、くしゃみ、喘鳴、流涙など呼吸器症状です。
産卵低下やその他の一般的症状(被毛粗剛、沈鬱、元気喪失、食欲減退、下痢など)もみられます。
鳥種、日齢、性別、混合感染、免疫、環境要因によって様々な症状を示します。
混合感染がない場合の死亡率は5%以下です。
26 ニューカッスル病
発症鳥は、緑色下痢便、奇声や開口呼吸などの呼吸器症状、脚麻痺や頚部捻転などの神経症状を示します。
27 家きんサルモネラ症
介卵感染による急性例では特に症状を示さないで死亡する場合があります。
ひな白痢の一般症状としては元気・食欲消失、羽毛逆立て、灰白色下痢による総排泄口周囲の汚れなどです。
中大雛及び成鶏では症状を示さず、一部は保菌鶏となります。
鶏チフスの一般症状はひな白痢と同じですが、中大雛や成鶏で発症します。
28 腐蛆病
アメリカ腐蛆病:
アメリカ腐蛆病菌の芽胞に汚染された餌をミツバチの幼蛆が摂取して感染します。
菌株の遺伝子型や蜂群の状態などにより症状は多様であるが、一般的に蓋をされた巣房の中で幼虫や蛹(有蓋蜂児)が死ぬことが多いです。
発症蜂群では、巣房の蓋は黒ずみ、張りを失って内側にへこみ、働き蜂に開けられた小孔がみられるようになり、刺激臭(膠臭、納豆臭)が漂うようになります。
死んだ幼虫は、次第に茶色~チョコレート色になり、爪楊枝や綿棒などを差し込むと糸を引いて付いてくる粘稠性のある腐蛆となります。
腐蛆は次第に乾燥し、巣房の下面に扁平状に固着したスケイルとなります。
蓋をされる前の巣房で若い幼虫が死ぬこともありますが、その場合は働き蜂によって死骸が除去されるため、空の巣房が残ります。
感染が広がった巣脾では、産卵圏が乱れ、有蓋巣房と無蓋巣房が点在したまだら状の様相を呈します。
ヨーロッパ腐蛆病:
ヨーロッパ腐蛆病菌に汚染された餌をミツバチの幼虫が摂取して感染します。
本病は、流密時に多発する傾向があります。
菌株の毒力や蜂群の状態等によって多様な症状を示すが、一般的に巣房に蓋をされる前の幼虫(無蓋蜂児)が死ぬことが多いです。
発症蜂群では、無蓋巣房が有蓋巣房と混ざり合う状態になります。死んだ幼虫は通常は働き蜂によって巣から排除されますが、排除されない場合は、乳酸菌などの二次感染菌の影響で変性・分解され、張りがなくなり、乳白色~褐色の水っぽい腐蛆となって、酸臭を発することがあります。
時に有蓋蜂児が主に死んで、アメリカ腐蛆病と似た症状を呈することもあるため、診断には注意を要します。
患畜との違い
「患畜」とは、家畜の伝染病(腐蛆病を除く)にかかっている家畜をいい、「疑似患畜」とは、患畜である疑いがある家畜及び牛疫、牛肺疫、口蹄疫、狂犬病、鼻疽又はアフリカ豚コレラの病原体に触れたため、又は触れた疑いがあるため、患畜となるおそれがある家畜をいう。
つまり簡単に自分たちで例えると、
「病院であなたは○○という病気です」
と伝えられた方と、診察はしていないけれど周囲の状況や自己判断からそうであろうと思っている方の違い、というわけなのです。
家畜伝染病を防ぐには
①家畜伝染病の感染源と感染経路
感染源は、細菌やウイルスなどの種類によって、感染動物の呼気・糞尿・分泌物・汚染畜産物・汚染された畜舎・器具・機械・設備・牧草地・土壌など様々です。
感染経路は、「接触感染」・「非接触感染」に分けられ、更に「接触感染」は「直接接触」と「関節接触」に分けられます。
直接接触とは、家畜同士が接触するなど距離が近い場合に起こる伝播です。
関節接触とは、空気・ほこり・飼料・飲水・人・器具・車両などを仲介することで起こる伝播で、遠距離でも伝播することがあります。
非接触感染は、蚊やダニなどの吸血昆虫を介して病原体が伝播します。
②家畜伝染病の予防と感染症対策
家畜伝染病の予防で重要なことは、農場の衛生管理を徹底することです。
家畜や人の出入り・器具の搬入・野生動物の侵入などによって病原体が農場内に侵入しないようにし、消毒などの方法を併せて行います。
また、家畜伝染病は、家畜の損耗や畜産物の生産性の低下などの経済的被害をもたらすばかりでなく、人に感染することで健康被害を与えるものもあります。
そのため、病原体によっては、人から人への二次感染が発生する可能性もあり、特に防疫作業に従事される方などの感染症対策も非常に重要です。
疑似患畜の殺処分
疑似患畜だからといって、殺処分されない、ということはありません。
同じ畜舎に一匹でも感染している動物がいるだけで、殺処分の対象となります。
これだけを聞くと、残酷だ、感染しているかもわからないのに、と思う人は多くいると思います。
しかし、だからといって殺処分しないわけにはいかない現実があります。
畜舎にいるすべての動物を検査すると仮定し、数万の中の数匹が感染していたとします。
けれど感染していた動物がどの動物に接していたかなんて誰にもわかりません。
それに陽性になっていないだけで、実際は感染している可能性だってあります。
ですので、これ以上他に感染を広げないためにも、殺処分という形がとられている、というわけなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
疑似患畜について、少しでも理解を深められたでしょうか。
普段耳にしたことはなくても、私たちに関わりのあることだと、認識できたと思います。
いつかこのような疑似患畜が減ることを祈るばかりです。
また、普段から私たちを陰ながら支えてくれている動物や、育てている方に感謝して生きなければなりません。
そして「みんなで農家さん」では、農業が好きな方、農家を志す人、農業従事者の方へ役立つ、最新情報やコラム、体験談などをこれからもお届けいたします。
あなたの気になる情報が、もしかしたらここにあるかもしれません。
こんな情報が欲しい、あんな情報が載っていないかな? と気になった方、まずは一度覗いてみてください。
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