食べても美味しい、見ても綺麗な菜の花。
今回はそんな菜の花の作り方や、栄養素など、色々な情報をお伝えしていこうかと思いますので、最後までお付き合いください。
菜の花とは?
実は、菜の花という特定の植物はなく、一般的には、アブラナ科アブラナ属すべての花のことをいいます。
菜の花は、十字形に黄色い4枚の花びらを咲かせることから、十字花植物とも呼ばれています。
なばなとは、アブラナ科アブラナ属の食用の品種のひとつで、ナタネ、カブ、はくさい、キャベツ、ブロッコリー、こまつな、ザーサイなど多くのものがあり、この他に観賞用や菜種油用があります。
食用のなばなには、在来種(和種)と西洋種の2種類に分けられ、在来種は葉が黄緑色で柔らかく、花茎とつぼみと葉を利用し、西洋種は葉色が濃く、葉が厚く、主に花茎と葉を利用するのが特徴です。
食味は、いずれも甘みとほろ苦さがあります。
食用菜の花の育て方
日光のよく当たる場所で、冬は寒さに当てて栽培するのが、元気に育てるコツです。
寒さに強く、霜に当たっていることがなく、寒さに当てないと花つきがむしろ悪くなってしまいます。
【種まき】
《鉢植え》
1. 直径20cm以上、深さ20cmほどの鉢を準備し、土を入れる
2. 鉢の中心に1ヶ所指で穴を空け、3~5粒種をまく
3. 薄く土をかけ、水を与える
4. 土が乾かないように水やりをして、日陰で管理する
5. 発芽したら、日当たりのよい場所へ移す
6. 本葉が2~3枚になったら、元気のよい苗を2~3本残して他を間引く
7. 本葉が4~5枚になったら、1本だけ残して他を間引く
《プランター》
1. 幅600cm以上、深さ20cmほどのプランターを準備し、土を入れる
2. 10~20cm間隔に指で穴を空け、それぞれに種を3~5粒まく
3. 以降の手順は、鉢植えの3~7の手順と同様
《地植え》
1. 日当たりのよい場所を選んで、種をまく2週間以上前に土を耕す
2. 耕した土に苦土石灰を混ぜる
3. 種まきの1週間前に土作りをする
4. 土を高さ10cmほど盛り、スジを作る
5. スジを複数作る場合は、60cmほど間を空ける
6. 15~30cm間隔に指で穴を空け、それぞれに種を3~5粒まく
7. 土を軽く被せ、たっぷりと水を与える
8. 本葉が5~6枚になったら、株同士の間隔が15~30cmになるよう間引く
【土作り】
水はけと水もちのバランスがよい土を好みます。
鉢やプランターで育てるときは、赤玉土(小粒)7:腐葉土3の割合で混ぜたものか、市販の草花用培養土を使います。
地植えは、植え付け2週間前に苦土石灰を混ぜ込み、1週間前に腐葉土や堆肥を庭土に混ぜておきましょう。
【水やり】
鉢植えやプランターは、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
地植えは、特に水やりの必要はありません。
【肥料の与え方】
植え付ける前に、ゆっくりと効く緩効性化成肥料を土に混ぜておきます。
そして、2月に1回同じ肥料を与えるか、1週間に1回液体肥料を施すと生育がよくなります。
【収穫】
菜の花は、花が咲く前の、草丈が20~30cmほどに生長したタイミングで収穫すると、食用にして楽しむことができます。
先端から12~15cmのところで茎をカットしましょう。収穫の際に茎を切ると、そこから新しい芽がでて、収穫量が増えます。
花が開いてしまうと風味が落ちるので、収穫から2~3日以内に食べるようにしてください。
!ワンポイント!
苗を間引くときにきちんと株同士の間隔をとっておけば、剪定の必要はありません。
株の間が狭く混み合っているようなら、早めに株を抜き取って間隔を調節しましょう。
また、一年草もしくはニ年草で、花が咲いた後に枯れてしまうので、植え替えの必要もありません。
また、菜の花などアブラナ科の植物は、害虫の被害が心配ですが、それ以外は日当たりのよい場所に植えさえすれば、丈夫に育ってくれます。
発芽率が高く、種からの栽培にチャレンジしたい方におすすめです。
〜注意する病害虫〜
アブラムシ
新芽や茎葉に針を突き刺し、栄養を吸い取る害虫です。
また、排泄物は「すす病」という病気を誘発します。
見つけたらすぐに殺虫剤を散布してください。
食用するときは、殺虫剤の成分をよく確認しておきましょう。
アオムシ
モンシロチョウの幼虫で、アブラナ科の植物によく寄生します。
放っておくと、葉っぱや茎を食べて、植物を枯らします。
数が少ないときはピンセットなどで株から引きはがし、薬剤を散布して駆除してください。
ヨトウムシ
ヨトウガの幼虫で、葉脈以外を食い荒らす強力な害虫です。
葉っぱの裏に卵を産み付けているのを見つけたら、切り取って処分し、殺虫剤をまいて駆除していきます。
菜の花の栄養素
菜の花は、免疫力を高め、風邪を予防するカロテンを多く含みます。
またビタミンCの含有量は野菜の中でもトップクラスです。
他にもビタミンB1、B2、葉酸、カルシウム、鉄、食物繊維、カリウムなど様々な栄養素を豊富に含みます。
カロテン……体内で増え過ぎてしまった活性酸素を取り除く作用があるため、動脈硬化や老化の予防に効果があります。
ビタミンC……皮膚や粘膜の健康維持を助けるとともに、抗酸化作用を持つ栄養素です。
しかし水に溶けやすい性質があり、光や空気の影響を受けやすく、調理による加熱に弱い特徴があります。
ビタミンB1……食べ物や飲み物に含まれる「糖質」を体内でエネルギーに変えるのに不可欠な栄養素です。
また、皮膚や粘膜の健康維持を助けるはたらきもあります。
ビタミンB2……脂質・糖質・タンパク質が分解されエネルギーにかわる際にサポートする栄養素です。
また、成長促進にも欠かせないため、「発育ビタミン」ともよばれます。
この他、皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生や、細胞を傷つけ老化の進行の一要因とされる過酸化脂質を分解、消去する働きもあります。
葉酸……ビタミンB12とともに赤血球の生産を助けるビタミンです。
また、代謝に関与しており、DNAやRNAなどの核酸やたんぱく質の生合成を促進し、細胞の生産や再生を助けることから、体の発育にも重要なビタミンです。
葉酸は細胞の分裂や成熟を大きく左右するため、特に胎児にとっては重要な栄養成分であるといえます。
カルシウム……人体に最も多く含まれるミネラルであり、骨や歯を形成します。
鉄……鉄の主なはたらきは全身に酸素を運搬することです。
鉄不足により脳へ酸素がいきわたらないと思考力、学習能力、記憶力の低下につながります。
鉄の適量摂取は運動能力や学習能力の向上が期待できます。
食物繊維……便通を整えて便秘を防ぐうえで欠かせないものです。
また、脂質・糖・ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きがあるため、これらを摂り過ぎることによって引き起こされる肥満や脂質異常症(高脂血症)・糖尿病・高血圧など生活習慣病の予防・改善にも効果が期待できます。
カリウム……ナトリウムとともに、細胞の浸透圧を維持しているほか、酸・塩基平衡の維持、神経刺激の伝達、心臓機能や筋肉機能の調節、細胞内の酵素反応の調節などの働きをしています。
また、カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制して、尿中への排泄を促進するため、血圧を下げる効果があります。
見応え抜群!愛知県の絶景スポット
伊良湖菜の花ガーデン
菜の花といえば、一番に思いつくのがこちらになります。
一面菜の花に囲まれ、かなり見応えがあります。
写真のスポットもいくつか用意されているので、家族や友人、恋人とのお出かけにも最適です。
また、近くにはバロックというスイーツ&ジェラートの美味しいお店や、いちご狩りスポットがいくつもあり、海も近いので眺める分にはとても綺麗です。
※菜の花の季節は海はまだ寒いです。
ぜひ一度足を運んでみてください。
住所:愛知県田原市堀切町浜藪
駐車場:無料(普通車200台)
1月13日(土)~2月2日(金)9:00~16:00
大人(高校生以上):300円
小人(中学生以下):無料
【身障者】大人:200円
【身障者】小人(中学生以下):無料
2月3日(土)~3月20日(水祝)9:00~17:00
大人(高校生以上):500円
小人(中学生以下):100円
小学生未満:無料
【身障者】大人:300円
【身障者】小人(中学生以下):無料
3月21日(木)~3月31日(日)9:00~17:00
大人(高校生以上):300円
小人(中学生以下):無料
【身障者】大人:200円
【身障者】小人(中学生以下):無料
※身障者の方に付き添いの方1名まで同額割引適用
<団体割引>
15人以上:2割引
※事前申し込みが必要です
<パスポート券>
1枚 1,000円(無記名 期間中有効)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
菜の花の育て方から、栄養素までわかりましたでしょうか。
菜の花は育てやすいうえに、鑑賞用としても綺麗な部類ではありますので、よければ育ててみてください。
料理も綺麗に彩られ、食卓が華やかになります。
レシピも簡単なものがたくさんありますので、ぜひ調べて色んなレシピを作ってみてください。
また、伊良湖菜の花ガーデンは筆者も数回足を運んだことがありますが、本当におすすめなので気になった方はホームページをご覧ください。
そして「みんなで農家さん」では、農業が好きな方、農家を志す人、農業従事者の方へ役立つ、最新情報やコラム、体験談などをこれからもお届けいたします。
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