西洋野菜で食卓をより華やかに!

お気に入りを見つけて定番メニューに加えよう

今や市場にはさまざまな種類の食材が流通するようになり、

珍しい西洋野菜を見かけることも多くなりました。

そもそも西洋野菜とは何なのでしょうか?

今回はその定義やおすすめの西洋野菜について解説します。

目次

西洋野菜とは?

西洋野菜の特徴

さまざまな西洋野菜

まとめ

西洋野菜とは?

西洋野菜とは、古来から日本で栽培されてきた野菜とは異なり、

近年海外から入ってきた外来種の野菜です。

特に明治以降にヨーロッパやアメリカなどから入ってきたものを言いますが、

本格的に日本人の間で食べられるようになるのは昭和30年代になってからです。

また、長崎出島のオランダ屋敷で、

オランダ人が自給自足で西洋野菜を育てていたと

「蘭館絵巻」で伝えられています。

西洋野菜に対するものとして和野菜、中国野菜がありますが、

和野菜自体の多くが中国大陸からの外来品種が定着したものであるため、

和野菜そのものにはっきりした定義は存在しません。

今日までの日本における西洋野菜の歴史は、

日本に在住する外国人用として

レタスやセロリなどが栽培されたことから始まります。

それまで日本では馴染みがなかった

野菜を生食するの「サラダ」の登場が

西洋野菜の利用を広めることになります。

このように、生食することが多い西洋野菜は今までの有機栽培でなく、

化学肥料を用いた清浄栽培(※1)で育てられたのも大きな特徴です。

近年では野菜の多様化が進み、

珍しい品種としてさらに多くの西洋野菜が好まれるようになり、

一部は空輸されたり、また国内での栽培も行われるようになっています。

なお、現在では明治以降に西洋から栽培用品種として導入されたものでも、

ジャガイモ、トマト、キャベツなどのように

日本国内で一般的になったものは西洋野菜から除外され、

おもに西洋料理の材料として使われる独特の野菜を指す傾向があります。

今後、在来種の品種改良やバイオテクノロジーなどによる新品種の開発が進み、

野菜の種類はどんどん変化することが考えられるため、

従来のイメージによる西洋野菜という区分けは

ますます不明瞭になる可能性が大きいと思われます。

(※1)生食できるように、下肥を使わずに化学肥料を主体とした野菜の栽培。

西洋野菜の特徴

西洋野菜は主にイタリアやフランス、アメリカなどの

各国の料理の材料として使われますが、

天ぷらやしゃぶしゃぶなど日本料理の食材として用いるのもおすすめです。

古くから日本で栽培され親しまれている野菜は、

より食べやすいよう品種改良がされてきました。

一方、西洋野菜は歯ごたえや香りが強いものが多く、

色も鮮やかで個性豊かな見た目も特徴です。

西洋料理=肉食文化であるため、

香りや味に特徴のある野菜が発達したとも言えます。

さまざまな西洋野菜

では、具体的にどんな西洋野菜があるのか見ていきましょう。

ルッコラ

原産:地中海沿岸地域

別名:ロケット、キバナスズシロ

ルッコラは地中海沿岸地域原産の一年草で、

炒りゴマのような風味とほのかな辛みがある香味野菜で、

成長とともに苦みが強くなるのが特徴です。

日本でもイタリア料理ブームで、

サラダに欠かせない葉物野菜としてポピュラーになりました。

加熱すると独特の辛みや苦みが消えてしまうため、

風味を生かすため生で食べるのが一般的です。

塩とオリーブオイルを少しかけたシンプルなサラダをはじめ、

パスタや焼き上がったピザの仕上げに散らして、

彩りと香りを添えるという使い方も。

また、ステーキ・ハンバーグなどの肉料理や、

魚のムニエルなどの添え物としても重宝されます。

栄養価も高く、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、鉄分

などが豊富に含まれています。

病害虫が比較的少なく育てやすいため、

家庭菜園でも栽培することは可能です。

フェンネル

原産:地中海沿岸地域

別名:茴香(ういきょう)、フィノッキオ

フェンネルはセリ科の多年草のハーブで地中海が原産とされ、

古代エジプトや古代ローマでも栽培されていた記録が残っており、

歴史上最も古い野菜のひとつと言われています。

葉や種子は香辛料などの食用として、

また消化促進効果のある薬用としても用いられ、

平安時代にはすでに中国を経由して日本にも伝わっていたようです。

フェンネルの葉は針のように細くふわふわとして、

甘くてスパイシーな独特の香りとほんのり苦味を感じる風味が特徴です。

根元の部分は新タマネギのように肥大しており、

薄くスライスするとシャキシャキとした食感を楽しむことができます。

ヨーロッパ諸国では日常的に食べられていて、

主にサラダやパスタ、魚料理の香りづけなどに使われます。

最近では日本の飲食店でも使われるようになってきましたが、

まだ一般的ではないので見かける機会は少ないかもしれません。

ズッキーニ

原産:北アメリカ南部やメキシコ北部

別名:うりかぼちゃ、サマースカッシュ

見た目はきゅうりのようで日本ではズッキーニと呼ばれますが、

実はカボチャ(ペポカボチャ)の仲間で和名はウリカボチャです。

カボチャの仲間でありながらつる(蔓)が長く伸びないため

「蔓なしカボチャ」という異名も。

原産地は北アメリカ南部やメキシコ北部ですが、

イタリア料理やフランス料理などにもよく使われます。

日本で広まり始めたのは1980年代からで、

現在はスーパーでも売られ、一般家庭でも食べられるようになり、

日本の食卓にかなり馴染んできた西洋野菜となりました。

果肉はナスに似た肉質で、ほのかに苦味があります。

未熟なうちに収穫するため水分が多く、糖質が少なくなり、

完熟果を食用とする一般のカボチャよりも低カロリーです。

きゅうりに似ていますが、あまり生食には向かず、

淡泊でクセもなく油との相性が良いことから、

主に炒め物や揚げ物、他の野菜と合わせた煮込み料理に使われます。

南仏の野菜の煮込み料理「ラタトゥイユ」には

欠かせない食材としても有名です。

ビタミンCやビタミンB2のほか、

余分な塩分を排出する働きがあるカリウムも含んでいます。

エシャロット

原産:中東地域

別名:シャロット

エシャロットは、中央アジア原産の小型のタマネギの一種で、

日本ではそこまで馴染みがありませんが、欧米ではポピュラーな野菜です。

見た目はタマネギよりも小ぶりで、細長い形をしており、

表面はタマネギと同じように乾燥した茶色い薄い皮に包まれています。

実の表面は薄紫色で内側は白く、紫玉タマネギのような感じですが、

タマネギのようなひとつの塊ではなく、2つ以上に分かれるのが特徴です。

特有の甘い香りがあるため、

香味野菜として料理の香りづけや臭み消しに用いられます。

刻んだものを肉や魚料理のソースにしたり、

すりおろしてドレッシングに入れたり、

その風味や食感が料理を引き立てるアクセントになります。

日本国内で流通しているものはほとんどが輸入品で、

タイやフランス、アメリカなどが主要な輸入国となっています。

また、よく似た名前の「エシャレット」は

品種名ではなく若採りのラッキョウのことで、

エシャロットとは別物です。

スイスチャード

原産:地中海

別名:フダンソウ

スイスチャードはヒユ科フダンソウ属の葉野菜で、

和名の「不断草」は季節を問わずほぼ一年中収穫できる

という特徴から名付けられました。

スイスチャードに近い品種は日本で「うまい菜」などと言われ、

味はほうれん草に近く、スイスチャードを代用することもできます。

赤や黄色、白などカラフルな茎や葉脈が特徴で、

茹でると鮮やかな色が抜けてしまうため、

色味を活かすならサラダや炒め物がおすすめです。

エグみやアクが少なく、シャキシャキとした食感が楽しめます。

色鮮やかなスイスチャードは野菜として食べる以外に、

観賞用として花壇の縁どりや鉢植えにも利用されています。

暑さ寒さに強く、病害虫の被害にも遭いにくい、

とても栽培しやすい野菜です。

ロマネスコ

原産:ローマ近郊

別名:ロマネスコ・ブロッコリー、カリフラワー・ロマネスコ

その不思議な形が目を引くロマネスコは、

イタリア料理で人気のあるカリフラワーの一種です。

特徴的な蕾は、「フラクタル」と呼ばれる螺旋状の渦が

何段階も続く幾何学的な形をしており、

その螺旋の数は「フィボナッチ数列」と一致するという、

なんとも神秘的な野菜です。

色は黄緑色でブロッコリーに似ていますが、

側枝は発達せずカリフラワーの性質を示すため、

味はブロッコリー、食感はカリフラワーという中間的な存在。

花蕾が固く締まって小さく、

色の綺麗なもの(先端が茶色に変色していないもの)を

選ぶのがおすすめです。

クセがなく、甘みがあり、サラダやピクルスにして食べるのが定番です。

他にも、茹でる、煮る、炒めるなど、

さまざまな料理で濃厚な味が楽しめます。

ビタミンCや鉄分が多く、女性に好まれる野菜のひとつです。

チコリー

原産:ヨーロッパ~中央アジア地域

別名:キクニガナ

チコリーは白菜を小さくしたような見た目で、

かわいらしいフォルムが特徴です。

和名が「菊苦菜(キクニガナ)」、英名が「チコリー(chikory)」、

仏名が「アンディーブ(endive)」と、さまざまな呼び名があります。

また、チコリーはいくつかの種類があり、

光を当てず軟化栽培をしたものがチコリーと呼ばれ、

葉先は黄緑色でほろ苦さとみずみずしさが特徴です。

葉先が赤紫のものはレッドアンディーブで苦みが強く、

アスパラガスチコリーと呼ばれることもあります。

ソテーにしてお肉や魚料理の付け合わせに用いられることが多く、

小さな葉に料理を盛り付けた姿が小船のように見えることから

「チコリボート」という呼び名で親しまれています。

チコリーを選ぶポイントはふっくらと丸みがあり、

巻きがしっかりして傷がなく、葉先が劣化していないなどです。

ビーツ

原産:地中海沿岸地域

別名:テーブルビート、火焔菜(カエンサイ)

ビーツはアカザ科のサトウダイコンの一種で、

見た目はカブや大根と似ていますが、

てんさい糖の原料となるテンサイ(甜菜)の仲間です。

日本には江戸時代の初め頃に伝わったとされ、

江戸時代の書物「大和本草」では、

現在のビーツとよく似た特徴の

暹羅(しゃむら)大根として紹介されています。

日本では火焔菜という名前がつけられるほど

その鮮やかな赤色が特徴で、

ショ糖を多く含むため、食べるとほんのりと甘みがあります。

その真っ赤な色を活かした料理が人気で、

スライスしてサラダに加えたり、

すりおろして鮮やかなソースにするのが一般的です。

欧米では一般的に食べられており、

ロシアやウクライナの郷土料理料理「ボルシチ」に欠かせない食材です。

アーティチョーク

原産:地中海沿岸

別名:チョウセンアザミ

アーティチョークは地中海地方原産の多年草で、

15世紀にイタリアで本格的な栽培が始まったと言われています。

他のチョウセンアザミ属の植物と違って葉にトゲがなく、

開花前のまだ硬いつぼみを調理して食べます。

菜の花やフキノトウのように花を丸ごと食べるのではなく、

つぼみの基部の肉厚になっている「ガクの根元」と、

”ボトム”や”ハート”と呼ばれる「芯の部分」を食用とします。

松ぼっくりを逆さにしたような形のつぼみは、

加熱するとホクホクとした食感が

「ゆり根」や「そら豆」に似ていると言われています。

日本には江戸時代にオランダから持ち込まれて

栽培された記録があるようですが、

食材としてはそれほど広まらなかったようです。

インドでは二日酔いの防止として、

飲酒後にお茶に混ぜて飲まれています。

バターナッツかぼちゃ

原産:北アメリカ〜南アメリカ

別名:バターナッツ・スクワッシュ

バターナッツかぼちゃは北アメリカから南アメリカにかけての

乾燥した砂漠周辺の荒野が原産地のカボチャです。

カボチャにはホクホクとした粉質系の西洋カボチャ、

しっとりした粘質系の日本カボチャ、

ズッキーニなどのへポカボチャの3系統があります。

日本カボチャに分類されるバターナッツかぼちゃは、

水はけの良い砂質の畑でよく育ちます。

見た目はかわいいひょうたん型で、

味は名前の通りナッツのような風味とバターのようなコクがあり、

ポタージュにするのが一般的で美味しいです。

ひょうたんの首の部分には種が入っておらず、

下の部分に種が集中しているので食べる部分は多いのですが、

種がある部分に比べると少し水っぽく、甘みも少なめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

お馴染みのものから変わり種まで、

西洋野菜と言っても本当に色々あって楽しみ方もさまざまです。

日本食に上手にアレンジしたり

原産国の定番レシピに使って味わったりと、

西洋野菜で食卓を華やかにしてみるのもいいですね。

今後も新しい西洋野菜に注目しましょう!

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