効率的に農業を学ぼう!農家を目指す方におすすめの学習方法10選
「いつか就農してみたい」と思ったときに悩むのが学習方法についてです。
農業について学ぶ方法はさまざまで、学校に通うだけではなく、本、インターネット、SNSなどがあげられます。
しかし、すべての方法を試すほど時間に余裕のある方は少ないのではないのでしょうか。
この記事では、就農希望者に向けて、農業を学ぶ方法について詳しく紹介します。
また、たくさんある学習方法の中から、自分に最適な方法がどれなのかを選ぶポイントについても紹介します。
「農業について学ぶ方法が知りたい」、「なるべく効率的に自分に合った方法で学びたい」、「今の学習方法を見直したい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
農業を学ぶ方法とは?
農業について学ぶ方法としては以下の10種類があげられます。
- 農業大学校
- 農業大学
- 通信教育
- 農業法人
- 家庭菜園
- レンタル農園
- 本
- WEBメディア
- 漫画
- SNS
学校に通いながら集中的に学ぶ方法から、独学で本やスマホを活用して学ぶ方法などさまざまです。
ひとつずつ詳しく紹介していきます。
農業大学校で学ぶ
「農業大学校」は就農に向けて集中的に学びたいという方におすすめ。
農業大学校とは、主に就農などの農業関係の就職を目指す方や、経営発展のためにスキルアップを目指す農業者の方のための専門学校です。
全国42道府県に設置されているため、現在住んでいる所からでも通いやすいことも特徴のひとつです。
また、「実践的」に学べることが特徴であり、教科書をつかった座学や研究よりも実習時間を多くとっています。
さらに、1学科が数十人程度と少人数制での授業を実施しています。そのため、実際に自ら参加しながら経験を積むことが可能です。
基本的に1年から2年間通う必要があり、年間の授業料は12 万円程度と比較的安価です。
ある程度のお金と時間はかかるものの、就農に必要な知識と技術を身につけることができます。
また、同じ目標を持った仲間と出会うことで人脈を広げられるメリットもあります。
仕事などで忙しくて難しいという方向けに社会人向けの研修や通信教育を行っている農業大学校もあります。
平日に通うことが難しいという方はこちらからチェックしてみてください。
また、農業大学校についてはこちらの記事で詳しく紹介しております。
農業大学で学ぶ
「農業大学」や「大学の農学部」では、農業の基本から専門的な内容まで幅広く学ぶことができます。
農業大学は基本的に4年生であり、修了した際には大学卒業扱いになります。
また、学費も年間100万円前後と高額である場合が多いです。
農業大学では就農のための学習というよりも基本的には研究が中心となります。
たとえば農業的な観点から環境問題や食糧問題に向き合って研究をしたり、AI技術を使った農作物の研究などをしています。
そのため、大学の学習内容は農業の現場に直接活かせる内容ではない点には注意が必要です。
最先端の農業技術に興味があり自分の知識の幅を広げたいという方には農業大学がおすすめです。
通信教育で学ぶ
「通信教育」は自宅でパソコンやテキストなどを使って学習する方法です。
農業が学べる通信教育の多くは社会人向けのスクールであるため、働きながらでも無理をすることなく学ぶことができます。
入学試験もなく、学ぶ期間や予算に合わせてスクールやカリキュラムが選べる、選択肢の多さも魅力の1つです。
また、完全オンラインのみではなく、月に1回ほどは農場に行って実践的に学べるスクールもあり、その人の目的に合った学び方を選ぶことが可能です。
農業が学べる通信教育についてはこちらの記事で詳しく紹介しております。
農業法人で学ぶ
農家になる意思が強い方や、なるべく早く農家になりたい方には「農業法人」に就職しながら学ぶという方法もおすすめです。
法人化するほどに成功した農家で実際に働くことで、栽培技術や知識を得ることができるだけではなく、農業経営や流通の方法など、独立後に役に立つ情報について知ることができます。
農家として独立を目指している人にとっては、給料をもらいながらリアルな現場の様子を学ぶことができる農業法人はメリットが多いといえます。
受け入れ先が少ないことがデメリットではありますが、最近では農業未経験者を受け入れて就農に向けて指導してくれる農業法人も増えてきています。
自分がどんな農業をしたいのかイメージを固めた上で、自分に合った就職先を選びましょう。
就農に向けて指導を行ってくれる農業法人については、全国新規就農相談センターの農業法人情報でも確認することができます。
家庭菜園で学ぶ
自宅の庭やベランダで野菜を育てる「家庭菜園」は気軽に農業を経験することができます。
「ゆっくりと自分のペースで栽培したい」という初心者の方におすすめです。
家庭菜園は、大きい規模でなければ時間もお金もかからないため、誰でも無理なくはじめることができます。
自宅で野菜栽培の経験を積み、慣れてきたら規模を大きくしたり、より本格的に農業について学んでみましょう。
まずは家庭菜園を通して、農業の最大の魅力である収穫する楽しさを経験してみましょう。
初心者の方はモチベーションを維持する為にも、まずは小松菜や二十日大根などの失敗の少ない育てやすい野菜がおすすめです。
おすすめの家庭菜園の野菜についてはこちらの記事で紹介しています。
レンタル農園で学ぶ
農地を持っていないけれど、本格的に家庭菜園や農業体験がしたいという方におすすめなのが「レンタル農園」です。
レンタル農園とは農地を借りるサービスであり、道具の貸し出しやスタッフからのサポートもあるため、初心者でも無理なく農業経験を積みながら農業について学ぶことが可能です。
レンタル農園には市民農園と民間農園が存在します。
初心者には費用は高いですが、サポートが手厚い民間農園がおすすめです。
家庭菜園などの経験や農業に関する知識があり、大きな規模で野菜を作りたいと考えている人は市民農園を選ぶといいでしょう。
また、おすすめのレンタル農園についてはこちらの記事で紹介しております。
本で学ぶ
農業について独学で学びたい方におすすめなのが「本」です。
本で学ぶ方法はコストパフォーマンスが高いことが魅力です。
インターネットの情報と比べると時間をかけて作られているため、本の「情報の信頼度」は高く、一冊あたり数千円と安価なため気軽に購入することが可能です。
将来農家になりたいと考えている方には、脱サラした農家や、働きながら副業で農家をする方法など、実際の体験を元に執筆した農業本が役に立つはずです。
農家の成功経験やその稼ぎ方、戦略などのノウハウを本を通して知ることで、曖昧だった農業のイメージが具体的になり、就農に対して前向きに考えることができたり、自分の学ぶべきことや、やるべきことが見えてくるかもしれません。
ちなみに、おすすめの農業本についてはこちらで紹介しております。
WEBメディアで学ぶ
「WEBメディア」は農業の最新情報が知りたい方や、スキマ時間に学びたい方におすすめです。
WEBメディアは、 パソコンはもちろんスマートフォンやタブレットなど、インターネットへの接続が可能な端末であればいつでもどこでもアクセスすることができる手軽さが魅力です。
また、WEBメディアは「情報の鮮度」が非常に高く、農業に関するイベントや、スマート農業などの最新技術の紹介、最新の統計データの結果についてなど、農業に関する情報が日々更新されています。
その記事数は膨大なため、空いた時間に読み進めることで農業に関する知識が身についたり、新たな発見に出会ったりと、読んで損はない内容の記事がWEBメディアには詰まっています。
また、おすすめのWEBメディアについてはこちらの記事で紹介しております。
漫画で学ぶ
「漫画」は、農業に関する知識がない人や、活字の本はハードルが高いと感じる方におすすめです。
農業漫画は初心者でも理解できるような工夫がされており、主人公の多くは読者と同じ初心者であることが多いです。
そのため、専門用語は少なく、読者が置いていかれないように、少しずつ農業について紹介していく漫画がほとんどです。
「先が気になる!」と読み進めていくうちに、農業についての理解も深まっていくはずです。
最近ではほとんどの漫画は電子書籍化されており、すぐにスマホで読むことができる気軽さも魅力です。
また、おすすめの農業漫画についてはこちらの記事で紹介しております。
SNSで学ぶ
YouTube、Twitterなどの「SNS」を通して農業について学ぶという方法もあります。
SNSでは、実際の農家さんが農作物の栽培方法や日常の出来事を投稿しており、就農情報や農業経営についても知ることができるため、多くの就農希望者が活用しています。
その中でもオススメなのはYouTubeで学ぶ方法です。
YouTubeは無料で利用できる上に視覚的に学ぶことができるため、記憶に残りやすく理解しやすいと好評です。
たとえば、農業系YouTuberの代表的存在である塚原農園のチャンネル登録者は47万人であり、その需要の高さが伺えます。
また、Twitterも天候や季節に応じたリアルな情報やビジネスのヒントになるような最新の情報を得ることができる魅力があります。
ぜひ、自分の好みや知りたい情報に合わせてSNSを活用してみましょう。
自分に合った学習方法を選ぶポイントとは?
農業を学ぶ方法を10種類紹介しましたが、どれが自分に合っているのか迷ってしまう方も多いかと思います。
興味のある学習方法をすべて経験するのも良いですが、あれもこれもと手を出すと疲れてしまい、挫折する原因にもなります。
なるべく回り道せず効率的に学べるよう、学習方法を選ぶポイントについて紹介します。
目的を明確にする
どこでどのような農業をしたいのか、自分が学ぶための目的を明確にしましょう。
就農する地域や目指す農業によって勉強の内容は変わってきますので、可能な限り具体的に決めることがポイントです。
たとえば、北海道と沖縄では気候が大きく異なるように、その地域に合った作物や栽培方法が存在します。
また、畑作、果樹や稲作などの農業の分野によっても学ぶべき内容は異なります。
さらに、就農までの時期を具体的に決めることで学んだままにすることを防ぐことができます。何年後に就農するのか、そのためにまずは仕事をしながら学び、その後学校に通う、などを決めることで、就農に向けて適切な動きをとることができます。
独学か指導者を付けるか
本や家庭菜園、SNSなどを活用して独学で学ぶ方法と、学校や農業法人などの指導者を付けて学ぶ方法が存在します。
独学は自分のペースで学習を進められるというメリットがありますが、自分の意思でいつでも学びを中断することも可能なため、強い意志が必要になります。
一方、指導者が付いている学習方法では、カリキュラムに従った効率的な学習が可能であり、内容の理解も深くなることが期待できます。
疑問に思った点をすぐに確認できるのも大きなメリットであるといえます。
また、同じ目的を持った者どうしで仲良くなって、人脈形成が可能ということがあると思います。
その反面、拘束される時間が長く、途中で辞めることが難しいというデメリットも存在します。
独学か指導者を付けるのか、どちらが自分には適しているのか熟考した上で判断しましょう。
予算は無理のない範囲内にする
就農にはある程度の初期費用が必要になるため、学習にかけるお金は無理のない範囲内にしましょう。
基本的には独学で学ぶよりも、その場で質疑応答ができる環境の整った学校などの方が理解は早いでしょう。
しかし、サポートが手厚い学習方法ほど、金額は高い傾向にあります。
そのため、どの程度学習にお金をかけられるのかを決めた上で、無理なく自己投資をする必要があります。
生活スタイルに合ったものを選ぶ
社会人として働きながら仕事終わりや休日に学ぶ人や、仕事を辞めて学ぶことに集中する人、忙しくてスキマ時間に少しずつ学びたい人など、学習に費やす時間はさまざまです。
就農にはある程度の時間が必要となるため、無理をすると途中で挫折する原因となります。
学習にどの程度の時間を費やせるか考えた上で、自分の生活に合った学習方法を選びましょう。
まとめ
農業について学ぶ方法を10種類紹介しました。
通学や就職をしてしっかりと学ぶ方法から、スマホひとつでスキマ時間に気軽に学べる方法まで、学ぶ手段はさまざまです。
ぜひ、自分に合った方法を組み合わせて農業についての知識や技術を身に付けていきましょう。
また、「みんなで農家さん」では、新規就農者のサポートを行っております。
「みんなで農家さん」では新規就農者数の向上を目的に活動しているため、新規就農のサポートがしっかりしています。
研修農場で実際に栽培経験を積むだけではなく、その後の新規就農まで支援する体制が整っています。
学校のようにカリキュラムも存在し、就農に必要な知識や情報を得ることができます。
農園へ行けない日はスタッフが代わりに管理してくれるため、働きながらでも無理なく通うことが可能です。
新規就農にむけて実際に農園を管理しながら経験を積みたい、なるべく最短距離で効率的に就農したい、具体的にどこで就農するのか決まっていないという方は、ぜひこちらから詳細を確認してみてください。
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