田植え機の種類と選び方とは?生産効率をあげよう

世界では農業を機械でやることで生産効率を上げることが日常になってきました。
もちろん日本でも農業の機械化は進んでおり、今後も機械を中心に農業をしていく人が増えてくると予想されます。

そして、農業の中でも特に重労働と言われるのが「田植え」であり、田植え機の導入は大きな負担軽減につながります。しかし、機種が多種多様で選び方に迷うこともあるでしょう。
本記事では田植え機の種類と選び方について解説します。
田植え機の導入を考えている農業従事者の方はぜひ参考にしてください。

田植え機の種類と特徴

田植え機には、手押し式、二人乗り式、自走式など、様々な種類があります。
それぞれの特徴を詳しく解説します。

手押し式田植え機

手押し式田植え機は、手押しで進めながら種まきや田植えを行う機種です。
一般的に、小規模な田んぼや畑で使用されます。
手動で進めるため、作業効率はあまり高くありませんが初期投資が少なく、メンテナンスも容易なため、導入しやすいという特徴があります。

二人乗り式田植え機

二人乗り式田植え機は、二人で乗り機械が自走しながら種まきや田植えを行う機種です。
手押し式よりも作業効率が高く、大規模な田んぼで使用されることが多いです。
また、一定の精度で種まきや田植えができるため、労力の軽減や作業時間の短縮につながります。

自走式田植え機

自走式田植え機は、車輪やトラックタイプの履帯を装備し自走しながら種まきや田植えを行う機種です。二人乗り式よりも大型であり、大規模な田んぼや稲作農家で使用されることが多いです。
一定の速度で作業ができるため、大規模農地での作業に向いています。

背負い式田植え機

背負い式田植え機は、肩にかけて使用する機種で、手動で進めながら種まきや田植えを行う機種です。手押し式と同様に小規模な田んぼや畑で使用されることが多いです。
作業効率は手押し式よりも高く、腰や膝などの負担を軽減することができます。

田植え機は農地面積や金額など様々です。

次に田植え機の選び方について解説します

田植え機の選び方のポイント

田植え機を選ぶ際には、主に4つのポイントを考慮しましょう。

作業規模

田植え機の選び方の第一のポイントは、自分の経営規模に合った機種を選ぶことです。
小規模な農地であれば、手押し式や背負い式の田植え機でも十分な場合がありますが、大規模な農地であれば自走式の田植え機を選ぶべきです。

作業効率

田植え機を導入する目的は、作業効率の向上です。
機種によって作業効率に差があるため、自分の作業スタイルや目的に合った機種を選ぶことが重要です。
二人乗り式や自走式の田植え機は、作業効率が高く大規模農地での作業に向いています。

種類や種の取り扱いによる適性

田植え機によって取り扱える種類や種の大きさに差があります。自分が栽培している種類や品種に合わせた機種を選ぶことが重要です。
また、取り扱いについても注意が必要です。特に小粒の種類は、精度や安定性に難がある場合がありますので、機種選びの際には注意が必要です。

メンテナンスのしやすさ

田植え機は、長期間使用することが前提となります。
そのため、メンテナンスのしやすさも重要なポイントの一つです。
自分でメンテナンスできるかどうか、修理が必要な場合にどのようなサポートを受けられるかなど、購入前に確認することが必要です。

以上が、田植え機を選ぶ際のポイントになります。自分の作業スタイルや目的に合わせた機種を選び、効率的な作業を行いましょう。

田植え機の値段はいくら?

田植え機の値段は、機種や機能、性能、ブランドなどによって大きく異なります。
一般的には、手押し式や背負い式の田植え機は10万円以下から購入できる場合がありますが、自走式の田植え機は50万円以上する場合があります。
また、二人乗り式やトラクターと一体型の自走式田植え機は100万円以上する場合もあります。

田植え機の値段には機能や性能が大きく関係しています。
例えば、自走式の田植え機は、操縦性や作業効率に優れており、自動で種を植える機能を持つ場合が多く、高価格帯になります。
一方で、手押し式や背負い式の田植え機は単純な構造で安価に購入できますが、作業効率や操作性には劣ります。

また、ブランドによっても値段が異なる場合があります。
有名メーカーの田植え機は、品質が高く信頼性があるため、価格が高くなっています。
逆に、中小メーカーの田植え機は価格が安くなっている場合がありますが、品質や保証内容については購入前に十分に確認する必要があります。

以上のように、田植え機の値段は機種や機能、性能、ブランドによって大きく異なります。自分の用途に合わせた機種を選び、予算内で最適な田植え機を選びましょう。

田植え機オススメブランドとブランドの特徴

田植え機は、多数のメーカーから販売されており、それぞれ特徴があります。
ここでは、一般的にオススメされる田植え機のブランドとその特徴を解説します。

【ヤンマー】

ヤンマーは、農業機械のトップメーカーとして知られており、田植え機においても高い技術力を持っています。
品質が高く、作業効率が良い点が特徴であり自動で種を植える機能を持った機種も充実しています。
また、保証期間やアフターサービスにも力を入れており安心して使用できます。

【クボタ】

クボタは、日本国内でも人気の高い農業機械メーカーです。
田植え機においては、コンパクトで扱いやすい機種が多く、小規模な農家でも使いやすい点が特徴です。
また、操縦性や操作性に優れた自走式の田植え機もラインナップしています。

【アイシン精機】

アイシン精機は、自動車用トランスミッションの大手メーカーであり、田植え機にも高い技術力を持っています。
特に、自走式の田植え機に強く、操縦性や作業効率に優れています。また、ヤンマーやクボタと比較しても価格が比較的安価であるため、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。

【ホンダ】

ホンダは、自動車やバイクのメーカーとして知られていますが、田植え機もかなり有名なブランドです。背負い式の田植え機が特に有名で、作業効率が良く、軽量で扱いやすい点が特徴です。
価格も比較的安価であるため、小規模な農家でも手軽に購入できる点が魅力です。

中古の田植え機を購入するメリットとデメリット

田植え機は決して安価なモノではありません。小規模農家は特に手が出しにくいものです。
しかし「田植え機が欲しいという方」には中古をオススメします。
中古であっても性能の良い商品が見つかることもありますが、注意が必要な点もあります。
田植え機の中古品について詳しく解説します。

【メリット】
価格が安くなる: 新品に比べて中古品は値段が安くなる場合があります。予算に余裕がない農家にとっては、中古品の購入が現実的な選択肢となることもあります。

手軽に購入できる: 新品は納期がかかる場合がありますが、中古品はすぐに手に入れることができます。

種類が豊富: 中古市場には、新品では入手困難なレアな田植え機も存在します。自分に合った機種を探すことができるかもしれません。

【デメリット】
品質にばらつきがある: 中古品は、前の所有者がどのように扱っていたかによって、品質にばらつきがある場合があります。性能が低下しているものや、修理が必要なものが混ざっている可能性があるため、しっかりと確認する必要があります。

故障やトラブルのリスクがある: 中古品は、使用期間が長い場合があるため、故障やトラブルが起こる可能性が高いです。保証期間が終わっている場合もありますので、購入前に十分に確認することが必要です。
買い取りや再販の難しさ: 中古品の田植え機は、必要に応じて買い取ってもらったり、再販したりすることが難しい場合があります。
また、メーカー保証が適用されないため、自己責任での使用となります。

中古品を購入する際には、以下の点を特に注意し購入するか検討しましょう。
・見た目だけでなく、エンジン音や動作状態も確認する。
・修理歴や過去の事故などの情報も確認する。
・購入時には、保証やアフターサポートについても確認する。

田植え機による事故

田植え機はとても便利なモノですが、適切に取り扱わない場合、事故や故障が発生する可能性があります。実際に田植え機による年間の事故も少なくはありません。
田植え機でよくある事故について解説します。

1つ目は田植え機に挟まれる事故です。田植え機は複雑な構造を持っており、動作中に部品が動くことがあります。そのため、手や足が部品に挟まれる事故が発生することがあります。
特に、田植え機の機械点検や修理作業中には、危険性が高くなるため注意が必要です。

2つ目は転倒事故です。田植え機は重量があるため、斜面や凸凹した場所での使用には十分な注意が必要です。斜面や凸凹した場所で転倒すると、機械本体や部品が破損するだけでなく作業者が負傷する危険性もあります。

3つ目は燃料関連の事故です。田植え機は燃料を使用して動作します。燃料に火がついたり、漏れたりすると、爆発や火災の原因になるため十分な注意が必要です。
また、燃料の取り扱いには火気厳禁で換気ができる場所で行うことが望ましいです。

以上の3つは特に起こりやすい事故として紹介しました。
田植え機には多くの事故が起こり得るため、作業前には必ず取扱説明書をよく読み正しく取り扱うことが大切です。
また、作業中には周囲の状況にも注意し必要な安全装置をしっかりと取り付けることも重要です。

まとめ

本記事では田植え機について詳しく解説しました。
田植え機は生産効率を上げるために購入をオススメしますが、一方で使用方法を間違えるととても危険なモノです。
田植え機の事故は年々減少していますが、0にはなっていません。安全に効率よく使用しましょう。
本記事を読んで田植え機の購入もぜひ検討してみて下さい。

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最後までご覧いただきありがとうございました。

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