こんにちは!
青い空、白い砂浜、豊かな自然に囲まれ観光地としても有名な沖縄!
普段都会に住んでいる方や、旅行で訪れてみた方の中には
沖縄に移住したいな、でも仕事あるかな?自給自足出来ないかな?
なんて思ったことがあるのではないでしょうか??
近年様々な職業が増えている中、農業という仕事は変わらず人間のライフスタイルを支え続けています。
でも農家さんがどのような生活を送っているのか、沖縄の農業がどのようなものなのか、
中々イメージしづらいのでは無いでしょうか??
そんな皆さんに沖縄での農家生活をお伝えしようかなと思います!
目次
1.南国沖縄!農家の生活とは!?
1-1.農家の朝は早い!朝のルーティン
1-2.時期ごとに違うサイクル
2.各農業の1日の流れ
2-1野菜農家のスケジュール
2-2畜産農家のスケジュール
2-3沖縄ならでは〇〇農家のスケジュール
3.沖縄の農業、地域の特徴
3-1沖縄の農業の分布
3-2今後の話
3-3サポート
4.まとめ
南国沖縄!農家の生活とは!?
農家の朝は早い!朝のルーティン
農家さんの仕事はどんなイメージでしょうか?
農業は農地を農業がしやすい環境に整えて、米や野菜や果物などの作物を育成して出荷することです。
なので農家さんの多くの作業が屋外のもの中心になることが多いです。
そのため自然や日照時間に合わせた労働スタイルをとるのが基本になります!
中には夜間に農作物の様子を見に行かなくてはいけないものもありますが、
多くの方が日が昇る時間に起きて作業をはじめ、日が沈む夕方頃には作業を終えるようにされています。
自然溢れる沖縄でだったら日の出とともに活動するのは気持ち良さそうですよね!
時期ごとに違うサイクル
農家さんの生活スタイルは、一年間を通して変化します!
農作物を育てるためには
- 土づくりをする時期
- 苗植えをする時期
- 栽培をする時期
- 収穫をする時期
とたくさんの過程があるため、その時期に応じて生活スタイルや一日のルーティンを変えなくてはなりません。
一般的には、最も忙しくなるのは収穫期です!
管理している畑の大きさにもよりますが、収穫の時期は朝から晩まで収穫作業が続き、休日もほとんど取れなくなります。
ただ長い時間と沢山の手間をかけて育てた野菜を収穫するのは達成感が凄そうですよね!
年で考えると土づくりをする時期であれば畑の土を起こして肥料をまき、植えつけの時期には苗を植え、栽培の期間は雑草の処理や虫の対策、成長の管理。収穫の時期には一日中収穫をして出荷の準備をします。
基本的には春から夏にかけての期間が繁忙期。収穫が終わって秋から冬にかけてが農閑期と言われ少し落ち着く期間になります。
ただ、農作物の種類によって生活スタイルは変化します。
一年中出荷できるものもあれば、母の日のカーネーションやハロウィンのカボチャ、クリスマスのシクラメンなど、季節ものの農作物もあります。
季節ものに関しては短期間で一気に収穫・出荷しなければ売り物にならないようなものあるので注意が必要です
沖縄は、その気象条件や地理的条件 などにより他の都道府県(本土)の農業とは異 なる特色を有しているので本土とはまた違った生活スタイルが経験できますが大きくは上記の流れと同じになります!
各農業の1日の流れ
野菜農家のスケジュール
4:30 起床
5:00 畑の管理、収穫、出荷調整
7:30 休憩、朝食
8:30 直売店へ出荷、草刈り
13:00 昼食
13:30 土寄せ、作業
18:00 夕食、家事
22:30 睡眠
畜産農家のスケジュール
6:00 起床 朝食、家事
8:00 仕事
12:00 昼食
13:00 仕事
17:00 夕食
19:00 事務、精肉
22:00 睡眠
豚の畜産農家の場合、農家豚舎の清掃やワクチン接種、子豚の世話などが仕事内容になります。
畜産には、家畜に子どもを産ませて育てる「養殖」と、購入した子どもを育てる「肥育」があり、生き物を育てる分野菜農家さんに比べて家を留守にしにくいなど特徴があります
近年は収穫作業などの機械化が進んでいるので身体的な負担は徐々に軽減されていますが、
まだまだ農業は体力勝負の力仕事が多いです。
そのためこまめに休憩をはさむことがとても重要になっていきます。
農家さんが体を壊すとその期間農作物の世話が出来なくなってしまいますからね
最近だとICT(情報通信技術)やロボット技術を取り入れたスマート農業を導入している農家さんもいらっしゃいます
例えばドローンによる農薬やミネラル資材の散布、農業用重機の操縦など様々なところで
人件費と労力をカットする工夫をされています。
沖縄ならでは〇〇農家のスケジュール
沖縄ならではといえば全国シェア1位のサトウキビや沖縄県北部や南部、宮古地域で収穫されるゴーヤーがあります
その他にもシークヮーサー、パイナップル、マンゴー、もずくなどがありどれも有名な沖縄の農産業です。
パイナップルの生産量は輸入自由化以降急減しましたが、その一方で花きや肉用牛などの生産業が成長しています。
ここではサトウキビについて少し深堀しようと思います!
サトウキビは主に、沖縄県南部や八重山地域、宮古地域で収穫されます。
沖縄県や鹿児島県南西諸島では欠かすことのできない基幹作物となっていて、
これは、サトウキビが他の農産物に比べて、強風や水不足に対して非常に強いという特徴があるためです。
台風や干ばつなどの厳しい自然環境に直面することが多い沖縄では農家の約7割がサトウキビを栽培しています。
サトウキビは栽培方法も地域柄にあっています!
サトウキビの植付には「春植え」、「夏植え」の2つがあり、植付時期や生育期間、労働力、収穫量などをコントロール出来るため、農家の皆さんそれぞれ自分にあったサトウキビ作りをしています。
また、サトウキビは植付~収穫を行った後、最初の苗からまた芽が出てくるので新たに植付を行わなくても3~4回収穫することができます。
この栽培方法を「株出し」といい、毎年植付をしなくていいので労働力が軽減できます。
農家さんは高齢化が問題になっているので労働力をコントロール出来るのは助かりますね!
沖縄の農業、地域の特徴
沖縄の農業の分布
沖縄の土壌は国頭マージ(55.1%)・島尻マージ(27.4%)・ジャーガル(8.0%)・沖積土壌(9.5%)の4つに分類されます。
国頭マージの土壌pHは酸性を示し、主にさとうきび、パインアップル、果樹が生産されています。島尻マージとジャーガルの土壌pHは弱酸性を示し、主にさとうきびと野菜が生産されています。
沖縄気象台によると那覇市の年平均気温は23℃ほどで冬でも年平均最低気温は15℃を下回らず、月平均相対湿度は年間を通じて70%以上、年降水量は2000ミリほどとなっており、いわゆる高温多湿の気候です。
自分が住む場所、育てたい作物によって色々な選択が出来ますね!
今後の話
沖縄県の農業は収益面が課題となっています。
原因は沖縄県の立地にあります。
沖縄県は大小合わせて約160もの島からなっており、島嶼性が高い輸送費につながりコストがかかっていると分かりました。
そこで、沖縄県では、6次産業化を進めています。6次産業化とは、1次(農林漁業)と2次(工業)と3次(商業)を融合することで、新しい産業を形成しようとする取組のことです。
6次産業の「6」は、1次2次3次産業それぞれの産業を掛け合わせて1×2×3=6で新たな価値を生み出すことを意味しています。
例えば、漁師さんが獲った魚を干物に加工して販売することや、農家さんが採れた野菜を使って販売することも6次産業です。
最近ではその地域の多様な資源を生かした特色ある6次産業化が進んでいます。
沖縄は気候が特徴的なため、6次産業化が進むことは所得の向上につながります。
理由としては、地産地消が増えることで遠方への輸送費が削減されること、規格外で出荷できない農作物を加工して使うことで食品ロスを減らせることがあげられます。
あわせて、沖縄は東アジアの地域の中心に位置する為、国内はもちろん中国や東南アジアへの流通拠点としても力があります。
海外からの日本の食材へのニーズが高い為、海外輸出の流通拠点という沖縄の強みを活かすことができます
サポート
農林水産省では、次世代の就農者を目指す人材に対し支援を行う為「農業次世代 人材投資資金」という制度を用意しています!
この制度は、就農前の研修を後押しする「準備型(2年以内)」
及び、収納直後の経営確立を支援する「経営開始型(5年以内)」を交付します
交付を受ける条件は就農予定時の年齢が49歳以下であることや、独立・自営就農や雇用就農を目指すことなどがあり、これら全てに当てはまることが必要になります。
ただ、このような補助金制度を利用することで農具や設備の初期投資にまわせたり、新規就農へのハードルを少しでも低くすることができるので、一度検討してみてはいかがでしょうか!
まとめ
沖縄に移住して農家を始めるのであれば、沖縄の文化や他県では味わえない新鮮な食材に出会えるのも魅力のひとつです。
また農家同士の距離も近く、ある一部の地域では月に一度、独自で勉強会を設けている地域もあるとの事なので、農業未経験の方でも他の農家さんのサポートを受けながら農業を始めることが出来ると思います!
他にも、沖縄で農家を始めれば沖縄の青い空と海、素晴らしい景色を見ることが出来るという点もメリットとして挙げられるでしょう!
いかがだったでしょうか?
今回の記事では沖縄の農家さんの一日や、沖縄の農業の特徴などを書いてみました。
農業は日本の食生活を支える大事な産業ですし、移住を考える人にとっては自給自足の一つの手段になります。
農業への挑戦や沖縄への移住、出稼ぎを考えてる方の力に少しでもなれれば幸いです。
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