家庭菜園初心者が育てるべき野菜はコレ!実際に栽培して分かったおすすめの作物3選

すくすくと育つ野菜に癒されたり、おいしい自家製野菜を楽しんだり、たくさんの魅力を持つ家庭菜園。

忙しい日々に追われる中でも、家庭菜園を楽しみたいですよね。

実際に、家庭菜園は2人に1人はやったことがあるという調査結果もある人気の高い趣味であり、子どもの食育効果やストレス解消にもつながるといった効果もあります。

しかし、興味はあるものの、

「忙しくてなかなか始められない。」

「何を育てて良いのか分からない。」

「せっかく育てるのであれば失敗したくない。」

「色々調べてみたけれど、記事によっておすすめの野菜が違うので迷ってしまう。」

などの理由から最初の一歩がなかなか踏み出せないという方も多いはずです。

本記事では、そんな家庭菜園初心者に向けて、実際に複数の野菜を育ててみて分かった、『とにかく手間をかけずに育てられる作物を3つ』紹介します。

時期が良ければ種を播いて間引きをした後は水やりの必要もなく、完全にほったらかしで育ちますので、忙しくても負担なく挑戦することができますよ!

家庭菜園は、野菜の成長や収穫の喜びを実感できるだけでなく、味わう楽しさや心身の健康にもつながるおすすめの趣味です。

ぜひ、本記事でおすすめの作物を栽培して、忙しい日常の中でも家庭菜園の楽しさと充実感を実感してみてください。

ほったらかしで育つ野菜の特徴

「手間がかからない」とはいっても、人によってその度合いは違うものでしょう。

今回紹介する作物は「発芽し、苗を植え付けた後は、収穫までほぼほったらかしで問題ない野菜」です。

植えるときと収穫の手間はかかりますが、その間は様子をみて必要であれば作業をするだけです。

そのため、忙しくて野菜作りに時間をかけられなくても、週末のみしか手入れができなくても、充分に農業を楽しむことができます。

ここでは、手間のかからない作物の特徴について紹介します。

栽培期間が短い

野菜によって収穫までにかかる栽培期間は違います。

長いものは数年、短いものは1ヵ月程度で収穫することが可能です。

「栽培期間が短い」ことのメリットは、天候による影響を受けにくい点です。

栽培期間が短いとその間に急激に天候が変化するリスクは下がるため、寒さや暑さで作物が弱ったり、土の環境が変わって病害虫にかかる、生育不良になるといった可能性が低くなり、初心者でも失敗しにくくなります。

また、早く収穫できる作物の中には、追肥が必要ないものも多く、手間やコストを最小限に抑えることができます。

秋まきで育てる

作物にはそれぞれ栽培に適した季節がありますが、暖かく虫が元気な時期に栽培する「春まき」よりも、虫の活動が落ち着く涼しい時期に栽培する「秋まき」の方が害虫による被害を抑えることができます。

栽培期間が短いものであれば、種まきをして間引きをした後は、水やりもせずにほったらかしでも育ちます。

そのため、初心者には秋まきから始めるのをおすすめします。

ただ、春まきは日照時間が長く作物が成長しやすいため、生育が早いというメリットも存在します。

春まきで栽培する場合は、害虫からの被害を避けるためにも防虫ネットなどで対策をしましょう。

栽培可能な時期が長い

夏野菜、秋野菜と呼ぶように、作物によって栽培に最適な時期が存在します。

この『栽培可能な時期』が長いものを選ぶと、手入れの手間が少なく初心者でも失敗しにくいです。

栽培可能な時期が長いということは、気候の影響を受けにくく、強い野菜であるということです。

そのため、発芽率が高く、その後の生育も順調に育つことが多いです。

種まきや植え付けの時期を選ばないので、初心者でもタイミングに悩むことなく安心して始めることができますよ。

また、耐久性が高く、病気や害虫にも強いため、健康な状態を維持しやすいです。

栽培可能な時期が長いと、種まきの時期をずらしながら少しずつ収穫していくといった方法も可能ですし、秋に播いて残った種を春に播くということもできます。

ほったらかしで育つ!おすすめ作物3選

きちんと野菜を選べば、初心者でも失敗せずほったらかしで野菜は育ちます。

ここでは、初心者におすすめのほったらかしで育つ野菜を3つ紹介します。

コマツナ

コマツナは、発芽率がよく丈夫な上に栽培期間も1~2か月と短いため、初心者におすすめのほったらかしでも育つ野菜です。

真冬以外なら一年を通して栽培できます。

初心者におすすめなのは病気や害虫被害の少ない秋まきです。

春から秋の温かい時期は害虫が多いため、栽培する場合は防虫ネットを使用しましょう。

種まきをし、芽が出て間引きをした後は、ほったらかしで育ちます。

大きくなったものからどんどん収穫できます。

栽培追肥の必要は無く、種まきの時期をずらすことで長く楽しむことができますよ。

ビタミンやミネラルだけではなく鉄分やカルシウムも多く含まれているので、お子さんにもぜひ食べてもらいたい野菜です。

コマツナを実際に栽培してみた様子はこちらの記事を参考にしてみてください。

ラディッシュ

ラディッシュは二十日大根とも呼ばれる、小さく丸いダイコンです。

白や赤いものだけではなく、黄色や紫、黒色など、様々な種類があります。

葉の部分の栄養価も高く、丸ごと食べることが可能です。

平均1か月、気温が低い時期は2か月で収穫できるため、根菜類の中で最も栽培期間が短く育てやすい野菜の代表といえるでしょう。

発芽率も高く、保育園などで小さな子どもと一緒に育てることも多く、失敗が少ない野菜です。

真夏と真冬以外は栽培可能ですが、すずしい環境が好みのため、初心者は秋まきからはじめるといいでしょう。

種まきをし、必要であれば間引きをし、その後は土がカラカラになったときのみ水やりをすればほぼ放置で育ちます。

春まきであれば、防虫ネットを被せたトンネルを設置することで1か月程度で収穫できます。

栽培期間が短く栽培時期が長いので、一度にたくさん播くよりも毎週少しずつ播いて、長く楽しむこともできます。

ラディッシュを実際に栽培してみた様子はこちらを参考にしてみてください。

ホウレンソウ

ホウレンソウは発芽率が高く、丈夫で寒さにも強く病気にもなりにくいため、初心者におすすめのほったらかし野菜です。

種まきから3~4ヶ月程度で収穫できるため、コマツナよりは長いものの、比較的栽培期間が短く成長が早いです。

寒さに強く暑さに弱いため、秋まきで育てるのがおすすめ。

種まきをして間引きをした後は追肥をして、あとはほったらかしで大丈夫ですよ。

ただし、冬を超えるので霜対策で不織布などをかけてあげるなどのひと手間は必要です。

自家製のホウレンソウは甘くておいしいので、ぜひ育ててみてくださいね。

また、ホウレンソウを実際に栽培してみた様子はこちらで紹介していますので、参考にしてみてください。

ほったらかしでも大丈夫?育つ秘訣とは

ほったらかしで育つには、野菜を育てる環境作りが非常に重要です。

ここでは、ほったらかしでも育つ環境について紹介します。

プランターよりも畑で育てる

ほったらかし育てるには、プランターよりも畑で育てることをおすすめします。

その理由のひとつが、畑では植物の根が自由に伸びることができるからです。

根が深く広がると、土壌中の水や栄養を効果的に吸収できます。

また、植物同士の間隔を広くとることで、空気の循環や病気の予防にもつながります。

プランターは土の中の水分を保持することが難しく、こまめな水やりが必要になります。

水を与えすぎると余分な水と一緒に土の栄養分も流れてしまい、追肥が必要になったりと手間がかかります。

筆者もプランターと畑の両方に挑戦しましたが、手間がかからない上に大きくおいしく育つのは畑での栽培の方が圧倒的に楽であり満足感が高かったです。

また、畑の方が栽培できる野菜の種類も多いのでおすすめです。

とはいえ、アパートやマンションでは庭がなく畑で育てるのが難しいということもあるはずです。

その場合も、今回紹介した野菜であれば、プランターでも栽培可能な場所をとらない野菜です。

栽培期間が短く強いため、プランターでも簡単に育つのでチャレンジしてみてください。

土づくりはきちんとする

野菜を育てるのに重要なのが『土』であり、ふかふかで栄養がある土であれば、ほとんどの野菜はそれほど手を加えなくても簡単に育ちます。

そのため、元々畑として使っていた土地であれば、それほど手を加えなくても野菜は育ちます。

しかし、庭の一画を畑にする場合や、今まで放置していた土地を畑として利用する場合は、しっかりとした土づくりが必要になります。

とはいえ、それほど難しいことはなく、耕して土を柔らかくした後、堆肥などの肥料を播いて混ぜこめば完了です。

おそらく土づくりが家庭菜園において一番大変で体力が必要になりますが、一度やればその後は放置で大丈夫なのでしっかりと土づくりは行ないましょう。

土づくりについては、こちらの記事で紹介しておりますので参考にしてください。

作物の特徴を理解する

作物によって好きな環境や必要な水分量などが違います。

例えば、トマトは日当たりが良く、温暖な環境を好みますが、ホウレンソウは涼しい気候が好きです。

種の裏側に書いてある栽培方法やこのサイトで紹介している記事などを参考にして、適切な環境を整えることが大切です。

今回紹介した野菜であれば、種まき後の水やりをしっかり与えて、間引きのタイミングを忘れないようにした後は、乾燥気味に育てれば収穫できるので、それほど難しくなくおすすめです。

また、ほったらかしといっても週に1回は様子をみて、病気や害虫の被害にあってないかなどの確認をしましょう。

家庭菜園の楽しみとメリット

家庭菜園にはたくさんの楽しみとメリットがあります。

ここでは、家庭菜園をやってみようか悩んでいる方に向けて、実際に挑戦してみた筆者が感じたメリットを紹介します。

新鮮な食材の味を楽しむことができる

家庭菜園の一番のメリットは、『自家製の野菜を食べることができる』ことです。

自分で育てた野菜は、見た目がいびつでも市販のものよりも新鮮でおいしいことが多いです。

作物の成長を楽しむことができる

種まきをして芽が出て、どんどん大きくなって行く様子は、毎日代り映えしない中での楽しみになります。

今回紹介した野菜は成長が非常に早いので、飽きることなくわくわくしながら育てることができますよ。

季節を感じることができる

種まきから収穫までの成長過程を見守りながら、季節ごとの変化を感じることができます。

秋に芽が出た野菜を冬に収穫したり、なんとなく過ぎている季節を畑を通して感じることで、それぞれの季節を楽しむことができますよ。

ストレスの解消

土いじりや植物の世話にはリラックス効果が期待できます。

ストレスを発散する場として家庭菜園を楽しむ人も多く、自然に触れることで仕事の効率があがるという効果も期待できます。

家庭菜園は心身の健康に良い影響を与えるという研究結果もあり、実際にやってみても頭がすっきりとしてストレス解消の効果があると感じました。

食費の節約につながる

自家栽培の野菜は、市販品よりもコストが抑えられることがあります。

実際に栽培してみて、300円で購入した種で60束ほどの無農薬のコマツナを収穫できたことから、千円や2千円程度の節約にはつながりました。

家庭菜園ではあまり大きな規模では栽培しない方も多く、大きな節約は期待できませんが、趣味として楽しみながら経済的にもメリットがあると考えるとお得だと感じます。

食育効果が期待できる

子どもたちにとって、植物の成長過程や収穫の喜びを体験することは教育的な効果も期待できます。

お店で見る以外の畑の野菜を知ることで、責任感や環境への理解を育む機会にもなります。

実際に、野菜を栽培することで子どもの野菜嫌いが改善されたという研究結果もあり、保育園や小学校でも積極的に野菜栽培を取り入れています。

土を触ることで5感の発達にもつながりますし、親子のコミュニケーションにもつながります。

お子さんがいる方は、ぜひお子さんと楽しんでみてください。

家庭菜園に食育効果があったかどうかの記事はこちらを参考にしてくださいね。

食品の安全性

自分で育てた野菜や果物は、農薬や化学肥料の使用が少ないか、使われていないことが一般的です。

そのため、安全性について心配する必要が少なく、安心して食べることができます。

店舗で無農薬野菜を探すのは手間ですし、購入するのは値段が高く躊躇してしまいますが、自家製野菜であれば手軽に楽しむことができますね。

これらの楽しみやメリットは、家庭菜園での収穫を通じて得られるものであり、自然との触れ合いや健康的な食生活を促進することができます。

楽しみながら心身の健康につながるというのは、家庭菜園ならではの魅力ですよね。

まとめ

「家庭菜園に興味はあるけど、なかなか挑戦できない。」

「初心者でも忙しくても栽培が簡単な野菜が知りたい!」

という方に向けて、実際に複数の野菜を育ててみた経験から、ほったらかしでも育ったおすすめの野菜を3つ紹介させていただきました。

家庭菜園は大変そうに見えて、実はそれほど手がかからずに楽しめます。

週に1回の手入れでも十分に育てることができるので、忙しい方でも初心者でも簡単に始めることができますよ。

まずは、今回紹介したような栽培が簡単で早く収穫できる野菜から挑戦して、少しずつ新しい野菜にも手を出してみるのもおすすめです。

今回紹介した、ほったらかしでも育つおすすめ野菜や、ほったらかしでも失敗しないコツを参考に、ぜひ家庭菜園に挑戦してみてください。

また、「みんなで農家さん」では、農業に関する情報だけではなく、初心者に向けた家庭菜園に関する記事も多く紹介しています。

今後も実際に野菜を栽培していく様子を紹介していくので、興味のある方は、ぜひこちらからチェックしてみてください。

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