農作業において草刈りというのは欠かせない作業であり、多くの時間と労力を取られる作業です。近年では草刈りをする際に「農薬を使用する」「草刈機を使う」など方法は様々です。
しかし農家の天敵とも言われている草刈りを「自動化」できるロボットが近年注目を集めています。
この記事では草刈りに手間をかけずに自動化するロボットの基礎知識やメリットを中心に草刈りのリスクなどもご紹介します。草刈りに費やす時間を減らせれば農業では労力の軽減や時間の有効活用だけでなく様々な効果がありますのでぜひ参考にしてみてください。
草刈りの自動化とは?
農家の方は普段どのように草刈りを行なっていますでしょうか?
農薬を使用した除草、草刈機を使用した除草が一般的な方法ではないでしょうか?
どちらの方法も手で抜くよりはかなり楽に除草ができるかと思いますが、やはり手間はかかってしまうものです。
しかし近年では技術の発達により農地の草刈りを完全に自動化で行う方法があります。
この草刈機は「ロボット草刈機」と呼ばれています。
お掃除ロボット「ルンバ」の草刈り版とイメージしてもらえればわかりやすいかと思います。
充電式であり自律的に草刈りを行い、敷地内を雑草が生えてるところに向かい充電量が少なくなれば自分で充電器があるところまで戻り、フル充電になればまた草刈りを行うというロボットです。
人が乗らずとも離れたところで自動式・リモコン式で操縦できるものでもあります。
では実際にどのような草刈りロボットがあるのか?代表的な草刈りロボットを紹介します。
KRONOS(クロノス)
和同産業株式会社が開発したロボット草刈機であり、天候・場所・時間を問わず草刈り・帰還・充電を自動で行う草刈りロボットです。
除雪機の国内シェアNo1を誇る産業機械メーカーです。
この草刈りロボットには様々な特徴があり、
- 3輪駆動と独自のタイヤパターンで高い走破性
- 超音波センサーで障害物を検知
- 草の状態に応じた草刈り
- 最大作業領域3000㎡
- スマートフォンと連動でき状況確認ができる
- PINコード入力機能で盗難を防止
など様々な機能を持ち、草刈りロボットとして高い性能を持っているロボットです。
価格は本体・充電ステーションと合わせて約53万円(税抜)となっています。
また太陽光発電キットを使用すれば電源がない場所でも充電が可能で、より高いパフォーマンスを発揮してくれます。
草刈りを自動化するメリットについて
実際に草刈りを手作業から完全自動化にした際のメリットについて紹介します。
草刈りというのは農業をする上で必要なことですが、草刈りをする事で収入には1円も繋がりません。
草刈りを自動化する事で収入を上げるだけでなく、モチベーションの向上にも繋がりますのでメリットを見て検討してみてはいかがでしょうか?
仕事が捗る
草刈りをする事で農業への仕事の取り組みが変化します。
先程も説明しましたが草刈りというのはどれだけ時間や労力を費やしても1円にもなりません。お金が発生しなければモチベーションも上がりません。
草刈りを自動化することで、草刈りに費やす労力や時間が減るのでかなり効率的に仕事に取り組むことができます。労働環境の整備にも繋がりますので草刈りロボットを導入することはかなりメリットと言えます。
安心・安全に草刈りができる
草刈りのメリット2つ目は草刈りを自動化する事でより安心・安全に草刈りができることです。
例えば草刈りは本来草刈機を手で行うことや除草剤などの農薬を散布する事が主流でした。しかし人間の手作業で行うことは少なからず危険を伴います。
草刈り機はかなり危険なもので不注意によって大きな事故につながる可能性もあります。また除草剤であれば散布した後、土に農薬が残りそのまま作物を育てると生育に影響が出る場合もあります。
自動化で行うことで人身事故などもセンサーが搭載されているので未然に防ぐことができ、除草剤を使う場合も最低限の量を機械で散布してくれるので農薬が残りにくくなります。
こうした安心・安全な労働や作物を作ることにも大きく貢献できると思われます。
騒音の問題解決
草刈りを行う上で常に問題になっているのが「騒音によるトラブル」です。
従来の草刈り機はかなり音が激しく、朝早くから草刈りを行いたくても騒音による心配で精神的ストレスになることもあります。
近隣に住宅などがなければいいが、都市型農業者などは特に騒音問題について頭を悩ませているかと思います。
しかし草刈りロボットは草刈り機の騒音となっているエンジンが積まれていないので最低限の音で草刈りを行なってくれます。
朝の早い時間や夜の遅い時間なども時間を選ばず草刈りを行なってくれるので大きなメリットと言えます。
農業における草刈りの重要性について
農業をする上で草刈りがなぜ重要なのかはご存じでしょうか?作物を育てるのに邪魔だからという理由だけでなく雑草が生えていることで生じるリスクによって草刈りは重要になってきます。初めに草刈りの重要性についてご紹介します。
害虫の発生を防ぐ
農地だけでなくどんな土地でも雑草というのは生えてくる上、雑草を放っておくと害虫というのは発生します。例えば農作物を荒らすバッタなどは草を主食としている為、雑草を放置しておくと大量発生し農作物に甚大な被害をもたらします。
雑草に害虫がつくと景観の悪化だけでなく、他の農地や家屋にも被害をもたらしますので必ず草刈りを行う必要があります。
災害の危険性
農地というのは農作物を作るだけでなく洪水などの自然災害に対して予防するという機能的側面も持っています。
雑草を放置したままにすると太陽の光が当たらず水はけが悪くなってしまうなど防災に悪影響が出てしまいます。
水はけが悪くなると農作物が根腐れや生育に影響が出てしまいますので草刈りはなるべく早く対処することをオススメします。
害獣の被害
雑草が伸びたまま放置された農地というのは害獣による被害に遭いやすいと言われています。山から降りてくるサルやシカ、イノシシなどは雑草が生えていると人間からも目視できなくなってしまうこともあり、時には雑草が風よけにもなり住み着いてしまう可能性もあります。
また害獣に狙われやすくなると頻繁に住み着いてしまい、住宅などを荒らし人にも被害を及ぼす可能性があり、大きな事故につながる可能性もありますので必ず草刈りを行いましょう。
草刈りを怠るだけで作物だけでなく害虫や害獣などの様々な被害が出てしまうので必ず定期的に行いましょう。
まとめ
この記事では草刈りロボットについて紹介しました。
草刈りを自動化する事で様々なメリットがありますが安価なものではありません。高価なものですので自分の農地に必要なのかを検討しましょう。
そして草刈りだけでなく農業において様々な形でロボットというのが身近な存在になってくるかもしれません。
また「みんなで農家さん」というサイトでは草刈りだけでなく農業に関する様々な情報が掲載されています。
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最後まで閲覧いただきありがとうございました。
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