家庭菜園といえば、野菜というイメージが一番最初に思いつくはず。
でもくだものも作れるんです。
しかもプランターで作れるくだものもあるので、お庭が狭いという方や、マンションやアパートに住んでてお庭がないという方でも挑戦することができます。
今回は、どんなくだものを家庭菜園で育てることができるのか、きをつけることを中心に、家庭菜園初めての方でもわかりやすいように説明していきます。
ベランダで育てられる野菜は別に記事があるのでそちらをぜひご確認ください。
家庭菜園で育てられるくだもの
早速どんなくだものを育てることができるのか、ご紹介していきます。
今回はベランダだけでなく、お庭でも育てることができるものをご紹介します。
いちご
まずはいちご。
こちらはプランターでも栽培することが可能です。
夏から秋にかけて収穫する「四季成りいちご」と、冬から春にかけて収穫する「一季成りいちご」があります。
四季成りいちごはベランダやプランターなどでも収穫できるように品種改良されたいちごで、少ない株でも長期間、そしてたくさん収穫することができます。
だいたいホームセンターなどでいちごが出回るのは、秋ごろなので一季成りいちごが手に入りやすいいちごです。
また春に植え付けをしたいちごは収穫するのに1年ほどかかるので、植え付けをするなら秋がおすすめです。
またいちごは暑さと乾燥に弱いので、なおさら春ではなく秋から始めると失敗せずに収穫までいくことができます。
なので9月下旬から10月あたりに苗を購入し、プランターなどに植え付けるといいでしょう。
プランターで育てる場合、およそ20㎝ほどの深さのものを使うようにしましょう。
いちご用のプランターで重ねることができるプランターも出回っているので、スペースを確保できない方はそういったプランターもぜひ検討してみてください。
ブルーベリー
続いてブルーベリーです。
日本で栽培されているブルーベリーには3種類あり、それぞれ特徴があります。
寒さに弱く乾燥に強い、収穫量の多い初心者むけの「ラビットアイ系」と、寒さに強く暑さ、乾燥に弱い実の大きい食べやすい「ハイブッシュ系」、そしてハイブッシュ系より暑さに強く、収穫できる実の量も多いハイブッシュ系と常緑性のブルーベリーを交配してできた「サザンハイブッシュ系」があります。
ブルーベリーの実をつけるには、1本ではなく2本用意する必要があります。
また乾燥にとても弱いため、乾燥しがちな7月から9月の間は1日2回、朝と夜に水やりをたっぷり鉢の下から流れ出るまでするようにしましょう。
ブルーベリーに適している酸性の土のバランスを整えてくれるピートモスは、管理が大変なので初心者の方はブルーベリー専用の土を購入するのをおすすめします。
ラズベリー
ラズベリーは、1年に1回実がなる「一季成り性」と1年に2回夏と秋に実がなる「二季成り性」があります。
ラズベリーは病気にもかかりにくく、また害虫にも強いので初心者の方もあまり心配性にならずに栽培することができます。
また2本必要なブルーべりーと違い、ラズベリーは1本でも実がなるのでスペースがない方でも育てることができます。
ラズベリーの根は際限なく横に広がっていくので、お庭に植えると他の花や野菜などの植物に悪い影響を与えかねないので、育てる場合は大きめのプランターを使って育てるようにしましょう。
またラズベリーは成長すると1mから1.5mの高さまで大きくなるので、支柱を用意しておくと垂れずにまっすぐ育てることができます。
収穫できるようになるまで1~2年はかかるので、それまでに枯らさないように気をつけましょう。
ゆず
寒さに強いゆずは、日本の気候にあっていて栽培がしやすい柑橘系のくだものです。
またあまり手がかからない割に実がよくなるので、手入れが苦手な初心者の方にもぴったりです。
収穫できるようになるまでは、種類によって年単位で変わってきますが、比較的はやく収穫できる種類や、もともと実がついている苗を植え付ければ3年ほどで、そうでないものだと6年から7年ほどかかるといわれているので、すぐ収穫したい人には向いていません。
柿
柿はとても育てやすいですが、寒さに弱いので冬は3度以下の環境にならない場所で栽培する必要があります。
東北より北の地域で甘柿を栽培しようとすると、渋さが残ってしまったり、そもそも栽培することができない種類もありますが、渋柿であればどこでも栽培することができます。
また新しく伸びた枝の先に花芽をつけるので、3月以降に剪定をしてしまうと実がならなくなるので、1月から2月の間に剪定をするようにしましょう。
基本的には1本でも十分実をつけますが、雄花がつきにくい品種があるのでそういう品種を選んだ場合は、その柿の木の近くに受粉用の木を植える必要があります。
受粉用の木を植える場合、その木のお世話もすることが必要になるので、なるべく初心者の方は雄花がつきやすい品種を選ぶようにしましょう。
実ウメ
花の観賞向けの花ウメと実の収穫を目的とした実ウメがあり、今回は実ウメをご紹介します。
実ウメの実は生食むけではないので、梅干しにしたりジャムにしたり、梅ジュースなどにする必要があります。
日当たりと水はけのよい場所を好み、枝が良く伸びるので伸びてきたらその都度剪定をするようにしましょう。
寒さに強く、1本でも実はなりますが、確実に実をならすには受粉相性のよい3品種以上を一緒に植えるといいでしょう。
お世話も難しくなく、また収穫した後もさまざまな調理方法で楽しめるので、1本あるといいでしょう。
ブドウ
収穫がほかの果物に比べて1年とはやいぶどう。
ブドウ農家は棚などを使って栽培していますが、家庭菜園であれば棚は必要なくフェンスなどで代用することができます。
また大きめのプランターであれば、収穫量はお庭に植えるより収穫量は減りますが、ベランダでも栽培することができます。
水はけしつつ、水持ちをする土であれば何でも使うことができるので、土選びでつまずくことはなさそうです。
キウイ
キウイも家庭菜園で栽培することができます。
キウイは高温多湿が最適な環境なので、日本でも栽培が可能です。
また雨や害虫にも強く、無農薬で育てることができるので、よくキウイを食べる方におすすめです。
またプランターを使ってベランダで育てることもできるので、お庭がないおうちでも栽培することができます。
雄株と雌株は別の株になるので、栽培する際は両方揃える必要があります。
乾燥を嫌うので特に夏場の乾燥する時期は、水やりをしっかりしましょう。
特にベランダでプランターを使って栽培する場合は、水切れを起こさないように気をつけましょう。
またキウイの実がなる枝はその年に伸びた枝で、一度実がなった枝には実はならないので、ほおっておくと上のほうにだけ実がなります。
またキウイの枝は梅雨があけるとグンと伸びるので、6月から7月の間に一度実がなった枝や3年から4年たっている枝の剪定をして下から新しい枝をはやし、下にも実がなるように工夫する必要があります。
モモ
モモは寒さに強いので日本各地で育てることができます。
モモは1本だけでも実がなります。
もちろん実を味わう楽しみ方もありますが、きれいなピンク色の花が咲くので観賞としても楽しむことができます。
市販されているモモは熟す前に収穫されているので、一番熟したタイミングで収穫でき、味わえるのは自分で育てる家庭菜園のみです。
ただ害虫に弱いので害虫対策をしっかりする必要があります。
ベランダや庭でくだものを育てるときに気を付けること
最後にくだものを育てるうえで注意するポイントをお伝えします。
育てる場所の広さ
くだものによっては、根が横に広がるものや下に伸びていくものがあります。
根が下に伸びていくタイプのくだものは、お庭で育てる分にはあまり気にすることはありませんが、プランターで育てる場合、定期的に植え替えをして根の状態を確認し、根の状態によってはプランターを一回り大きいものに変えたり、根を切ったりする必要があります。
根が横に広がっていくタイプのくだものは、お庭に植えると近くに生えている他の野菜やお花、観葉植物などの植物の根のほうまでのび、絡まってしまったりなど悪い影響を与えかねないので、十分広いスペースを確保して植えるか、大きめのプランターに植えるなどする必要があります。
土の種類
特にブルーベリーが酸性の土を好むように、特定の土が適しているくだものがあります。
ただそういった土は管理や手入れがめんどくさかったり難しいことも多々あります。
もちろん挑戦してみてもいいと思いますが、初心者の方は自分で調整するタイプの土ではなく、そのくだもの専用の土を使えば、プランターなどで育てると失敗することもなく、また手入れも簡単に栽培することができます。
栽培に手がかからないものを選ぶ
これは特に初心者の方向けのポイントですが、くだものは野菜に比べて収穫まで時間がかかります。
手間がかかるくだものを選んでしまうと、毎日お世話が大変なのになかなか収穫できず、やる気をなくしてしまう可能性があります。
そのため、まずは手間がかからないものや、収穫がはやいものを選ぶようにしましょう。
また種からではなく苗から栽培を始めることで、より収穫までの時間を短くすることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
野菜より時間はかかってしまいますが、自宅のベランダやお庭でもくだものを育てることができます。
育てやすいくだものを選ぶもよし、好きなくだものを選ぶもよし、スペースに合わせたサイズのくだものを選ぶもよし。
自分の性格や生活スタイル、栽培する場所の広さに合ったくだものを選ぶといいでしょう。
それぞれのくだものの細かい育て方をしっかり調べて、失敗しないようにしましょう。
本記事がくだもの栽培のきっかけになれば幸いです。
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