家庭菜園のコマツナが虫食いだらけ!原因と対策、おすすめレシピも紹介

初心者でも栽培しやすく、家庭菜園で人気の野菜であるコマツナ。

しかし、栽培中にコマツナの葉が虫に食われてしまった!ということはよくあります。

「なんで虫食いがこんなに多いの?」

「どうすれば虫食いが減るのだろう」

「食べても大丈夫かな?見た目も良くないしな。」

と不安に感じる方もいるかと思います。

虫食いがあるということは、無農薬の安心安全な野菜である証拠でもあるかと思いますが、できれば虫食いを無くしてきれいなコマツナを食べたいですよね。

この記事では、実際にコマツナを栽培している筆者が、コマツナの害虫の原因と対策を紹介します。

また、虫食いのあるコマツナは栄養価や味に影響することはなく、おいしく食べることが可能です。

とはいえ、「虫食いが気になる!」という方も多いはずです。

そんな方に向けて、虫食いが気にならないおすすめのレシピも紹介します。

実際に虫食いだらけのコマツナを調理してみた様子も画像付きで紹介しますよ。

「家庭菜園のコマツナの虫食いに困っている!」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

コマツナは 家庭菜園で人気のある野菜

家庭菜園でのコマツナ栽培は、初心者にも失敗しにくく人気があります。

その魅力の一つは、手間暇かからず比較的簡単に育てられることです。

初心者でも育てやすく、短期間で収穫できるため、忙しい人手も手軽に家庭菜園を楽しむことができます。

また、栽培スペースが必要ないので、庭やベランダのプランターなど小さなスペースでも育てることが可能であり、都市部の住宅やアパートでも栽培しやすいという利点もあります。

コマツナは、その繊細な葉と特有の風味が特徴で、生で食べることもでき、料理にも幅広く活用されます。

サラダに加えるだけでなく、炒め物やスープ、さらにはサンドイッチの具材としても使われ、その多様性は家庭の食卓に新鮮な風をもたらしています。

また、その栄養価の高さも人気の一因であり、ビタミン類やミネラル、食物繊維が豊富に含まれていることから、健康志向の人々にも支持されています。

このように、手軽に育てられ、栄養価も高く、多様な料理に活用できるコマツナは、家庭菜園や料理好きの間で大きな人気を誇っています。

コマツナは虫に食べられやすい野菜

コマツナは栽培しやすく人気の野菜である反面、茎も葉もやわらかいため、虫がつきやすい野菜です。

特に春に種をまく『春まき栽培』では、虫食いの被害にあいやすいので注意が必要だといえます。

虫食いだらけになってしまうと、見た目が悪くなるだけではなく、生長に悪い影響がでることも。

そのため、初心者の方は虫の被害が少ない『秋まき栽培』をするか、対策が必要になります。

コマツナにつきやすい虫とその特徴

コマツナにつきやすい虫は季節や気候など、栽培している環境によって変わりますが、アブラムシ、カイガラムシ、ヨトウムシなどがあげられます。

ここでは、コマツナにつきやすい虫とその特徴について紹介させていただきます。

アブラムシ:

アブラムシは小さい昆虫であり、葉の裏側に集まることがあります。

色々な種類が存在し、緑色、黒色、または白色をしていることがあります。

葉をくるんで食べたり、吸汁により植物の体液を摂取するため、大量発生すると植物の成長や光合成に影響を与え、病気につながることもあります。

カイガラムシ:

カイガラムシは植物の茎や葉を刺して吸汁し、被害を与えることがあります。

硬い殻を作るため、成長に被害を及ぼす害虫として知られています。

ヨトウムシ:

ヨトウムシは植物の茎や葉を食べる昆虫であり、大きな被害をもたらすことがあります。

これらの虫はコマツナを好んで摂食し、大量発生すると作物に被害を及ぼすことがあります。

発生したらなるべく早く対策する必要があります。

農薬以外の虫食いの対策方法

コマツナの虫食い対策には、いくつかの方法があります。

効果が高い方法は農薬ですが、小規模な家庭菜園ではなるべく使いたく無い方も多いかと思います。

ここでは、農薬以外の害虫対策について紹介します。

防虫ネットの利用:

害虫を外部から遮断するために物理的にできる対策が『防虫ネット』です。

手入れの度にネットを外すのが手間ですが、コマツナは間引き以外はほぼ手入れがいらないため、防虫ネットの利用がおすすめです。

手作業による摘除:

小規模な害虫の発生では、手で害虫を摘み取る方法も有効です。

定期的な観察と手入れを行い、害虫を見つけ次第取り除くことで、被害を最小限に抑えることができます。

栽培環境の管理:

適切な栽培環境を維持することで、害虫の発生を減らすことができます。

  • 十分な間隔を保って植え付ける
  • 水やりは朝に行い、夜には乾いている状態にする
  • 肥料を与えすぎないようにする
  • 湿気が高い環境で栽培しない

などをすることで虫食い対策につながります。

大切なのは、問題が無いか定期的に観察することなので、週に1回は様子を見ることにしましょう。

コマツナの虫食い部分は食べられる

家庭菜園で虫食いだらけのコマツナができてしまったとき、「食べられるのかな?」と不安になるかと思います。

結論からいうと、虫食いがあっても、問題なく食べられるので安心してください。

実は、虫食いの部分は風味や栄養価にほとんど影響を与えません。

傷んで変色してなければ他の野菜同様に、きれいに洗えば通常通り食べることができます。

もちろん、虫食いが気になる場合は、取り除いても大丈夫ですよ。

虫食いがあるのは、農薬などで処理されていない証拠であるため、自家製ならではのコマツナの味を楽しむことができます。

ぜひ、虫食いがあるからと捨てずに、新鮮でおいしい小松菜をお楽しみくださいね。

虫食いだらけのコマツナにおすすめのレシピ

虫食いのコマツナは穴だらけです。

食べる気が失せてしまうかもしれませんが、穴が気にならないように細かく刻んだり、潰してペースト状にしてしまえば、気にならずにおいしく食べることができますよ。

コマツナは刻んで冷凍保存することもできるので味噌汁に入れて少しずつ楽しむことも可能です。

ここでは、虫食いのコマツナにお勧めのレシピを3つ紹介いたします。

コマツナの餃子

材料:

  • コマツナ … 200g(刻んでおく)
  • 豚ひき肉 … 200g
  • にんにく … 2片(みじん切り)
  • 生姜 … 1片分(みじん切り)
  • 醤油 … 大さじ2
  • ごま油 … 小さじ1
  • 塩 … 少々
  • 皮の餃子の皮 … 適量
  • 水 … 適量(蒸し用)

手順:

  1. ボウルにコマツナ、豚ひき肉、にんにく、生姜、醤油、ごま油、塩を入れてよく混ぜる。
  2. 餃子の皮に具材をのせ、折りたたんで端を閉じる。
  3. フライパンに少量の油を敷き、餃子を並べる。 底がこんがりと焼けるまで焼く。
  4. 水を鍋に入れ、蓋をして中火にかけ、餃子に蒸し加熱を行う。 水が蒸発するまで蒸す。
  5. 蓋を開け、再びフライパンに戻し、餃子がパリッとするまで焼く。

刻んで餃子の皮に包むので虫食いでも多少色味が悪くてもおいしくコマツナを食べることができます。

冷めてしまうと、青臭さが少し気になるのでアツアツでいただくのがおすすめです。

コマツナのポタージュ

材料:

  • コマツナ … 200g(洗って刻んでおく)
  • 玉ねぎ … 1個(みじん切り)
  • じゃがいも … 1個(皮を剥いて小さく切る)
  • 鶏がらスープの素または野菜スープの素 … 小さじ1
  • 水または牛乳 … 500ml
  • オリーブオイルまたはバター … 大さじ1
  • 塩とこしょう … 好みで適量
  • クリーム(あれば)… デコレーション用

手順:

  1. 中火で鍋にオリーブオイルまたはバターを熱し、玉ねぎを炒める。 透明になるまで炒めたら、じゃがいもとコマツナを加えてさらに数分炒める。
  2. 鍋に水または牛乳を加え、鶏がらスープの素または野菜スープの素を入れてよく混ぜる。 沸騰したら弱火にし、材料が柔らかくなるまで約15〜20分間煮る。
  3. 火を止め、材料をブレンダーやフードプロセッサーで滑らかになるまで混ぜる。 必要に応じて塩とこしょうで味を調える。
  4. お好みでクリームを少量かけてデコレーションし、好みでパセリや他のハーブを添えてお召し上がりください。

きれいな緑のクリーミーなスープは、特別な日にぴったりです。

栄養も満点で食べやすいのでお子さんにも喜ばれますよ。

コマツナのスムージー

材料:

  • コマツナ … 1カップ
  • バナナ … 1本(凍らせるとよりクリーミーになります)
  • ヨーグルトまたは豆乳 … 1/2カップ
  • ハチミツまたはメープルシロップ(お好みで)… 適量
  • 氷 … 適量(凍らせたバナナを使用しない場合)

手順:

  1. コマツナを洗ってよく水切りし、適切な大きさに切る。
  2. 凍らせたバナナとコマツナ、ヨーグルトまたは豆乳、ハチミツやメープルシロップをフードプロセッサーやミキサーに入れる。 氷を使用する場合、氷も加えます。
  3. なめらかになるまでよくブレンドする。

必要に応じて甘みや水分量を調整してください。

アーモンドミルクやココナッツウォーターを使用するなど、お好みで他のものを加えても構いません。

コマツナは甘いものとの相性も良く、アクがないので生でおいしくいただけますよ。

虫食いだらけのコマツナを食べてみた

筆者もコマツナを栽培していますが、やはり虫食いのものはできてしまいます。

虫食いがあっても変わらずおいしく食べることができるので、捨てないで収穫しましょう。

ここでは、実際に虫食いのコマツナを食べてみた様子を紹介します。

畑のコマツナの様子

秋まき栽培で育てたコマツナのため、基本的には虫食いの被害は少なかったです。

しかし、収穫が遅れて1月まで畑に放置していたので、コマツナは少しずつ虫食いが目立ってきました。

色味が薄くなって、黄色っぽくなってきたものもありました。

カサカサに枯れてしまった葉は、取り除きますが、みずみずしさがある部分はすべて食べることができますよ。

虫食いのコマツナを茹でてお浸しにしてみた

虫食いのコマツナを茹でてお浸しで食べてみました。

よく見ると虫食いの部分や傷んでいる部分が確認できます。

味や食感には影響無かったため、お客様に出すわけではなければ問題なく食べることができます。

他の家族からも虫食いを指摘されずに間食しました。

虫食いのコマツナでスムージーを作ってみた

虫食いのコマツナをミキサーでピューレ状にし、スムージーにしました。

入れたのはコマツナ、みかん、キウイフルーツ、リンゴです。

ピューレ状にするので、虫食いも変色部分も全く気になりません。

苦味や食感の悪さなども感じず、果物のさわやかな甘味と一緒になって、子どもも一緒においしく飲むことができました。

火を加えないので、コマツナのビタミンも酵素もまるごとおいしくいただけますよ。

虫食いのコマツナはおいしく食べられる

虫食いのコマツナをお浸しとスムージーで食べてみましたが、どれもきれいなコマツナと変わらずおいしくいただくことができました。

見た目が気になる場合は、刻んだりすり潰すことで、問題なく食べられますよ。

虫食いがあるからと捨てたりせず、ぜひおいしく調理して食べてみてください。

まとめ

「家庭菜園で育てていたコマツナの虫食いがひどい!」という方に向けて、コマツナの害虫の原因と対策、虫食いが気にならないおすすめのレシピを紹介しました。

小規模な家庭菜園であれば、なるべく農薬を使いたくないですよね。

農薬を使わなくても、家庭菜園の規模であれば防虫ネットや手での駆除で対策が可能です。

栽培方法や栽培環境が虫食いの原因であることもあるので、今回紹介したように、一度自身の畑の状態を確認してみるのもおすすめですよ。

虫食いのコマツナを収穫し、見た目が気になる場合でも、細かく刻んだりすり潰すことでおいしく食べることができます。

コマツナは栄養が豊富で大人にも子どもにも嬉しい成分がたっぷり含まれています。

ぜひ、今回紹介したおすすめのレシピを参考においしく食べてみてくださいね。

ちなみに、実際にコマツナを栽培してみた様子についてはこちらの記事で紹介しています。

コマツナを栽培してみたけど他の人の様子も参考にしてみたいという方は、ぜひご覧ください。

また、「みんなで農家さん」では、農業に関する情報だけではなく、初心者に向けた家庭菜園に関する記事も多く紹介しています。

今後も実際に野菜を栽培していく様子を紹介していくので、興味のある方は、ぜひこちらからチェックしてみてください。

報告する

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

コメントするためには、 ログイン してください。