栄養豊富な生バナナの種類や特徴は?バナナとの違いについて

日本では果物の消費量1位を誇るバナナ。糖度が高く腹持ちが良いため離乳食やダイエット、おやつなど様々な場面で活躍します。

普段私たちが食べているバナナは完熟していますが、中には完熟していない「生バナナ」を食べる人も多くいます。

生バナナは、未熟な状態のバナナでありながらも、栄養価が高く、さまざまな健康効果が期待される果物です。
特に特定の品種の生バナナは、他のバナナと比べて栄養素の含有量が豊富であり、独自の特徴を持っています。
本記事では、栄養豊富な生バナナの種類とその特徴について解説していきます。
生バナナの種類によって異なる栄養価と効能を理解することで、より健康的な食生活の選択肢を広げることができるかもしれません。

国内で消費率第1位の果物

日本では国内の果物消費量第1位として人気なのがバナナです。

2位のりんごと消費量は倍近く離れており、圧倒的人気を誇るバナナですがなぜここまで人気があるのでしょうか?

バナナが圧倒的人気の理由として、

・旬を問わず買うことができる
・安い
・手軽に食べられる

などの理由があります。

また、世代問わず食べられるのも人気の理由と言われています。冒頭でも少し触れましたが、赤ちゃんの離乳食として食べることもでき、高齢者の方でも喉に詰まらせたり身も柔らかいためよく噛んで食べる必要もありません。

それに加えて栄養が豊富に含まれているため、常に人気を博していると言われています。

生バナナとバナナの違いとは?

生バナナといっても私たちが普段食べているバナナとの違いは?と疑問に持つ方も多いのではないでしょうか?
まずは、生バナナとバナナの違いについて解説していきます。

生バナナとバナナは同じ果物であることに変わりはありません。
ただし、一般的には「生バナナ」という表現は、未熟なバナナを指すことが多いです。

生バナナは、バナナの収穫後にまだ十分に熟成していない段階のバナナを指します。
この時点では果皮が緑色で硬く、果肉は堅い状態です。
生バナナは糖分が少なく、酸味があります。また、この状態のバナナは剥いて食べることもできますが、多くの人は熟成させてから食べることが一般的です。

一方、通常の「バナナ」という表現は、完熟した状態のバナナを指します。
バナナは時間の経過とともに熟成し、果皮の色が黄色や斑点が現れます。完熟したバナナは果肉が柔らかく、甘みが増し、風味も豊かになります。
この状態のバナナは、最も食べごろとされています。

生バナナとバナナの違いは主に熟成の段階にあり、生バナナは未熟な段階であり、酸味がありますが、バナナは完熟していて甘味があります。
ただし、どちらも栄養価が高く、さまざまな料理やスムージーなどに利用されます。

生バナナの種類について

世界には300種類以上のバナナがあると言われ、生バナナにも種類がありそれぞれに特徴があります。

生バナナの主な品種は、

・ジャイアント・キャベンディッシュ
・セニョリータ
・モラード
・ラツンダン

などの種類があります。

それぞれの特徴や産地について解説します。

ジャインアントキャベンディッシュ

ジャイアントキャベンディッシュは私たちが普段食べている一般的なバナナです。
主な産地は、フィリピン、エクアドル、ペルー、メキシコ、グアテマラ、コスタリカが挙げられます。
日本には1970年代から流通し始め、なめらかでさっぱりとした味わいと、日持ちするのが特徴です。
標高の高い場所で採れるものは甘味が強く、「高地栽培バナナ」としてブランド化されており世界シェアはジャイアントキャベンディッシュが50%以上を占めています。

セニョリータ

セニョリータはフィリピン原産のバナナであり、主な産地もフィリピンだけとなっています。
小型で皮が薄く、糖度が高いため濃厚な甘さが特徴の品種で、別名「モンキーバナナ」とも呼ばれています。
日本でもシェア数は少ないですが、市場などで購入することができます。

モラード

モラードの主な産地は、フィリピン、中南米であり果皮が赤茶色になることから「レッドバナナ」とも呼ばれている。
モラード(Morado)とはスペイン語で紫色を意味し、太めの円筒形で、熟すと甘い香りが漂うことが特徴です。
モチモチとした食感で果肉の色は、黄白色で甘さは控えめでほのかな酸味があります。
日本でほとんど見ることはなく、世界でのシェア数もかなり少ないと言われています。

ラツンダン

主な産地はフィリピンであり、皮が薄く淡黄色です。糖度がかなり高いため甘みが強く、やや酸味があることが特徴です。
モラードと同じく日本ではほとんど見ることはありませんが、フィリピンでは生食用バナナとして人気の品種です。

生バナナの栄養について

ここからは生バナナにはどのような栄養があるのか?解説していきます。

生バナナは未熟な段階のバナナですが、栄養価が高く、さまざまな栄養素を含んでいます。以下に、生バナナの主な栄養素をいくつか挙げていきます。

炭水化物:生バナナは主に炭水化物で構成されており、エネルギー源となります。糖質の主成分はブドウ糖であり、すばやくエネルギーに変換されます。

食物繊維:生バナナには食物繊維が豊富に含まれています。
特に水溶性の食物繊維であるペクチンが多く、消化を促進し、腸内環境を改善する効果があります。
ダイエットにも食べられるバナナは食物繊維が豊富に含まれていることが大きな特徴と言われています。

ビタミン:生バナナにはビタミンCやビタミンB6が含まれています。ビタミンCは抗酸化作用を持ち、免疫力の向上やコラーゲンの生成をサポートします。ビタミンB6はエネルギー代謝に関与し、神経系の正常な機能を維持します。

ミネラル:生バナナにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体液のバランスを調整し、神経や筋肉の正常な機能を維持する役割があります。

抗酸化物質:生バナナには抗酸化物質であるフェノール化合物が含まれています。これらの化合物は細胞の酸化ストレスから身体を保護し、健康維持にとても大切と言われています。

ただし、生バナナは未熟なため、糖分やデンプンの含有量が多く、成熟したバナナと比べると甘みは控えめです。
そのため、糖尿病や血糖値の管理が必要な人には、糖質の摂取に注意が必要です。また、生バナナを食べる際は、十分な噛み砕きや消化を促すためによく噛んで食べることがおすすめです。

生バナナを美味しく食べれるレシピ

生バナナはそのまま食べても栄養が多く美味しいですが少し酸味が強いため、食べづらいと思う方もいるかもしれません。
そこで生バナナをより食べやすくするためのレシピについて紹介します。

バナナスムージー

材料:生バナナ、牛乳(またはアーモンドミルクや豆乳)、ヨーグルト、ハチミツ(またはメープルシロップ)、アイスクリームなど(オプション)
手順:ブレンダーに生バナナ、牛乳、ヨーグルト、ハチミツを入れてよく混ぜ、滑らかなスムージーにします。アイスクリームを加えるとよりクリーミーになります。冷たくてリフレッシュする一杯です。

バナナパンケーキ

材料:生バナナ、卵、小麦粉(またはオートミール)、ベーキングパウダー、バニラエッセンス、シナモンなど
手順:バナナを潰し、卵、小麦粉、ベーキングパウダー、バニラエッセンス、シナモンなどを加えて混ぜます。生地をフライパンに流し、両面を焼いてパンケーキにします。メープルシロップやベリーなどをトッピングするとより美味しく食べることができます。

バナナアイスクリーム

材料:生バナナ、凍らせたフルーツ(例: 苺、マンゴー)、ヨーグルト(またはココナッツミルク)、ハチミツ(またはメープルシロップ)など
手順:生バナナと凍らせたフルーツをブレンダーで滑らかになるまで混ぜます。ヨーグルトやハチミツを加えて再び混ぜ、凍らせてバナナアイスクリームの完成です。トッピングやナッツの追加でさらなるアレンジも可能です。

いくつかの基本的なレシピですが、バナナは他のフルーツやヨーグルト、ナッツ、シリアルなどとの組み合わせも楽しめます。アレンジ次第で様々なバリエーションを試してみてください。

生バナナを日本で栽培はできる?

日本での生産量は少ないですが、日本でバナナを生産している農家さんもいますが、
生バナナは日本でも育て収穫することは可能なのでしょうか?

生バナナは一般的に温暖な熱帯地域で栽培されることが多いため、日本の気候条件では直接的には栽培が難しいです。

まずは気候条件です。 生バナナは高温多湿の気候を好みます。熱帯地域では年間を通じて比較的一定の高温と湿度が維持されるため、生バナナの生育に適しています。一方、日本の気候は季節変化が激しく、冬季には寒冷な気候となるので日本では難しいと言われています。

2つ目の理由として光条件です、生バナナは日照を必要とします。日本の緯度は比較的高く、冬季には日照時間が短くなります。十分な日照がないと、バナナの成長と果実の形成に影響を与える可能性があります。

最後に土壌条件です。生バナナは栄養豊富で排水の良い土壌を好みます。
日本には一部の地域で温暖で湿潤な気候と適切な土壌条件が備わっている場所もありますが、全国的には限られた地域であるため栽培は難しいと言われています。

しかし、日本国内では一部の地域で温室や暖房設備を使用して生バナナの栽培が試みられています。
これにより、環境条件を人工的に整えることで一定の成果を上げていますが、規模は限定的です。

日本での生バナナの栽培は、気候条件や土壌条件などの制約があるため、他の熱帯や亜熱帯地域に比べて困難です。日本国内で市場で販売されているバナナのほとんどは輸入されたものとなっているのは日本での生育、栽培、収穫が難しいことが原因と言われています。

まとめ

本記事では生バナナについて解説しました。
生バナナは世界的にも主流とは言えませんが、バナナ同様に栄養価が高くて手軽に食べることができる果物です。
ぜひ日本で見かけた際には生バナナを食べてみてはいかがでしょうか?

また「みんなで農家さん」では農業に関する情報をたくさん掲載しております。
農家に就農したい方から現役農家さんまで役に立つ情報がありますので、ぜひご覧ください。
https://minnadenoukasan.life/

最後までご覧いただきありがとうございました。

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