日本農業新聞についてご存知でしょうか。
日本で唯一の農業専門日刊紙で、国内はもちろん外国の農業の情報などが豊富に掲載されています。
今回は、日本農業新聞にはどのような情報が掲載されているのかを細かく見ていきます。
また、日本農業新聞を見ることでどのようなメリットがあるのかを紹介していきます。
日本農業新聞とは
日本農業新聞についてご存知でしょうか。
日本農業新聞とは、1928年(昭和3年)に創刊され、2018年(平成30年)3月に
創刊90周年を迎えた日本唯一の農業専門日刊紙で、JA(農協)グループが発行する農業の専門誌です。
最近では、紙面版と電子版の両方があります。
電子版ではPC、スマホ、タブレット等で紙面体裁そのままで閲覧することができる
紙面ビューアーが利用できます。
電子版を利用するためには有料会員になる必要があります。
公式ウェブサイトから無料会員に登録することができますが、
有料会員と比べてごく一部の記事だけしか閲覧できません。
また、紙面ビューアーも利用できません。
有料会員の購読料ですが、2022年8月分から月ぎめ 2,403円(税込、全国共通)となりました。
紙面版と電子版の併読をすることも可能で、こちらは3,723円(税込)になります。
TwitterやInstagramなどのSNSでも情報を発信しています。
参照: https://www.agrinews.co.jp
日本農業新聞の内容
日本農業新聞は食と農の専門情報を農業者へ90年以上にわたって、発信し続けてきました。
農業経営、農産物価格などの農家に役立つ情報など、食や農に関することが載っており、「情報の力」で、食と農の未来をサポートしています。
ここでは、日本農業新聞がどのような内容になっているのかを見ていきましょう。
記事の構成
記事の面建ては、
「総合(農政、経済、営農)」「JA」「流通経済、市況」「食農、園芸」
「天気」「総合営農」「くらし、女性」「直売」「地方版」などで構成されています。
その中から最新ニュースや注目されている記事、24時間ランキングといった物も
見ることができます。
また、電子版ではキーワード検索をすることができます。
自分が今気になっている記事がないかをキーワードだけで手軽に検索することができます。
多彩な紙面
記事の内容は幅広く様々な記事があります。
例えば、全都道府県の公立小学校、中学校ともに給食費が過去最高となり、
18年度の前回調査から3〜4%の値上げとなったことを文部科学省が発表したという記事や
北海道大学の研究グループが2022年に国内のキツネなどから
高病原性鳥インフルエンザの感染を確認し、野生動物の感染にも警戒する必要が
あるという記事が載っています。
このように農業に少しでも関わっている内容やニュースが載っています。
農業に関して専門的な記事もあります。
例えば、今注目されているロボット技術や先端技術の活用による
新たな農業であるスマート農業に関する記事や
農業に関する行政や政策について詳しく載っている記事などがあります。
また、普通の新聞のように4コマ漫画や連載小説が載っていたり、
これから農業を始めたい人に向けての特集もあります。
このように、農業に関して幅広く記事が載っているので、
現役農家の人も農業に興味がある人も読める内容になっています。
電子版では検索をすることもできるので、自分が知りたいことや見たい記事がある場合は、キーワードを入れることで探すことができます。
日本農業新聞を購読するメリット
先程、日本農業新聞の内容に触れてきましたが、
日本農業新聞を購読することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからはどのようなメリットがあるのかを見ていきます。
農業に関して幅広く知ることができる
先程、どのような記事が載っているかを紹介しましたが、
購読することによって農業に関する様々な知識を得ることができます。
農業に関する最新のニュースや現代の農家でどのような問題が起きていて、
それについての対策が載っていたりします。
現役農家の方達は読むことによってこれからの農業がどのように変化していくのかや
問題が起きた際にどういった対策方法を取れば良いのかを知ることができます。
また、現役農家の方がどのようにして農家になったかの記事も載っているので、
これから農業を始めようとしている方は読んでおくべき内容になっています。
電子版での閲覧
電子版があるので、スマートフォンやタブレットでも読むことが出来ます。
新聞だと持ち運びや読むのに躊躇するところでも、スマートフォンやタブレットでしたら手軽に読むことができます。
少しの空いた時間でも気軽に読むことができるのも一つのメリットです。
また、SNSでも情報を発信しているので、そちらでも読むことができます。
農業の基礎を学べる
農業の流れやトレンドを知ることができるので、農業をこれから始める方や、農業の勉強を始めた学生にもおすすめできます。
また、農業政策や営農に関わる用語には専門的で聞きなれない言葉が多いですが、
日本農業新聞ではやさしい言葉でわかりやすく詳しく解説をしています。
日本農業新聞のデメリット
上記で日本農業新聞のメリットを見てきましたが、逆にデメリットはあるのでしょうか。
どのようなデメリットがあるかを見ていきます。
お金がかかる
普通の新聞を買うときもお金がかかるように日本農業新聞もお金がかかります。
また、新聞と電子版では別料金がかかるので、両方で読みたい人は両方にお金を支払わなければいけません。
現在では、併読購入ができるようになったので、そちらで購入することで電子版を
少し安く購入することができます。
無料で読める記事もありますが、専門的な記事はほとんど有料会員でなくては
読むことができません。
過去記事の閲覧期間
日本農業新聞では、休刊日以外は毎朝5時に更新しています。
電子版では膨大な量の記事がほとんど毎日更新されていくので、過去30日分の検索、閲覧しかできません。
紙面の場合は残しておけば読むことができますが、過去の記事で自分が読みたいものをピンポイントで探すのは大変です。
電子版の場合は検索ができますが、古い記事は読めない場合があるので注意が必要です。
クリップ機能というものがあり、気に入った記事を自分のページに保存ができる機能があります。
これを使えば記事にもよりますが、最長で3年間保存ができ、いつでも記事を閲覧することができます。
しかし、こちらも保存期間が過ぎると閲覧ができなくなるので、注意が必要です。
netアグリ市況
日本農業新聞では購読者限定の無料サイト「netアグリ市況」を展開しています。
どのようなサイトかというと、日本農業新聞が入手する豊富な農畜産物の市況が閲覧することができます。
青果(野菜・果実)、花、畜産、商品先物などの相場を取引当日にアップしており、過去検索もできます。
ここからは「netアグリ市況」を使った活用事例を見ていきます。
ミニトマト農家 多彩なグラフで相場分析
価格や収穫量の不安を解消
異業種から農業に参入した群馬県伊勢崎市のミニトマト農家さんは、
「netアグリ市況」を見つけました。
農畜産物の相場に関する多彩なグラフや、価格の推移がひと目で分かり、
どの時期によって価格が高いか低いかがわかるようになりました。
それ以来、「netアグリ市況」が手放せなくなり、
今では栽培するミニトマトの取引量と相場を確認するほか、出荷時期の調整にも活用しています。
「netアグリ市況」にある「日農INDEX」を作型の改善にも役立てました。
ミニトマトの年比較グラフで過去の相場の傾向を見て、相場が高い時期を分析して
少しでも相場が高い時に出荷しました。
この年比較グラフは、キロ単価と取引量の推移を一目で把握することができます。
このグラフを見ると、7、8月は6月よりも高い相場が続いていたことに気づき、
6月下旬に終わっていた収穫を7月下旬まで延長することにしました。
「netアグリ市況」は農畜産物相場の把握に加え、
作型の変更など農業経営の改善にも役立てることができます。
洋らん園 経営分析・改善に一役 気配値で相場をチェック
埼玉県美里町にある切り花を中心にしたカトレア専門の洋らん園では、
「netアグリ市況」の相場と自分の平均出荷額を比較することで、
自分の洋ランが市場でどう評価されているかを考え、経営改善に役立てています。
花市況「日農INDEX」を創設した11年4月から「netアグリ市況」を活用するようになり、最も活用しているのは花の気配値です。
自分の作ったものが市場でどのくらいに評価されているかを考える参考にするために「netアグリ市況」にある各市場の中値と出荷した市場から受けとった自分の平均出荷額を比較・分析しています。
市場に出荷した翌日に見ることが多く、近隣の洋ランを栽培する生産者仲間が
出荷する市場についても、「netアグリ市況」で相場の動向を確認しています。
品目ごとの1本当たり平均価格が一目で分かる「日農平均価格」についても、
興味を示しており、「netアグリ市況」を経営分析にさらに活用をしていきます。
参照: https://www.agrishikyo.jp/common/html/jireishu.html
まとめ
日本農業新聞は、日本で唯一の農業専門日刊紙です。
紙面版と電子版があり、農業に関して幅広く記事が掲載されています。
無料で読める記事もありますが、お金を払わなければ読むことができない記事がほとんどですが、購読することによって農業の基礎を学ぶことができたり、農業に関して幅広く知ることができます。
また、日本農業新聞が独自で入手した農畜産物の市況が一目で見ることができる、購読者限定の無料サイト「netアグリ市況」を閲覧することもできます。
日本農業新聞は、現役農家の人や農業に関して興味がある人、両方が読めるような記事が掲載されており、これからの農業の未来のために欠かせない新聞です。
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