農業に興味があるけど農業高校にも農業大学にも行ってないけどどうすればいいだろう。。。
こんな悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。
パッと思いつく方法として農家に就農する、アルバイトをする、社会人スクールに行って学ぶ、だいたいこの変ではないでしょうか。
逆にそれ以外の農業について学ぶ方法や体験する方法はすぐには思いつかないと思います。
しかし、現代はインターネットの普及によって様々な手段で農業に関われる方法があります。
その一つとしてWWOOF(ウーフ)というサービスがあります。
このサービスは農家に労働を提供して金銭の代わりに食事や宿泊を対価としてもらう、サービスです。
色々な方法がある中でもこのWWOFというサービスは金銭のやり取りがないですが農業の経験をしてみたい人や様々な場所で体験してみたい人にとってはかなり有効なサービスです。
この記事では、このWWOFがどういったサービスなのかについて説明していきます。
これから農業に携わってみたい、様々な経験をしてみたい人、などには一つの情報としてぜひ最後まで読んで頂ければと思います。
WWOOF(ウーフ)
WWOOFは世界各国それぞれであります。
ここではWWOOF JAPANについて紹介していきます。
参考、引用元:WWOOF JAPAN https://www.wwoofjapan.com/home/index.php?option=com_content&view=article&id=183&Itemid=467&lang=jp
WWOOFJAPANが提供するものについては、下記のように記載されています。
WWOOFジャパンのウェブサイトを通し、日常では出会えなかった人と友達になり、その関係性を深め、オーガニック生活を学び、新しい知見を得て、価値観の多様性に触れ、自分を向上させていきます。家族のような気持ちで、何をしたら相手が喜んでくれるか、お互いを念頭に置きながら一緒に短い間生活します。
農業の勉強、有機農法、移住、健康な暮らし、環境に負荷をかけない暮らしの方法、料理が好きでその素材について知りたい、新しく友達が欲しい、日常を変えたい、など、どのような理由でも、気軽にWWOOFに参加できます。
このようにWWOOFでは新しい出会いと関係性の構築、農業についての知識を学びながら今までの日常とは違う経験をすることができる場所をマッチングして提供することです。
一般的な仕事やアルバイトと違う点として仕事を学ぶだけではなく暮らしやそれに付随するものについても生活自体を色々と知り学ぶことが出来る点がWWOOFの魅力です。
WWOOF JAPANの柱 8項目
WWOOFでは経済成長の中でも個人がそれぞれ幸せを感じながら社会形成されることを目標として8つ柱として8項目をかかげています。
1.日本の農業、特に有機農業を元気に
2.人を大切にした社会づくり
3.食に関心を
4.環境に配慮した生活様式の推奨
5.都会と田舎の橋渡し
6.日本と外国とのつながりの深化
7.日本を再発見
8.多様な生き方の入り口
項目だけではどんな内容なのかわからないと思いますので、WWOOF JAPANのサイトからそれぞれを簡単にまとめながら紹介していきます。
1.日本の農業、特に有機農業を元気に
農業の人口が減少傾向にある中、実際に農業に接してもらい農業の重要性と興味をもってもらうことが農業業界にとって大切なことです。
WWOOFはその機会の一つの手段としての場を提供しています。
また、有機農業は一般的な農業よりも手間暇が多くかかります。
そんな有機栽培、特別栽培を営む農家を応援するために労働できる人をマッチングし農家の助けになることを目指します。
2.人を大切にした社会づくり
WWOOFを利用することで通常では出会えない人との出会いとして都市部、地方、海外と色々な人との出会いができます。
また、農家は普段接さない人と交流によって生活に変化が起こることや地域に人が来ることによって地域活性化にも役立てることができます。
何よりも新たな人との出会いとコミュニケーションによって新たな気づきが生まれるきっかけにもなります。
自分から動かなければ新しい出会いは生まれません。
また、新規で農業に携わりたいと検討している人にとってはリアルな農家と触れることができるチャンスでもあります。
3.食に関心を
安心でき良い作物を育てるためにはどれだけ大変なのかを知るきっかけになること、農作物や畜産作業によって自然の中で体を動かすことで体と心の健康にもつながります。
こういった経験の中で普段食べている物の大切さを知るきっかけとなります。
4.環境に配慮した生活様式の推奨
今後の世代にとっても生活できる環境を維持するために自然環境の保護、限りある資源の大切さを考えた社会形成を目指していきます。
農家は必然的に都会から離れた場所での生活になるため近代的な場所でなくても生活ができるまさにお手本です。
そのため、人も環境も考えたオーガニックな栽培に生活を実現するためにはどうすればいいのかについて知る手段にもなります。
5.都会と田舎の橋渡し
都会と田舎の垣根をなくし、地方の魅力を知ることで移住したい人の促進を促します。
また、都会と田舎の交流によってそれぞれの暮らしに良さを理解できることを目指していきます。
6.日本と外国とのつながりの深化
WWOOFの利用によって海外からも人が訪れるようになります。
これにより農家は外国人と生活を共にすることで自然とグローバルな視野を感じることができます。
また、日々生活を共にすることで家族のような関係性を形成することができ、より日本の文化や言語、日本に興味を持って新日家を増進することができます。
若者や経済的に普通では来日が難しい人にもWWOOFを利用することで低出費での渡航を可能とします。
7.日本を再発見
新たな人が来ることで普段何気なくしていることでもきづかない良さについて再認識するきっかけになり昔ながらの風習の保護に繋がります。
地方に訪れるきっかけになるため観光や特産の消費によって地方地域の経済活動にも貢献することができます。
8.多様な生き方の入り口
現在の主流は都市部での仕事をすることです。しかし、様々な生き方がある中でWWOOFホストの利用によって多様な生き方があることを示すことができます。
WWOOFの経験は人生に大きな財産となり得ます。
WWOOFが掲げている8項目は農業に興味がある人にとってはどれも貴重な体験とリアルな経験ができる内容に沿った指標です。
農業に興味があってもなかなか手が出せないと感じていた人にとってはフランクにできる仕組みのため非常にわかりやすいのもWWOOFの魅力だと思います。
WWOOFでの働き方
WWOOFはあくまでも人と人との交流です。
そのため、金銭のやり取りはありません。
WWOOFがかかげる8項目にもあるように人との交流と農業に対する知識と生活を体験できるサービスです。
働き手は労働力を、受け入れ側は食事と寝る場所をそれぞれ提供します。
働く内容としては農業以外にも様々です。
子守りやパソコンの操作、食事作りの手伝い、後片付けなど生活に関わることについても仕事をします。
WWOOFはあくまでも農家の家族として農家の生活を経験するため農業以外のこともお手伝いすることになっています。
1つの場所での期間はまちまちですが、平均したら約1週間程度の滞在です。
滞在期間中の働く時間は1日および6時間程度です。
WWOFは、ただホスト(受入先)の手伝いをするだけではありません。
農家の生活とその一員として人との出会いとコミュニケーションを取ることが大切です。
受入れ側も働き手も共にお互いに心を開き歩みよりながら生活することが大切です。
働き手は受け入れてくれてる側に誠実な気持ちで接するようにしなくていけません。
WWOF登録方法、資格
WWOOFに登録するにはホームページから申込をする必要があります。
WWOOFになれるのは学生、会社勤めの人や、公務員、教師、医師など専門職の人、主婦、就農や田舎暮らしを考えている人、現役農家さんやその家族、フリーターなど、ありとあらゆる人がウーファーになれます。
日本での単独会員になれるのは16歳以上。
年齢に上限はありません。
会費として、
初年度 5,500円 一人
継続が希望なら、期限前の手続きで優待会費
2年目 2,900円
3・4年目 1,900円
5年目以上 1,500円
会員期間は1年間で都度更新
上記のようになっています。
WWOOFの有効期間中は何回でも何箇所でも行くことができます。
WWOOFで得られるもの
何よりも生の経験ができる!!
これは知識のみよりも大きな価値があります。
農家がどんな暮らしをしていてどんな生活をしているのか、農業はどんなことを日々しているのかこれらを生で経験できるのは中々ありません。
また、生活を共にするためより一層ただ働くよりもリアルなことを感じることができます。
WWOOFを利用することで新たな出会いにも繋がります。普段周りにいる人は自分と同じ環境にいる人が殆どです。
違った環境、違った場所、普段合わない人と交流することができるのは貴重な出会いの場となります。
それにWWOOFは金銭のやり取りがないですが、食事や寝る場所に困ることはありません。
食事についても農家(ホスト)にもよりますが、新鮮で良い作物を提供してくれることが殆どです。
地方に体験していくための宿泊や食事代が削減できるのに対しての対価としては色々な要素を含めても十分な物が得られます。
他にも、もちろん農業について学べる点やオーガニックな生活スタイル、自分の発見など多くのものが経験としても得られます。
まとめ
WWOOFは農業を学びたいと考えてる人にはとてもメリットのあるサービスではないでしょう
か。
ただ、働くだけでは得られない物がリアルに経験として感じることができます。
働く期間や、働く場所も全国様々な場所でWWOOFは提供しているので行きたいと思ってる場所や行ったことがない場所に費用を抑えて行くこともできます。
今回は農業を学びたい、知りたいという人に向けて記事で紹介してきましたが、もちろん受け入れ側の農家にとっても多くのメリットがあります。
金銭のやり取りがないためあくまでも本当に農業について知りたいと思っている人しか来ることもありません。
農家の良さを知ってもらうには良い場ではないでしょうか。
この記事を通して少しでも農業に携われる機会の一つの情報として参考にして頂ければと思います。
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