【未来を救え】食品ロスの起こる原因と解決策

未来の食糧難が危惧されています。原因のひとつとして、先進国の食品ロス(フードロス)が挙げられています。

食糧難を解決するには、炎上してしまったコオロギ食に頼るよりも「食品ロス」の解決をしていくほうが近道なのではないでしょうか。

今回は、食品ロス問題を解決するための方法を解説してみました。

1.もったいない!食品ロス!


1-1.食品ロスの現状
最近よく問題視されている食品ロス(またはフードロス)とはなんでしょうか。まだ食べられるのに廃棄される食品のことを言います。

日本の食品ロス量年間522万トンのうち、事業系は275万トンです。主に規格外品、返品、売れ残り、食べ残しなど。

季節イベントなどで販売されている商品も売れ残ってしまうと、まだ食べれるにも関わらずに廃棄されたりしますよね。節分などで売れ残った恵方巻きも無駄に廃棄されており、よく批判の的にされています。

野菜なども形が歪な物は規格外として廃棄されてしまうわけです。

家庭系からは247万トンです。主に食べ残し、手つかずの食品(直接廃棄)、皮の剥きすぎなど(過剰除去)が発生要因となっています。

日本では、家計における食費は消費支出の中でなんと4分の1をも占めているのです。
食料自給率(カロリーベース)は37%で、食料の多くを海外からの輸入に依存している状態なのです。

また、世界の食料廃棄量は年間約13億トン。
人の消費のために生産された食料のおおよそ3分の1をも廃棄しているのです。

食料を大量に生産、輸入しているのに、その大部分を廃棄しているという現実があります。
大量の食品ロスが発生しています。これにより様々な影響や問題が起こるのです。


1-2.食品ロスの悪影響
食品ロスを含めた多くのごみを廃棄するため、ごみ処理に多額のコストがかかります。
さらに、可燃ごみとして燃やすことで、CO2排出や焼却後の灰の埋め立て等による環境負荷も起きてしまうでしょう。

経済の観点から見てみると、食料を輸入に頼る一方で、多くの食料を食べずに廃棄している状況は無駄があります。

人や社会への観点では、多くの食品ロスを発生させている一方で、7人に1人の子どもが貧困で食事に困っているという状況があるのです。

世界の全人口が飢えを凌げるだけの食糧は実は足りていますが、途上国には飢餓で苦しむ人がたくさんいます。このことも、食品ロスの影響で起きていると言えます。
更には、将来的にも食糧危機まで危惧されているのです。

1-3.日本での食品ロス
日本でも食品ロスは大きな問題です。飽食の時代と言われてから久しく経ちます。

日本という国は、物価上昇などの問題こそあれど、食べ物は当たり前に手に入る国。それゆえ、廃棄することも当たり前になっているのです。

  • 賞味期限切れのものを廃棄
  • 食材が正しく保存できておらず腐らせる
  • 飲食店で食べきれない量の料理を注文して残す

これらの理由で食品が捨てられているわけです。
世界中で食品ロスされている量は、1年で食料生産量の1/3にものぼります。

日本でも1年でおよそ612万トンの食べ物を捨てているのです。
これは国民1人が毎日お茶碗1杯分の食料を捨てている計算になります。

この廃棄した量が世界に行き渡れば、世界中で飢餓に苦しむ人々の数を減らすことは可能なのではないでしょうか?


2.食品ロスの弊害?コオロギ食??


2-1.食糧難の戦犯とは?
食品ロスの弊害により、世界的な飢餓問題も起きています。
そもそも、現代において地球上の全人口が食べれるだけの食糧は十分に足りています。

主食として食べられる穀物の生産量を見ても、世界では2019年度のデータで約26.6億トンが生産されています。

これは、世界中の77億人が1年で必要とする量に値します。そして、実はこの数値は穀物のみを換算しています。
つまり、肉魚類、野菜や果物を合わせれば、「十分に足りる」のです。
飢餓に苦しむ人が多くいる原因とは「食糧が足りない」のではないのです。


政治的な問題、紛争、異常気象などの理由があり貧困や飢餓問題が起きていますが、大きな理由のひとつが食糧廃棄による食品ロス問題なのです。

そして、食糧難の解決策として推奨された提案が大炎上を起こしてしまいました。


2-2.食べたくない!コオロギ食!
杉咲花さんや、深津絵里さんのCMで知られている「パスコ」ブランド。
スーパーでもよく見かけるパンのブランドで有名な敷島製パン。
なんと「コオロギ食」で大炎上が発生してしまいました…。

事の発端は、デジタル大臣(2023年3月現在)河野太郎氏の「ゴリ推し」とも言える行動。
河野氏が2022年、2月19日に徳島県訪問時に「コオロギのミックスナッツ和え」を美味しそうに食ベるニュース映像、記事などが発表。

その記事が…一年経過した2023年に拡散されてしまったのです。…コオロギ…見た目からして食べるのに抵抗が生まれるのは無理もありません。なにせ、人類の天敵「G」にも外見が似ていますし…。

その拡散から、公式サイトで食用コオロギの粉末を入れたクロワッサンやフィナンシェ、バウムクーヘンのネット販売を扱う敷島製パンにまで影響が及んだのでした。

もっとも、パスコでは他のパンとコオロギパンは生産ラインが別なので、従来のパンに混入などはないとのことですが…通常のパスコのパンすら売れ残ってしまい、見切り品も急増。

他にも無印良品などでも「コオロギ食」を推すような商品を開発していたため、飛び火をしてしまい批判的な意見が見られるようになりました。

以降ネットでは、賛否両論の凄まじい議論が加熱したのです。「コオロギなんて食べてたまるか!」という強い抵抗が感じられます。

河野大臣の謎のコオロギ食、ゴリ押しに対しても利権があるんじゃないのか?などとも疑われています。

こんな状態では、昆虫食は定着することは難しいと思います。
果たして、食糧難の解決策として「コオロギ食」は適切な選択と言えるのでしょうか?

実は、コオロギには人体への悪影響も懸念されています。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
【大炎上】コオロギ食の不都合な話【SDGs】

3.食品ロス問題の解決策


食品ロスは世界的な問題です。しかし、個人個人の努力から解決に導くことが大切と言えます。
日々の暮らしにおいて、無駄な廃棄が出ないような工夫をしていきましょう。
ここでは簡単にできる日々の習慣をまとめてみました。

〈食品ロス解決策7選〉
①食べきれないほどの食品を買わない
買い物をするときには、必要な分だけを買うようにしましょう。消費期限や賞味期限が切れてしまい、廃棄するという事態を避けることができます。
お金自体も節約できますし、買い物上手な賢い消費者になっていきましょう。

②食べられる分だけ調理
食べ切れないほどの量、料理を作るのは避けましょう。過剰な調理は廃棄の元ですし、食材を買ったお金も無駄になってしまいます。お金にも地球にも優しい料理をしていきましょう。

③レシピサイトを検索して余った食材を調理して使い切る。
調理に使うことができずに余った食材も、工夫次第では他の料理に再利用ができます。
現代ではネットでもレシピが豊富ですから、意外な使い道などもある物です。
まずは検索することから始めてみましょう。

④食べきれなかった食材は冷蔵庫で保存
過剰な信頼は禁物ですが、最近の冷蔵庫の進化はすごいものがあります。仕方がなく余らせてしまった料理は冷蔵庫で保存しましょう。
もちろん、食品にもよりますがうまく使えば長持ちします。
しかし、スペースいっぱいに詰め込んでしまえば保存したことすら忘れて結果腐らせることにも繋がります。計画的に保存しましょう。

⑤外食時は食べきれる量を注文
外食は楽しいものですが、注文するメニューにも要注意。
食べ切れる量を注文して、残さないように食べましょう。

⑥買いすぎた食品、余った贈答品はフードドライブなどへ寄付
食べる機会がなかなか見つけられない時は寄付することも有効です。最近はアプリなども充実していますから、寄付できる方法を探してみましょう。
廃棄するよりも必要としている人に使ってもらったほうが社会貢献と言えます。

⑦余った生ゴミは肥料にしよう
余った生ゴミをただ廃棄するのではなく、生ゴミ処理機を活用して農業の肥料に使うという方法もあります。生ゴミが生み出してくれる菌が土作りでも活躍してくれます。
農家さん以外でも家庭菜園などで活用することができます。
菌は土壌で活躍してくれる微生物の好物なのです。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
【極秘】土壌のアップデート!微生物で潜在能力解放!

4.食品ロス解決が未来を救う


日本では食糧廃棄の問題が度々話題に上がります。季節物のイベントで売れ残った商品もまだ食べることができるのに無駄に捨てられているのです。

最近では見切り品として値引きされて販売され、改善されたとも言えますが…。無駄な食糧の廃棄は、文明が進んだことによる人間のエゴとも言えます。

ただ、人間にはエゴな面ばかりではありません。
再利用や無駄を控えるなどの知恵を活用する良心的な面もあるのです。

食糧難を生んでいるのも原因は人間のエゴな面でしょう。しかし、解決策はあるはずです。
農家としても、食品ロスの問題は決して他人事とは言えません。

向き合って考えて、農業のアップデートも図っていきましょう。


5.まとめ

農業をする女性


今回は、「食品ロス解決」についての解説でした。
先進国の安易な廃棄が地球をピンチに陥らせています。そして人体に有害な可能性もあるコオロギ食が導入されようとしています。本当にコオロギ食は必要でしょうか。

全人類が飢えを凌げる食糧は十分に足りています。
今一度、食品ロス問題に向き合うことは農家としても大切なことです。

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