盗難の被害に遭うほどの
資産価値がある植物をご存知でしょうか?
実際、2022年5月に”ある植物”がベランダから2株ほど盗まれた。
という事件があり
時価にして100万円相当だったといいます。
「植物2株で100万円!?」と思いますよね!!
それほどまでに価値のある植物ですが
その名も『オペルクリカリア パキプス』といいます。
知らない人も多いかと思いますが
パキプスは、珍奇植物の1つとも言われ
または「塊根植物の王様」と言われております。
そんな珍奇植物や塊根植物が今
一部の界隈でブームになっているわけです。
ということで本記事では、
珍奇植物について
その中でも”塊根植物”にスポットライトを当てて
お話しさせていただきます。
所要時間:5分
珍奇植物とは
珍奇植物の概論
珍奇植物とは
「奇妙で摩訶不思議な見た目を持ち、入手が難しい植物」のことを言い
ビザールプランツとも言われます。
一般的には
マダガスカル、北米、南米、アフリカなどに生息する植物が多く
日本の気候とは全く異なる環境で育っているものになります。
という事で
珍奇植物とは、大きな概念として使われる言葉なので
その中でも
今回は塊根植物についてお話していきます。
塊根植物(コーデックス)の種類
塊根植物とは
太く膨らんだ茎や根が特徴的な
多肉植物の仲間で、その中の一部の総称になります。
〇〇植物というワードが多く使われ
少しややこしいですが
つまるところ、
茎や根が特徴的な珍しい植物=塊根植物と捉えていただければと思います。
では、早速
人気のある塊根植物の種類をお伝えしたいと思います。
・アデニウム
アデニウムは別名「砂漠のバラ」と呼ばれ
砂漠の中でも綺麗な花を咲かせるほど乾燥に強いのが特徴で
徳利型のシルエットが可愛らしく人気の植物です。
・パキポディウム
塊根植物の中でも特に人気の高い種類が
パキポディウムになります。
パキポディウム属にも種類がたくさんありまして
代表格をピックアップすると
<パキポディウム グラキリス>
<パキポディウム ウィンゾリー>
<パキポディウム ブレビカウレ>
と挙げればキリが無いのですが
特にファンを虜にしているのは「グラキリス」になります。
・オペルクリカリア
オペルクリカリア属にも種類がありますが
ここでピックアップさせていただくのは
やはり「オペルクリカリア パキプス」になります!
冒頭でもお伝えしたパキプスは
「塊根植物の王様」と言われており
幹がコルク状で、でっぷりとした幹から
繊細な枝が生え葉っぱも小さく
見た目が松のようで、とても高級感がある植物になります。
という事で
ハリーポッターの呪文のような言葉が列挙しましたが
ご愛嬌という事で。。
なぜブームになっているのか
では続いて
なぜコーデックスがブームになっているのか?
について触れていきますが
結論は
珍奇植物全般に言えることですが
「見た目」です!!
徳利型の幹が人気で夏になると
枝から綺麗な花が咲くというのも醍醐味かもしれません。
その他として
特にパキポディウムやパキプスは資産価値があることも
挙げられるかもしれません。
コーデックスは比較的、成長が遅く
大きいものは
より希少性が高くなるため
冒頭お伝えした
「盗難されたパキプス2株」は
100万円ほどの価値になっていたわけですね。
実際の価格事例
ここまでコーデックスの種類やブームの理由をお伝えしましたが
実際にどのような価格で取引されているか
ご紹介させていただきます。
まずは
「アデニウム」ですが楽天市場にて
中株で4〜5000円になります。
「植物に5000円?」と思う方も少なくないと思いますが
塊根植物の中で比較的に
アデニウムは値段が安い方です。
なので、塊根植物初心者向けと言えるでしょう。
続いて
「パキポディウム」ですが
先ほどご紹介した品種の中株の相場を一挙にお伝えします。
グラキリス・・・2〜3万円程度
ウィンゾリー・・・5万円程度
ブレビカウレ・・・2〜3万円程度
と基本、数万円する事がザラになってきます。
逆に言えば
それでも売り買いさせるほど人気という事です。
続いて
塊根植物の王様である
「オペルクリカリア パキプス」ですが
これは、どれだけ安くても20万円します。
植物では考えられない金額だと思いますが
実際、園芸店やオンラインショップなどで
稀に見られるパンプスは20万円以上でも”売却済”になっております。
育て方と稼ぎ方
それではタイトルにもある通り
まだまだニッチではありますが熱烈なファンが居る
珍奇植物の農家になる!という視点で
育て方と稼ぎ方をお伝えしていきたいと思います。
<育て方>
塊根植物は、滅多に雨が降らない砂漠で育っている植物なので
水分は貯められるように
幹が太くなっています。
なので水やりは真夏でも週に1回程度と少なくても大丈夫です。
水分が不足してくると
幹が少し柔らかい状態になるので
そしたら、たっぷりと水をあげるという頻度でもいいかもしれません。
塊根植物全般に言える事として、土は水はけの良い土を使います。
(例 赤玉土、鹿沼土、日向土のブレンド)
そして「光」と「風」が大好物なので
日当たり、風通しが良い場所に置くと元気に育ちます。
特に光量は重要なので真夏の直射日光にも当ててあげると
でっぷりとした徳利型のフォルムに育ちます。
日当たりが確保出来ない場合は
LEDライトでカバーしましょう!!
オススメのLEDライト ↓
加えて今回ご紹介した塊根植物は夏型なので
基本的に冬は「休眠」します。
休眠すると葉っぱは落葉し水分はあまり必要としません。
なので完全に断水とは言い切れませんが
株がぶよぶよしてきたり、シワが寄ってくるようなことがない限りは
断水で問題ないです。
基本的に寒さに弱いので冬は外ではなく室内など少しでも
暖が取れる場所での管理にしましょう。
では、続いて
<稼ぎ方>
塊根植物で稼ぐ為には
大きく分けて2つになります。
① 子〜中株から育てて販売
基本的な手段としては
まだ値段の安い、子〜中株を仕入れカッコよく育てて
親株をメルカリやヤフオク
自身のオンラインショップで販売する。
ここでのポイントは
「現地球を狙う」という事ですが
塊根植物の本場はマダガスカルやアフリカのような場所で
実際、本場で育った株(現地球)と
日本で育てた株とでは仕上がりが違う場合があります。
やはり現地で育った株のフォルムの方が人気で
希少性も高いため
高価格で取引されますので
安くて小さめの現地球を仕入れられるかがカギと言えるでしょう。
ただ、中には輸入して間もない株だと
根っこが生えた状態で輸入する事ができないため
未発根状態(ベアルート)で買ってしまう事があります。
決してダメというわけではないのですが
自身で発根管理ができないと
そのまま株をダメにしてしまう恐れがあるので
最初のうちは「発根済み」を確認して仕入れる事をオススメします。
ただ未発根の方が価格が安い場合が多々あるので
慣れてきたら未発根にも手が出せるようになると理想です!
② 種から育てて子株を販売
塊根植物を種から育てて
1〜2年経った子株を売るという事です。
先ほど現地球の方が人気が高いとお伝えしたばかりですが
種から育てた株の実生株も人気があります。
というのも
少し大きく育った塊根植物はどうしても
値段が数万円と高くなってしまうので
実生株であれば手が届く範囲という事で
購入する方は少なくありません。
なので十分、需要はあるわけです。
実生の良いところは
一気に100種子程度、育てても水やりなどの栽培の手間は
然程かからず
種を仕入れるのであれば、値段も安く抑えられます。
1つ、塊根植物の種を仕入れられるサイトをご紹介します。
現地球の発根に比べれば
簡単に栽培できますので挑戦しやすい手段かと思います。
と、
あまり稼ぎ方に選択肢は無いようにも思いますが
やはり塊根植物は
成長が遅く希少性が高いというのが魅力だと思いますので
じっくりと時間をかけて
良いフォルムの株を育て販売するという流れが良いかと思います。
ただ、それだと
収益サイクルとしては遅くなってしまいますので
別の珍奇植物との組み合わせがオススメになります。
関連記事参照
【これで稼ぐ!】珍奇植物農家への道〜ビカクシダ 編〜
【これで稼ぐ!】珍奇植物農家への道〜アガベ編〜
仕入れできる場所
では、最後に
塊根植物を仕入れられる場所をお伝えしたいと思います。
もちろん園芸店や
メルカリ、ヤフオクでも流通していますが
その他の情報として
いくつかご紹介したいと思います。
<店舗>
・グランカクタス
(塊根植物マニアの芸能人も御用達の園芸ショップ)
・鶴仙園
(※東京付近でのオススメ店になります。)
<オンラインショップ>
と、いくつかオススメをピックアップさせていただきましたが
今では趣味の延長で
個人でも販売してる方がインスタグラムなどに居たりと
探せる幅は多くなっていますので
是非、自分のお気に入りの塊根植物を見つけて育て、
販売してみてください!!
まとめ
という事で
「珍奇植物の中でも人気のある塊根植物について」
いかがだったでしょうか??
農家といっても
オンラインショップでやっている方の通り
趣味の延長線でやっている方も少なくないので
参入障壁は決して高くないと思います。
ただ、売り買いされる金額は
一般的な野菜では到底届かない金額だと思いますので
つまるところ利益率も高くなると思います。
という事で今回は
1つの選択肢として
「こんな手段もあるよ!!」という
少し違った切り口で「農家への道」をお伝えさせていただきました。
その他にも
これから農業を始めたい!始めたばかり!という方には
<みんなで農家さん>では農業にまつわる様々な情報はもちろん
「新規就農者へのサポート」にも取り組んでおりますので
是非、ご一読されてみてください。
ご自身の理想の農業ライフを手に入れましょう。
それでは、
ご精読ありがとうございました!
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