農業の可能性が広がる!栽培したい珍しい野菜ランキングBEST10

近年は食文化の多様化により、スーパーに並んでいない珍しい野菜を栽培する農家さんが増えています。例えば、国内の伝統野菜や品種改良された新種の野菜、海外から渡ってきた野菜など、その種類は多岐にわたるといえるでしょう。

珍しい野菜は、見た目の美しさや栄養価の高さから、レストランのシェフや健康意識が高い消費者の注目を集めています。珍しい野菜を栽培することで、新たな販路や消費者とのコミュニケーションをはかり、農業の仕事に新たな可能性を見出せるでしょう。

この記事では、珍しい野菜を作るメリットや成功のポイント、珍しい野菜をランキング形式で紹介します。この記事を参考に、ぜひ新たな野菜の栽培にチャレンジしてみてください。

珍しい野菜を作るメリット3選

珍しい野菜の栽培は、スーパーに並ぶ一般的な野菜の栽培とはまた別の楽しさがあります。まずは、珍しい野菜を作るメリットを3つ紹介します。

1.自分の可能性が広がる

珍しい野菜を作ると周囲の注目を集め、農業の仕事に新たな可能性が生まれます。消費者とコミュニケーションをとる機会ができたり、思いがけない販路を得られたり、時にはメディアの取材を受けることもあるかもしれません。今後の仕事の可能性を広げていきたいと考えている方には、珍しい野菜の栽培が有効な手段のひとつとなるでしょう。

2.定期購入によって安定した収入が得られる

販路を見つけられれば、定期購入によって安定した収入を得られるでしょう。珍しい野菜は高級レストランや多国籍レストランなどで重宝されます。色みが美しい野菜、各国の料理に使う野菜など、スーパーに並んでいない珍しい野菜にも需要があります。日頃の情報収集や人脈を大切にするとチャンスに恵まれるでしょう。

3.人との交流が生まれる

珍しい野菜は消費者に直接販売する場合が多く、野菜を中心にさまざまな人との交流が生まれます。たとえば、レストランのシェフやセレクトショップのバイヤー、ファーマーズマーケットやマルシェなどのイベントでは市民との交流など、顔を合わせて販売するからこその出会いがあります。消費者から直接「美味しかった!」という声をもらうことで、仕事へのモチベーションにつながるでしょう。

珍しい野菜を栽培する際の成功の秘訣5選

珍しい野菜を作るには、事前の情報収集がカギとなります。せっかく野菜を生産しても、消費者に買ってもらえないのではもったいないですよね。そこで、珍しい野菜を栽培する際の成功の秘訣を5つ紹介します。

1.利益が見込める野菜を選ぶ

どんな野菜も生産するにあたって、「利益を見込めるか」が肝心なポイントになります。珍しい野菜の場合は、通常の野菜にプラスして「需要があるか」を確認するのが重要です。栽培にかかる費用や種まきから収穫までの期間、作業の手間、収穫量、どのような人に売れるかなど綿密に情報収集を行い、利益を見込める野菜かどうかを確かめてから栽培に踏み出しましょう。

2.生産者に話を聞く

珍しい野菜の栽培を始めようと考えたら、既にその野菜を生産している農家さんに話を聞くとよいでしょう。栽培のコツはもちろん、販路やメリットなど、インターネットや本では得られない新たな発見があるはずです。遠方の農家さんに聞きたい場合は、電話やメールなどで問い合わせをしてみましょう。

3.野菜の「セールスポイント」を知る

栽培した野菜を売るための「セールスポイント」を明らかにしましょう。普段見慣れない珍しい野菜を目にすると、消費者は「どのように料理をしたら良いのだろう?」と購入をためらいがちです。生産する側が野菜の特徴を調べ、「煮崩れしにくいので煮込み料理におすすめ」「ビタミンCが〇〇と比べて20倍含まれているので、美容効果抜群」など、野菜の「セールスポイント」を発信することで、消費者の購買を促せるでしょう。

4.インターネットで発信・販売する

知名度が低い野菜は市場を通さず消費者へ直接販売することが多いため、アプローチ方法を工夫しましょう。インターネットで情報を発信すれば、購入依頼の問い合わせが来ることも。例えば、前職で広告業に携わっていた新規就農者の方が、マーケティングの経験を活かして野菜をブランド化した事例もあります。農業を始める中で築いた人脈や、仲間に知恵を求めるのもよいでしょう。

5.農業に慣れてから始める

新たに農業の仕事を始める方の場合は、主な収入源となる作物の栽培に慣れてから珍しい野菜の栽培を始めましょう。はじめからいくつもの野菜に手を出してしまっては、初めてのことばかりで野菜の発育不良や害虫などの問題に対応しきれなくなり、栽培に失敗する可能性が高くなります。まずは、主となる収入源を確保したうえで、珍しい野菜の栽培を始めるのがおすすめです。

栽培したい珍しい野菜ランキングBEST10

続いて、珍しい野菜をランキング形式で10種類紹介します。野菜の見た目や味、栄養価の高さ、栽培のしやすさなどを元にランキング付けしていますので、ぜひご覧ください。

1位 ビーツ

アメリカやヨーロッパで一般的な野菜として知られるビーツ。ポリフェノールや鉄、葉酸を多く含むため、近年は日本でも「食べる輸血」「飲む点滴」として注目されています。発芽率が良く病害虫もつきにくいため、育てやすい野菜です。

適している土地日当たりと風通しが良い涼しい場所
種まき時期春:3月上旬~5月下旬秋:8月上旬~10月上旬
収穫時期夏:6月上旬~8月中旬冬:10月上旬~1月中旬
おすすめポイント・発芽率がよく、病害虫がつきにくいため育てやすい・健康効果(ポリフェノールによる抗酸化作用など)
食べ方スープ、サラダ、ジュースなど

2位 バターナッツかぼちゃ

バターナッツかぼちゃは、ひょうたん型のかぼちゃで甘みが強いことが特徴です。なめらかな舌ざわりなので、ポタージュスープやシチューなどの西洋料理によく合います。収穫後の貯蔵性に優れているため、出荷時期を調整しやすいでしょう。栽培するには、日当たり、風通し、水はけ、水もちのよい肥沃な畑が適しています。

適している土地日当たり、風通し、水はけの良い肥沃な土地
種まき時期3月下旬~6月中旬
収穫時期開花後約40日
おすすめポイント貯蔵性に優れているため、長期間出荷できる
食べ方ポタージュスープ、シチューなど

3位 カリフローレ

花束のような可愛らしい見た目が特徴のカリフローレは、日本生まれのスティックカリフラワーです。やわらかい食感で、ほんのりした甘みはサラダやバーニャカウダによく合います

。カリフローレはスティック状に切り分けて出荷できるため、高収益を期待できます。

適している土地肥沃で水はけのよい土壌
種まき時期冬:1~3月春:4~6月夏:7~8月
収穫時期花軸が15〜20cmの長さになったら収穫
おすすめポイントスティック状に小売りできるので、高収益を期待できる
食べ方サラダ、バーニャカウダ、ピクルスなど

4位 ロマネスコ

サンゴのような独特な形状のロマネスコ。カリフラワーのような固めの食感と、ブロッコリーのような甘みを楽しめます。見た目にも映えるため、レストランのサラダとしても重宝されています。夏植えの方が気温が低く、害虫がつきにくいので栽培しやすいでしょう。

適している土地肥沃で栄養たっぷりの土地
苗植え時期春植え:3月夏植え:8月
収穫時期春:5~6月冬:11月~翌2月
おすすめポイント夏植えの方が気温が低く害虫がつきにくいので栽培しやすい
食べ方サラダ、炒め物、パスタなど

5位 カリーノケール

ケールというと独特の苦みをイメージする方も多いかと思いますが、「カリーノケール」は生食でもクセが少ないケールです。近年はコンビニやファミレスのサラダでも使用されています。温暖な地域での生育に向いているでしょう。

適している土地日当たりと風通しの良い場所
種まき時期冬:1~2月春:4~6月夏:7~8月
収穫時期外葉が長さ30~40cmに成長したら収穫
おすすめポイント耐寒性強く、凍害・霜害に強い性質
料理法サラダ、鍋の具など

6位 コリンキー

かぼちゃの一種であるコリンキーは、皮ごと生食できる「サラダかぼちゃ」です。

鮮やかな色みとなめらかな食感から、近年直売所やマルシェで人気の野菜です。コリンキーが含むβカロテンによる、デトックスやエイジングケアが期待できる効果も話題となっています。栽培時は、株間を1m以上とれば放任栽培が可能なため、整枝などの手間がかからず育てやすいでしょう。

栽培方法露地栽培での放任栽培
種まき時期寒冷地:3~6月中間地、暖地:2~6月
収穫時期種まきから約90日以降
おすすめポイント・放任栽培が可能なので、手間が少なく育てやすい・美容効果(抗酸化作用、デトックス効果)
食べ方サラダ、浅漬け。収穫の遅れたものはジャムに。

7位 トレビス

紫色の見た目が特徴的なトレビス。紫キャベツのように見えますが、トレビスはキク科の野菜でまったく異なる種類です。紫キャベツに比べ、葉が薄くて柔らかいのが特徴です。シャキシャキとした食感と色鮮やかな見た目から、レストランではパスタや肉料理の付け合わせとしても重宝されています。栽培に適した15~20℃を維持できれば、害虫に強く少ない手間で育てられます。

適している土地水はけのよい土壌。高温多湿を苦手とする。
種まき時期8月
収穫時期種まきから90~100日後
おすすめポイント15~20℃の環境であれば、害虫に強く栽培の手間が少ない
食べ方サラダ、パスタ、リゾット、肉料理の付け合わせなど

8位 かつお菜

かつお菜は九州の特産品としても知られ、福岡のお雑煮には欠かせない材料です。「かつお節で出汁をとらなくていいほど風味が出る」との言い伝えがあるほど、旨味を多く含んでいます。また、トウ立ちするまで収穫できるため、長期間の出荷が可能です。

適している土地涼しい気候を好む
種まき時期冷涼地:4月中旬~8月中旬平暖地:3月中旬~6月上旬、9月中旬~11月中旬
収穫時期葉の大きさが20cm以上になったら収穫可能
おすすめポイントトウ立ちするまで出荷できるため、長期間の出荷が可能
食べ方おひたし、雑煮の具、鍋の具、漬物など

9位 コールラビ

特徴的な見た目のコールラビ。クセのない味で、ヨーロッパでは古くから煮込み料理やスープに使われています。コールラビはビタミンCを多く含み、加熱しても壊れにくいため、人々の注目を集めている野菜です。

適している土地日当たりと風通しの良い場所を好む
種まき春:3月~4月夏:8月~9月
収穫時期肥大した茎の直径が5~7cmになったら収穫可能
おすすめポイント栄養豊富のため、注目の野菜
食べ方煮込み料理、スープ、サラダ、漬物など

10位 白ナス

見た目の珍しさもさることながら、熱を入れるととろけるような舌ざわりを楽しめ、レストランのシェフや野菜好きの消費者に人気の野菜です。紫色のナスの栽培経験を持つ人であれば、栽培しやすい野菜でしょう。

適している土地日当たりが良く、風通しの良い屋外
種まき時期2月上旬~3月下旬
収穫時期開花から約15~20日
おすすめポイント・ナス栽培の経験を活かせる・珍しい色みと食感から、話題性がある
食べ方煮浸し、和え物、焼きナス、グラタンなど

珍しい野菜を栽培して、自分の可能性を広げよう

ここまで、珍しい野菜を作るメリット、成功の秘訣、おすすめの珍しい野菜ランキングを紹介してきました。

珍しい野菜は市場を通さずに販売する場合が多いため、新たな販路を拡大できます。また、消費者とのコミュニケーションから仕事への意欲が高まったりするなど、今後の可能性が広がるでしょう。この記事を参考に「この野菜を作ってみたい!」というものを見つけて、新たな道を切り拓いてください。

また、「みんなで農家さん」では新規就農を考えている方に役立つ情報を発信しています。就農までの具体的な準備や相談窓口、気になる収入、助成金、効果的なマーケティングの方法なども紹介していますので、ぜひこちらからご覧ください。

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