農家として農業を始めてみたいけど、「今の仕事を辞めるのはちょっともったいない」「初期費用がかかるから、まだ始められない」など様々な理由で農家としての道を諦めてしまう人も多いのではないかと思います。
今回の記事ではタイトルにもあるように、農業を副業にして副収入を作る方法や始め方、平均収入まで分かりやすく解説していければと思います。
また、2022年最新の副業農業についてなどを紹介し、農家の数が減少し続けている現代で少しでも農業に興味を持ってもらえるような記事になればと思います。
農家とは
まず大前提として農家になるためには、特別な学歴や国家資格は必要ありません。農家になりたいという思いがあれば誰にでも農家になることができます。しかし、農林水産省により農家の定義は定められています。
農家の定義
農林水産省では、農家とは「経営耕地面積が10アール以上(テニスコート約5面分)の農業を営む世帯または農産物販売金額が年間15万円以上ある世帯」と定義されています。この定義からある程度広い農地を持っていて、自家用で栽培するのではなく販売を目的として栽培を行うことが農家になる条件として必要になってきます。
【一部引用】
副業で農業をするとは?
副業という形で農業をおこなっていなくても、家族や親戚が農業をやっているのであれば、手伝いとして学校や仕事が休みの日に手伝いをしたり、家庭菜園として農作物を栽培したりしている人は多いのではないかと思います。では、どこからが副業で農業をするということなのでしょうか。
副業で農業をすることの定義
まず農林水産省が発表している、副業で農家をすることの定義として「1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいない農家」と示されています。
【一部引用】
つまり、あなたが会社員であるのなら①で紹介した農家の条件を満たし、休日などを使い60日以上農業を行い、手作りした農産物を直売所等で販売し収益を得ているという条件が当てはまれば副業で農業をしているということになります。では、どんな人が農業を副業にできるのでしょうか。
副業で農業が出来る人とは!?
「副業で農業が出来る人とは!?」という問いに対しての解答として、①で説明したように農家はだれでもなることができるため、農業を副業にすることは基本的には誰でも可能です。しかし、公務員の方で副業で農業を行うことを考えているのであれば、少し条件が加わることになります。
公務員が農業で副業を行うことが出来る条件
公務員は、法律上副業が認められていません。しかし、家庭が生活できる分ほどの小規模経営であれば、公務員でも農業を行うことが可能です。
しかし、公務員で農家をやるためには人事院の承認または任命権者(公務員の任命・休職、免職、懲戒等の権限を持つ人)の許可が必要なため、中々大変な作業であると言えます。
【一部引用】
・副業で農業はできる?稼ぐ方法とおすすめの農作物、メリットやデメリット
副業で農業をすることのメリット・デメリット
ここからは副業で農業を行うことのメリット・デメリットについて簡単にまとめていきます。
メリット
・収入が増える + 将来の可能性が広がる
・自然に触れることができる【日々のストレスの解消】
・自分で育てた農産物を食べることができる
副業で農業を行うことのメリットとして、上記のようなメリットが考えられます。農家の魅力に気づき、これまで学んできた知識を生かして、将来農家1本で収入を得たいと考えるようになれば将来の可能性が広がるかもしれません。
副収入以外にも、普段オフィスなど室内で仕事をしているのであれば、仕事終わりや休日に自然と触れ合うことで日々のストレスの軽減にも繋がるはずです。また、自分で育てた作物を食べることができることも農業をすることの醍醐味であると思います。
デメリット
続いてデメリットの紹介です。ここで紹介する2つデメリットは副業で農業を行うのであれば、必ず直面することだと思います。それが以下の2つです。
・コストと時間がかかる
・不作になる可能性がある
やはり、農業を行うに当たって農地や農機具、種苗の準備など様々な面でコストがかかってくると思います。また、農業は自然の中で行うことがほとんどであるため、天候の悪化や自然災害によっては収穫ができない不作の状態になってしまう可能性も大いにあります。
さらに農業で副収入を得ようと考えると収穫量も上げなければ、副収入も上がりません。農業を副業にし、収入源を作るということは、かなりの我慢と時間が必要なのかもしれません。
農業を始めるとなると、農地の確保や農機具・作物の種・苗を準備しなければいけないため、「そもそも農地なんて準備できない」という人や「初期費用がかかる」と始め方に不安を感じた人も多いと思います。
しかし、最近では農地を貸してくれる環境や初心者でも教えてもらいながら農業を始められる環境も整ってきています。
ここからは、実際に副業で農業を始めるための方法についてまとめていきたいと思います。
副業農業の始め方【3選】
ここからは、副業で農業を始める方法について3つに分けてまとめていきます。副業で農業を行うための3つの始め方を紹介しながら、【2022年最新】の情報として、農業初心者や農地や農機具がない人でも農業を始めることの出来る方法についてまとめていきたいと思います。
週末農業【おすすめ】
まず最初に紹介するのが「週末農業」です。名前の通り、本職の仕事が休みの週末に農業を行うという方法です。
将来専業農家になりたい人や収入目的ではなく、自給自足の生活をしてみたいという人に人気があります。さらに子どもに自然に触れ合う体験をさせたいなど教育目的で週末農業を利用する方も多くいます。
【始め方】
・農業未経験であれば農業体験に参加
各都道府県が開催している農業が体験できるイベントなどを探し、参加することで農業とはどんなものなのか知ることができます。
・農業を学ぶ
将来的に農業を本業としたいと考えている場合は農業大学校などで農業を学ぶことも大切な準備と言えます。
・農地を借りる
農地を借りるために農業を行いたいと考えている地域・市町村の農政課や農業委員会へ問い合わせる、全国新規就農相談センターへ相談するなどの行動を取ることで農地を借りやすくなります。
半農半X
次に紹介する「半農半X」は、半分農業で食べてための自給自足生活を送りながら、もう半分で自分の好きなこと・やりたいこと・やりがいのある仕事をするという方法です。
農業(半農) < 農業以外のやりたい仕事(半X)
イメージ的には農業で収入を作るというよりは、農業をすることによって最低限の生活を保ちながら自分が農業以外に好きな仕事をすると言う方法です。
自分のやりたいこと(半X)の具体例としては、栽培した作物を使ってお店を開くでもありですし、美容師、保育士、バーテンダーなど自分の夢だった仕事を農業で最低限の生活基盤を確保することで目指すことができます。
【始め方】
始め方については、週末農業で紹介した始め方と同様です。
農業アルバイト
最も気軽に副業で農業を始めやすい方法としては、農家や農業法人でアルバイトをするという方法です。農業アルバイトであれば、安定した副収入を貰いながら農業を学ぶことができます。
【始め方】
知り合いに農家がいるのであれば、その農家さんに頼むのもありですし、周りに農家がいないのであれば、求人サイトなどを活用し休日に農業が出来る会社を探してみるのも手の1つでしょう。
副業OK・未経験者OKという求人も多いので、農業で副収入を得たいという方は、農業アルバイトを考えてみてはいかがでしょうか。
初期費用を抑える裏技【2022年・初心者必見】
ここまで、副業農業の始め方を3種類まとめてきましたが、アルバイトとして働くよりも自分の農地を持って栽培したいという人も多いと思います。しかし、初期費用が準備できないなど、農業を始めるための資金について悩んでいる人も多いと思います。
なので、ここでは初期費用を抑える裏技として2つの方法を紹介していきたいと思います。
市民農園
最初に紹介したい初期費用を抑える裏技は「市民農園」を活用するという方法です。市民農園とは、小面積の農地を利用して野菜や花を育てるための農園のことを言います。サラリーマン家庭や都市で暮らしている方が利用している傾向にあります。
【市民農園の利用方法】
1.市民農園を探す(インターネット検索・市区町村や農協の広報誌や掲示板など)
2.市民農園の開設者に問い合わせる・応募する
3.開設者と利用契約を結ぶ
4.利用開始
【利用料金】
年間5000円~10000円が全体の8割(利用料が無料の農園もあり)
【一部引用】
シェア畑
続いて紹介するのは「シェア畑」です。農家の高齢化が進み、農家数が減少している中で耕作放棄地といった空き農地も増えている現状です。
こうした、担い手がいなくなってしまった農地を活用し、誰でも気軽に農業を楽しめる環境がシェア畑です。
シェア畑のメリットとしては、農地を月額8000円程度で借りれる手軽さだけでなく、農場に来れない時などの農地の管理はシェア畑の管理者が管理してくれるなど安心して農作業を続けられるところにあります。
シェア畑の申し込み方法も近年ではオンライン説明でご契約まで進めるなど足を何度も運ばなくても話を進めやすい環境であることも魅力の1つです。
最後に
副業農家は儲かるのか?
記事の後半では、副業農業の始め方についてまとめてきました。自分の農地を持っていなくても始め方を工夫すれば、農業初心者でも農業を始められることが分かったのではないかと思います。
実際に副業で農業を始めたとして、副収入を作ることができるのか気になるところであると思います。
結論から言うと、副業農業で儲けを出すことは難しいと言えます。限りある農地の規模のなかで売り方・栽培の工夫を行わなければ利益を出すことは難しいと言えます。
だからこそ販売方法や農業の技術をしっかり学んだうえで始めることは大切だと思います。しかし、仮に収入源を作れなかったとしても自分で栽培した農産物を食べる、自然と触れ合う時間が増える、家族との時間が増えるなど収入面以外のメリットも期待できます。
収入を増やす目的以外にも様々なメリットがあるので、ぜひ家庭菜園という形からでも農業を始めてみてはいかがでしょうか。
【参考】
・副業で農業はできる?稼ぐ方法とおすすめの農作物、メリットやデメリット
・週末農業って何から始めたら良い?おすすめの方法や野菜をご紹介
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